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【出版界の闇】柚木麻子が新潮社に示した勇気について

今日、スマホニュースを見てたら
作家・柚木麻子さんが
ヒット作『BUTTER』の出版権、版権を
新潮社から引き上げた、
というショッキングな
ニュースが目に飛び込んできました。
版権は河出書房新社が引き継ぐそうです。

他の、新潮社の作品は
新潮社に残すものの、
『BUTTER』だけは引き上げるんですって。
柚木麻子さんの新潮文庫では
一番売れていた作品だけに、
びっくりしました。

著者・柚木麻子さんは
なぜこんな大胆な行動に出たかというと、
週刊新潮が、昨年、巻末コラムで
作家仲間の深沢潮さんらを差別し、
名誉を毀損した事件に対して、
自分は一人の作家として
何ができるのか?
考えに考えた結果だそうです。

大きな決断だと思います。
しかし、あの週刊新潮のコラムについて
非難が集まったわりには
コラムが連載終了に至ったくらいで、
新潮社自体は、痛みをなんら
食らっていなかったんですよね。

柚木麻子さんは
一人苦しんでいる作家の
深沢潮さんのために
また、出版界全体がもっと
差別発言に厳しくあるために、
自分には何ができるのか
考えに考えた結果、
今度、このように
版権を引き上げるという決断を
したんですね。
たいへんな勇気です。

他にそんな作家がいませんね。
こうした版権の引き上げは
出版社とギスギスしますから、
なかなか出来ることではないことが
よくわかります。

通常、出版社と仲良しこよしで
付き合っている作家には、
こんな行動には出られません。

それにしても、
週刊新潮のあの巻末コラムは
常に右翼的というか、
排外的な内容が度重なり、
なぜいつまでも
あのコラムが連載され続けてるのか
多くの読者は疑問だったはずです。

版権の引き上げで
思い出すのは、
児童文学の作家・灰谷健次郎さんが
1997年、神戸の幼児殺害事件の
加害者の少年の顔写真を
新潮社の雑誌「フォーカス」で
デカデカと掲載した時も、
少年の未来を奪う行為だとして
灰谷健次郎さんは全作品を
新潮社から引き上げました。
あの時も、随分ざわつきました。

作家がそうした
出版社の曖昧な姿勢や問題に対し
なんらかのアピールをするのは
とても大事なことではあります。
でも、なかなか難しいことでもあります。
だからこそ、柚木麻子さんの今回の
ご決断は勇気がいったことと存じます。

常に人生や生き方について
考え、模索するはずの作家や出版社が
何も今まで強い態度を起こさないで
いたことが正にヤバいことですね。

私も含め、どうして
週刊新潮の巻末コラムを
もっと議論の俎上に
乗せてこなかったんだろう。

新潮や文春など
大手出版社に対して、
無力なまま抵抗しないことに
疑問を持たなかったとしたら、
私はもちろん、
このnote運営会社だって、
諦念で傍観していたとしたら、
問題だったでしょうね。

今回の柚木麻子さんの、
苦渋の決断は
私たちに大きなチャンスをくれました。

間違っている人、会社、組織があれば、
やはり抵抗もせず、
見ないふりをしては行けない、
というコモンセンスを忘れず
きちんと発動しなくては。

今回の柚木さんの話は
それを教えてくれています。

柚木麻子さん、
大切なことを教えてくれて
ありがとうございました。

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