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9時開始でも9時到着では間に合わない|巡回健診の準備に30~45分必要な理由

巡回健診の開始時刻が9時の場合、医療機関のスタッフも9時に到着すればよいわけではありません。

9時は、受付や検査を始められる状態になっている時刻です。それまでに、会場設営、機材の設置とテスト、消耗品の準備、受付用PCの設定、スタッフへの指示を終える必要があります。

私たちの運用では、健診開始の30分前をスタッフの集合時刻としています。ただし、集合時刻ちょうどに到着する計画では、渋滞や会場までの移動で間に合わなくなる可能性があります。

そのため、9時開始なら、「遅くとも」集合は8時30分、実際の到着目安はさらに15分前の8時15分ごろです。結果として、開始の約45分前には現地へ着くことが多くなります。

この記事では、到着時刻と開始時刻が違う理由、30~45分で行う準備、開始の遅れを防ぐ確認事項を整理します。

■ 9時開始までの45分で行う準備

巡回健診は、スタッフと検査機器が会場へ到着しただけでは始められません。

主な準備は次のとおりです。

・会場の机と椅子を配置する
・検査機器をケースから出して設置する
・電源や配線を接続する
・検査機器の動作確認とテストを行う
・採血や心電図などの消耗品を準備する
・受付用PCを設定する
・責任者が検査手順、順路、注意点をスタッフへ共有する

ここまで終わって、初めて受診者を案内できます。会場の広さ、機材数、スタッフの経験、搬入距離によって、必要な時間は変わります。

■ 会場設営は誰が行うのか

会議室で実施する場合は、受付、採血、心電図、診察などの場所を決め、机と椅子を配置します。受診者が一方向へ進めるように、順路も考えます。

この作業を企業側が事前に行うか、医療機関側が当日に行うかは、医療機関によって異なります。

医療機関が指定したレイアウト図に沿って、企業担当者が前日までに準備する運用もあります。
一方、医療機関が当日にレイアウトを作り、終了後に元へ戻す運用もあります。私たちは後者です。

医療機関側が設営する場合でも、会場が広い、机と椅子が多い、家具が重いといった条件があると時間がかかります。

当日の行き違いを防ぐには、設営と原状復帰を誰が、いつ、どこまで行うか決めておく必要があります。

■ 検査機器は置くだけでは使えない

会場のレイアウトができたら、検査機器を搬入します。機材をケースから出して所定の位置へ運び、電源や配線をつないだ後、正常に動くかテストします。

採血では機器のテストはありませんが、採血針、消毒綿、手袋、廃棄容器などを準備します。

PCで受診者を受け付ける場合は、端末を起動し、当日データや接続状態を確認します。

最後に、責任者が当日の検査手順、受診者の順路、企業ごとの注意点をスタッフへ共有します。新人や外部スタッフがいる日は、説明に時間がかかることもあります。

■ レントゲン車にも駐車後の準備がある

レントゲン車も、到着して駐車すればすぐに撮影できるわけではありません。事前に決めた位置へ停め、撮影の準備と動作確認を行います。

電源の取り方は車両や検査内容によって異なります。発電機を搭載した車両や、100Vの外部電源を使える胸部レントゲン車もあります。ただし、必要な電源容量や接続方法は車両ごとに異なり、企業側だけでは判断できません。

企業担当者は、使用できる電源の場所、駐車位置からの距離、雨天時の条件を伝え、電源の取り方を医療機関へ確認します。

■ 30~45分前に到着しても遅れることがある

余裕を持って到着する計画でも、当日は次のような理由で準備が遅れることがあります。

・道路渋滞でレントゲン車や機材搬入車が遅れる
・バスの遅延や、郊外・悪天候でタクシーを手配できない
・駐車場所から会場までの搬入距離が長い
・階段や離れたエレベーターを使うため、搬入に時間がかかる
・机と椅子が多い、または重く、レイアウト変更に時間がかかる
・新人や外部スタッフへの説明に時間がかかる

実際に、私たちの現場でも開始が遅れてしまうことがあります。

すべての検査が一斉に遅れるとは限りません。準備ができた受付や採血から始める一方、担当スタッフが到着していない検査だけ開始できないことがあります。

例えば、医師が到着していなければ、受付や準備ができた検査を進められても、医師本人が行う診察は始められません。

採血やレントゲンなどを医師の到着前に開始できるかは、配置された有資格者、事前の指示、医療機関の運用によって異なります。胸部レントゲン検査は、一定の安全管理体制が整っていれば、医師が現地に立ち会わず実施できる場合もあります。

その結果、医師の診察を受けていない受診者を後で呼び戻す、順路を変更するといった調整が必要になります。

■ 企業担当者が事前に確認したいこと

開始の遅れを防ぐため、次の点を医療機関と確認します。

【時刻】

・健診開始時刻
・スタッフ、レントゲン車、機材搬入車の到着予定時刻
・正門や会場を開けられる時刻
・受診者の案内を始める時刻

【会場】

・レイアウトを企業と医療機関のどちらが作るか
・机と椅子の数
・終了後に誰が原状復帰するか
・駐車場所から会場までの搬入経路
・階段、エレベーター、台車の利用条件

【車両・電源】

・レントゲン車の駐車位置と入構方法
・必要な電源の種類と容量
・外部電源と搭載発電機のどちらを使うか
・雨天時の電源・搬入対応

【遅れた場合】

・健診車両やスタッフが遅れる場合、医療機関側からの緊急連絡先
・一部の検査から開始できるか
・医師などが遅れた場合の順路
・未実施の検査をいつ案内するか

■ まとめ

巡回健診の開始時刻は、スタッフの到着時刻ではありません。開始までに、会場設営、機材設置、動作確認、受付準備、スタッフへの指示を終える必要があります。

私たちの運用では30分前を集合時刻とし、移動の余裕を含めて開始約45分前の到着を目安にしています。それでも、交通事情や搬入経路、会場設営によって開始が遅れることがあります。

企業担当者は、健診開始時刻だけでなく、車両の入構時刻、スタッフの到着時刻、会場を開ける時刻まで医療機関とすり合わせておくことが重要です。

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https://docs.google.com/document/d/1dH5-lYd8yPhHFh9WcqZH9I9ib2fVn0UAPtN3AII47wI/edit?usp=sharing

※集合時刻、準備時間、会場設営の分担、車両の電源条件は、医療機関、会場、使用機器によって異なります。実施前に依頼する医療機関へご確認ください。

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