遠い夜明け 最終話〜星空備忘録〜
無事、本番が終わりました!
ミスはたくさんありましたが😂
それでも以前の私とは少し違う景色を見ることができた気がします。
忘れないうちに、今回の学びを備忘録として残しておこうと思います。
緊張との向き合い方
本番前夜に眠れたのは、2時間ほど。
「緊張しているんだね。ここまで頑張ってきたもんね。」
そう自分に声をかけながら、呼吸を整え、楽しいイメージトレーニングをして過ごしました。体はリラックスして休めたように思います。
当日、会場に到着し、他の出演者さんの演奏を聴いている間は、心臓がバクバク、ドキドキ。
でも不思議なことに、その鼓動が心地よく感じられました。
「心臓が一生懸命、体中に血液を送ってくれているんだ。」
そう思うと、体のエネルギーが充電されていくような感覚になりました。一方で、心は呼吸によって少しずつ落ち着いていきました。
前の演奏者さんのときは、舞台袖からピアノも演奏する姿もガン見😳(笑)
以前の私は、影響を受けないように見ないふりをして、自分の演奏だけに集中しようとしていました。
でも今回は、会場の雰囲気や、これから弾くピアノの音色、前の演奏者さんの緊張感まで、「その場の空気」として自然に受け取るほうが、自分には合っていると感じました。
振り返ってみると、以前は「緊張に蓋をして、考えないように、感じないように」していたのだと思います。
それが今回は、前日から自然に緊張を受け入れ、呼吸を整えながら会場の空気もそのまま受け止めることができました。
私にとって大きかったのは、緊張を消そうとするのではなく、緊張と一緒に舞台へ立つという感覚を持てたことでした。

脳内・星空オンステージ(笑)
客席に一礼するとき、私はホール全体を見渡しました。
でも、見えていたのは客席だけではありません。
私の中では、そこに満天の星空が広がっていました。
大好きな夜空の下。
だから、その場所はもう「知らない舞台」ではなく、「私の好きな場所」になっていたのです。
そして、ピアノへ向かいます。
真っ白な鍵盤は、真っ白なキャンバス。
真っ白なキャンバスに向かう瞬間は、やっぱり少し緊張します。
そこで私がしたことは、
呼吸を整えながら、最初の鍵盤にそっと指を置く。
そして、目を閉じる。
目を閉じれば、そこはもう星空のステージ。
私だけの物語が始まります。
ホールを自分の好きな世界に塗り替えてしまえば、不思議と怖さはなくなりました👍
指に任せ、大きな流れに集中
演奏が始まると、細かなことは指に任せました。
ここまで練習してきたことは、自動化されているはず。だから、一つひとつを意識して管理しようとするよりも、指を信じて任せたほうが自然に動いてくれます。
私が意識したのは、音一つひとつではなく、曲全体の大きな流れ。
「今、どんな物語を描いているのか。」
その流れだけを感じながら弾いていました。
細かな演奏は指に任せ、自分は音楽に集中する。
それが、今回の本番で一番うまくいったことの一つだったように思います。

フィナーレに向けてのエネルギー調整
フィナーレは、気力・体力との勝負になります。
最後の最後で、体力と集中力が切れてしまっては、台無しです。
「最後まで音楽を届ける」ことを意識して、体力・心のエネルギーを配分。
途中には、気持ちを切り替えたり、呼吸を整えたりする「一息つく場所」をつくる。
その小さな間が、次の音楽への助走になります。
フィナーレで持てる力を思い切り解放し、
最後の一音まで音楽を届ける。
最後が良ければ、すべてよし!😆✨
夜明けのグラデーション
今回の本番で、「ちょっと乗り越えられたかな」という手応えを感じることができました。
変わったのは、演奏の技術よりも、私自身の向き合い方だったように思います。
緊張を消そうとするのではなく、受け入れること。
ミスを恐れるのではなく、物語に集中すること。
そして、自分の届けたい音を信じること。
---
このシリーズを書き始めた頃の私は、まだ暗闇の中を手探りで歩いていました。
夜明けは、ずっと遠くにあるような気がしていました。
でも今は、「あ、少し空が明るくなってきたかも」と思えます。
もちろん、これで全部解決!…というわけではありません(笑)。
また緊張する日もあると思います。
でも、夜明けは、一瞬で朝になるわけではなくて
少しずつ空の色が変わっていく。
そのグラデーションが私は好きです。
私のあがり症も、そんなふうに少しずつ変わっていけばいいなと思っています。
そしてまた、あの星空の舞台に立てる日を楽しみにしています。

−−−−−−
最後まで、「遠い夜明け」シリーズを読んでくださり、ありがとうございました。
また後日、演奏も公開できたらいいなと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします✨🩷
