【俳句幼稚園】~夏の原、亀の子
Twitterお題より、2つの季語。
牛飼いの声朗々と夏の原
(うしかいのこえろうろうとなつのはら)
こちらは、鏡石町にある岩瀬牧場のかつての情景より。
唱歌にある「牧場の朝」のモデル、と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
「牧場の朝」にご興味のある方は、昨年書いた記事よりどうぞ。
直違の紋眠りたる青野かな
(すじかいのもんねむりたるあおのかな)
一転して、こちらは戊辰戦争時の白河の激戦地より。
幕末の二本松の戊辰戦争について調べていて初めて知ったのですが、戊辰戦争の際は、白河藩は空城状態で二本松藩の預かりとなっていたのです。
「白河の関」の言葉がある通り、奥州への入り口でもあり、仙道(中通り)、または会津方面への要衝でもありました。
歴代の幕末を扱ったドラマでも取り上げられることもありますが、白河での戦は、間違いなく激戦だったのでしょう。
直違の紋とは、丹羽家の家紋。バッテン印に似ていますが、二本松藩からも多くの武者が出陣し、この地で命を落としました。
新政府の目を気にして、ひっそりと葬られた人も少なくなかったかもしれません。
そんな思いからの一句。
不忍の亀の子振り返りもせず
(しのばずのかめのこふりかえりもせず)
こちらは、上野公園にある「不忍池」からの一コマ。
上野公園というと、上野動物園につい目が行きがちですが(笑)、その敷地にある不忍池も、野生動物たちのサンクチュアリです。
ですが皆、池の生物よりも動物園の動物たちのほうが気になりがちではないでしょうか?
池にいる亀も(これは、私自身見たことがあります)人間も、お互いに無関心。
そんな様子です。
磐梯の要となりぬ亀の子ら
(ばんだいのかなめとなりぬかめのこら)
こちらは、会津への要衝である猪苗代城、別名亀ヶ城も掛けています。
猪苗代には亀にまつわる伝承が色々とあるようで、霊的な存在として恐れられてもいるようです。
中には、妖怪としての亀や「赤大亀」(見ると何らかの不幸に見舞われると言われています)などの、オカルト的なものもありますが、総じて霊的な恐れの象徴として、地元民の信仰を集めていたのでは?というのが私の解釈。
あまり夏っぽくないですが(苦笑)、亀さんは身近にいたことがないので、どうもうまく詠めません^^;
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