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面接官「一番好きな広告は?」

広告代理店の面接で結構聞かれる質問だ。

みなさんは何を思い浮かべるか。

最近話題のCMだろうか?
はたまたレジェンドCMの「燃焼系アミノ式」「hungry?」とかだろうか?

どれも筆舌に尽くし難い程素晴らしいCMである。


そんな中でも、私が真っ先に挙げるのは

いいちこのCMだ。

多くの方が、目にしたことがあるはずだ。

ノスタルジックな歌声と共に、いいちこが登場する、あのCM。

よくよく見てみると、ちょっと不思議なカットが多々ある。

いいちこがテニスコートにあったり、はたまたビーチバレーコートにあったり、空を飛んでいたり。

なぜかテニスコートに、いいちこ
ビーチバレーwithいいちこ

でも、全く違和感がない。

あの60秒、私は画面に釘付けである。

私の祖父がいいちこばかり飲んでいたらかもしれないけれど、なんだか懐かしく、画面から田舎の匂いが蘇ってくるのである。


最近のCMは情報に溢れまいと、連呼型、バズ音楽型など、とにかく少しでも記憶に残したい、バズらせていろんな媒体で触れさせてイメージに残したい、というものが多い。

それはそれでいいと思う。

情報が速く、多い流れの中で、生き残るためには大きな声で叫ぶしかないと思うからだ。

でも、その中で、情報や時間の流れを止めるような広告こそ、いいちこなのである。

いいちこCMは、まるで日向翔陽が稲荷崎戦で見せた、レシーブのような広告なのである。

名シーンですよね

こうやって考えて行くと、広告業は意外と秒単位で時間を意識することが多いんだなと思う。

この素材は何秒なんだとか、何秒にこのメッセージを持ってくればブランド認知になるとか。

「秒」を考え続ける我々にとって、戦略から戦術まで考えた数十秒秒は、とても濃く、長い物に感じるのだ。

だけど、「秒」だけに命をかけているからこそ、見えてないその先の24時間があるのかもしれない。


いいちこのCMを見ていると、たった60秒でも、見ている人の24時間を意識した広告なんだと、伝わってくる。

24時間の中で、生活者が広告を見る瞬間はどんな時間であってほしいのか。

それだけを突き詰めた広告だから、いいちこのCMはあんなにも良いものなのだろうと、私は解釈をしている。

私も、だれかの24時間中の数十秒を少し豊かにできる広告を作りたい。

終わり方が見つからないので、この辺で。

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