徒手療法から脱皮
ピラティスインストラクターが試験結果は合格となり、晴れ晴れインストラクターとなった。嬉しいことにピラティスインストラクターは新人である。
これまで理学療法士を経験し約20年にもなる、改めて気付いたことは、徒手療法という呪縛から解放された、ということ。理学療法士の世界は徒手療法ありきであり、ハンドリング、スキルを磨く技術職である。加えて、動作介助や環境からの整えるという視点も外せない。私もその一人。だから、崇拝する先生のもとに通い、少しでも患者にアプローチできることを考えて一生懸命に取り組んでいた。
新人の頃は、AKA博田法、SJF(関節ファシリテーション)を本部がある大阪に住んでスキルをみっちり学んだきた。さらに人間の本質を探ろうと、山梨活動分析研究会、環境適応講習会、ボバースのベーシックコース、柏塾の研究科生としてハンドリングを学んだ。
これらの治療法を批判している訳ではなく、当然ハンドリングをしないわけでもない。ハンドリングという徒手療法に「治療する」という触り方が、結局下手だったからである。この根本原因は、治療する側にある、つまり自分自身、セラピストである私自身の姿勢と動きがコントロールできないことが原因にあるということ。自分の意志で制御できないことは、治療するという行為が、残念ながらできない。
約10年ほど前からヨガやピラティスの分野が理学療法の領域に浸透してきており、勉強しようかと迷っていた時期もある。遅くなりながらも現在、インストラクターとなって気付いたことは、一つ。ようやく徒手療法から外れることが出来たという実感だった。
当然、技術職だからハンドリングは必要でしょ?と思われるかもしれないが、結局ハンドリングを行うセラピスト自身が動けない身体であるという本質がある。セラピストが硬くて自身でコントロールする動きを知らないのであれば、当然教えることはできない。残念ながら多くのセラピストが抱える病なのである。
一旦、治療する側から離れてみて、治療できる身体作りをインストールする必要があるという事。残念ながら学校教育や実習先での方法により、マインドセットがなされる。現在の教育方針や実習のやり方は変わってきているのかは分からないが。。
技術を磨いて磨いて、指導する側に立ち、そして自身もインストラクターへと昇進し指導者となる。私が目指したいのは、指導者ではない、患者様に様々な治療方法というツールを提供することでもない。
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