【映画感想文】タルコフスキーの頃を覚えていますか?
タルコフスキーという
映画監督がいました。
まだロシアがソ連と呼ばれる時代。
1980〜1990年代に
映画ファンを虜にした監督です。
『ノスタルジー』『ストーカー』
『サクリファイス』『ソラリス』。
彼は名作揃いな天才映画監督でした。
私は学生時代、
毎日のように名画座に通いました。
35年前になるでしょうか?
当時は、映画を年間100本、
いえ、120本は観ていました。
といっても、
そんなことはちっとも
珍しくはありませんでした。
そうした映画好きは周りに
いっぱいいました。
黒澤明、
小津安二郎、
成瀬巳喜男、
小栗康平、
アンジェイ・ワイダ、
フェリーニ、
ゴタール、
トリフォー、
キューブリック、
ヴィム・ヴェンダース、
テオ・アンゲオプロス、
ロバート・アルトマン、
ウォン・カー・ウァイ、
ホー・シャウ・シェン、、、
カッコーの巣の上で、
イージーライダー、
タクシードライバー、
ディアハンター、、、
そうした映画はマストでしたが、
今思うとちっとも
楽しく味わってませんでした(汗)。
もったいないことをしました。
数をたくさん観た者が勝ち!
みたいな幻想を本気にしてました。
バカでしたね。
それから、
全シーンに意味があるから
正しく解釈をしなくては?
といった、面倒くさい観方をしてました。
どうりで楽しくなかったなあ(笑)。
そんな中、
今でも思い出すのは、
タルコフスキーの作品です。
とても詩情ゆたかで、
どことなく暗く、
人懐こさ残る独特な世界でした。
『ソラリス』は
後年になってハリウッドの
ソダーバーグ監督が
リメイクしていました。
タルコフスキーの映画は
難解と言われましたが、
タルコフスキーはそもそも
最初から「正解」なんて
作品に込めてなかったかもしれません。
難解だとか、
どうしたら正解にたどりつけるか?とか
そういう思い込みが
良くなかったな。
もっとひたすら映画を味わえば
良かったのになあ。
シーンのひとつひとつに
意味を見つけようと、
頭をフル回転させていたのも、
映画を楽しむスタンスからすると
大まちがいでしたね。
でも、1980年代、1990年代の
名画座や単館シアターは
目つきもヤバい、
おかしな頭の映画好きが
いっぱいたむろしていたものでした(笑)。
そんなヤカラが
いちばん好きで、
でも、いちばん勘違いしていたのが
ソ連の映画監督
タルコフスキーだった気がします。
今もまだ、
目つきのヤバい映画好きが
通う渋い映画館では、
タルコフスキーのような
難解とも呼ばれる監督の映画が
流れているのでしょうか?
今はどんな映像作家の俊英が
きらきらした才能を
放ってくれてるのでしょう?
また、あんな天才がいたら
映画館に通うんだけどなあ。
オススメの映像作家がいたら
良かったら教えてください。
