【勝手に企業診断】小堀加工所の挑戦|大量生産から小ロット・オリジナル商品への転換
こんにちは。「走り出した企業内診断士」です。
1968年創業の小堀加工所。
かつては大量生産を中心に展開していましたが、主要取引先の倒産によって多額の借金を抱え、一気に経営危機に陥りました。
さらに社長が現場で技術を学ぼうとしても、職人からは反発。
人材流出も重なり、まさに「踏んだり蹴ったり」の状況。
そんな中、転機は意外なところから訪れます。
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「小ロットをやらない理由は何ですか?」
税理士のこの一言が、すべてを変えました。
「小ロットは面倒」
「段取り替えが大変」
──職人たちはそう考え、避け続けてきた領域。
しかし税理士は言います。
「小ロットが難しいなら、その分単価を上げればいい」
あえて“面倒な領域”に踏み込むことを決断。
これが小堀加工所にとって、大きなターニングポイントとなりました。
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強みは「0.01ミリを操る印刷技術」
小堀加工所には、他社には真似できない精密印刷技術があります。
• インクの厚みを0.01ミリ単位で調整
• 曲面など難しい素材への印刷が可能
• 小ロットでも高品質を保てる
この技術力があるからこそ、大量生産から「難しい・面倒なオーダー」へとシフトできたのです。
さらに、この強みを活かし、
• ライブ・イベントグッズ
• マグカップやプレートへの名入れ
• 思い出やメッセージを刻むBtoCサービス
など、オリジナル性の高い商品を展開。
「世界に一つだけの商品が作れる」という価値が、多くの消費者の心に刺さりました。
まさに、“技術がブランドに変わった瞬間”です。
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組織も変える ― 人材育成と効率化
小ロット生産は、効率化なしには成立しません。
そこで小堀加工所は、
• マニュアルの整備
• スキル評価制度の導入
• 作業手順の標準化
といった改善を実施。
さらに、子ども向けワークショップを開催し、
シルクスクリーン印刷の面白さを伝える取り組みも行っています。
「業界の魅力を伝える」
「若手を呼び込む」
「未来の担い手を育てる」
単なる採用ではなく、“印刷のファンづくり”をしているところが秀逸です。
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診断士として感じた“次の伸ばし方”
小堀加工所には、まだまだ可能性があります。
1. 顧客接点の拡大
入学祝い・誕生日・記念日など、
「家族イベント」に寄り添う商品設計。
2. 発信力の強化
SNSやYouTubeで
・印刷工程の面白さ
・職人技の価値
・オリジナル商品の事例
を発信すれば、ファンは自然に増えるはずです。
3. ITで業務を効率化
受発注や見積もり業務をデジタル化すれば、
小ロット対応の負担を軽減できます。
4. デザイナーとのコラボ
技術 × デザイン = 新たなブランド価値
この掛け算は非常に強力です。
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製造業から「顧客に寄り添うブランド」へ
小堀加工所の進化は、
「技術の会社」から「想いを形にする会社」への転換でもあります。
難しいことに挑み、
小ロットを価値に変え、
顧客の“思い出”を商品として届ける。
ただ作るだけの町工場ではなく、
「心に残るものづくり」をするブランドへ。
この方向性こそが、小堀加工所の次の成長ステージになると感じました。
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今後も、こうした「技術を活かしてビジネスモデルを進化させた中小企業」の事例をnoteで紹介していきます。
より詳しい分析や実務視点の解説はブログにも掲載しています。
👉 銀虎コンサルティング|伝統産業のDXと挑戦する老舗たち
次の企業分析も、ぜひ一緒に掘り下げていきましょう。
