映画レビュー『道(1954)』 ザンパノは私
旅回りの道化師と一人の女をめぐって人生の哀歓をつく、1954年ヴェニス国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞、1956年アカデミー最優秀外国映画賞各受賞作。
無償の愛情の貴さと、
喪って初めて気付く我が身の愚かさを、
シンプルなストーリーと最小限の登場人物で描き切った完璧な作品。
多くの男性と同じように観終える度に「ザンパノは俺だ」と感じ、自らが喪って来た貴いものに気付く。
ザンパノの慟哭は私の慟哭だ。
そして、イル・マットの「この石ころに意味がなければ、この世の全てのものに意味はない」という言葉に勇気付けられる。
映画史上に残る不朽の名作。
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