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受付終了=健診終了ではない|巡回健診の会場をすぐ再利用できない理由

巡回健診で「受付は11時30分まで」と案内した場合、11時30分にすべての検査が終わり、会場を片づけ始められるわけではありません。

受付終了時刻は、新しい受診者の受付を締め切る時刻です。その時刻に受付を通った人は、そこから採血、心電図、診察、レントゲンなどを回ります。

一般的な健康診断では、混雑していなければ、受付を通ってから全検査が終わるまで20~30分ほどです。11時30分に最後の人を受け付けたなら、その人が終わるのは11時50分~12時ごろになります。

ただし、これは各検査が滞りなく進んだ場合です。終了間際に受診者が集中したり、途中の検査が混雑したりすれば、健診終了はさらに遅くなります。その後には機材の片づけや会場の原状復帰もあります。

この記事では、受付終了、健診終了、会場を再び使える時刻の違いと、終了間際の混雑や遅刻者への対応を整理します。

■ 受付終了・健診終了・会場の引き渡しは別の時刻

巡回健診の終わりには、少なくとも次の3つの時刻があります。

  1. 受付終了時刻

  2. 最後の受診者が全検査を終える時刻

  3. 機材の撤収と原状復帰が終わり、企業が会場を再び使える時刻

この3つを同じ時刻だと考えると、会場の予定に無理が生じます。

最終受付の時間帯に人が集中していれば、最後の受診者の検査終了も、会場の引き渡しもさらに遅くなります。

全員の検査が終わった後も、受診者数と検体数を照合し、使用した機材や消耗品を片づけ、机と椅子を元へ戻します。これらが終わるまで、会場を企業へ引き渡すことはできません。

「受付終了から30分後には部屋を使える」と決めつけず、健診終了の見込みと、会場の引き渡し時刻を分けて確認することが重要です。

■ 受付終了後も残りやすい4つの検査

終了間際まで残りやすいのは、採血、心電図、診察、レントゲンです。

【採血】

採血は、受診者の血管の状態などによって一人当たりの時間が変わります。担当者の経験や人数にも影響されるため、同じ人数でも毎回同じ速さで進むとは限りません。

【心電図】

心電図も、受診者ごとの準備や誘導、スタッフの経験によって所要時間に差が出ます。着替えや案内が重なると、待ち時間が延びることがあります。

【レントゲン】

レントゲンは撮影時間だけでなく、受診者の着替えや車内への案内にも時間がかかります。終了間際に複数人が続けば、レントゲン車の前に待ちが残ります。

【診察】

診察時間は、医師の進め方や受診者からの質問によって変わります。一人ずつ詳しく話を聞く医師の場合や、相談したいことが多い受診者が続く場合は混雑しやすくなります。

健診の診察で質問してはいけない、という意味ではありません。ただし、健診は限られた検査や診察から健康状態を評価し、必要に応じて再検査、精密検査、医療機関への受診につなげるものです。すべての症状について、健診時の診察だけで確定診断や治療方針の相談まで完結するわけではありません。

厚生労働省の案内でも、異常値が出ただけで直ちに病気と判断するのではなく、結果に応じて再検査、精密検査、治療などへつなげる区分が示されています。

参考:厚生労働省「健診の基礎知識」

https://kennet.mhlw.go.jp/slp/about/3action/public/examination

■ 終了直後の来場を受け付けられるとは限らない

現場では、受付終了の直後に受診者が来たり、企業担当者から「あと5分で戻るので受けさせてほしい」と相談されたりすることがあります。

医療機関側に次の健診会場へ移動する予定がなく、時間に余裕があれば、対応できる場合もあります。しかし、必ず受診できるわけではありません。

医療機関が警戒するのは、「5分後に一人来る」という連絡を受けて待っていたものの、実際にはもっと遅くなるケースです。さらに、その人を待っている間に「もう一人も5分後に来る」と連絡が続けば、終了時刻が少しずつ延びていきます。

企業担当者が、できる限り多くの従業員に受診してもらいたいと考えるのは自然です。医療機関側も、可能な範囲では対応したいと考えます。ただし、次の会場への移動、スタッフの勤務時間、車両や機材の撤収予定があるため、どこまでも延長できるわけではありません。

遅れる人がいると分かった時点で早めに医療機関へ相談し、「何時まで待てるか」「何人まで対応できるか」を確認します。企業側だけで受診できると約束しないことも大切です。

■ 「健診終了時刻まで受付できる」という誤解もある

受付終了と健診終了を取り違えると、別の誤解も起こります。

例えば、案内に「受付終了11時30分、健診終了12時」と書かれていると、12時までに会場へ行けば受け付けてもらえると考える担当者や受診者がいます。

しかし、12時は最後の受診者が検査を終える見込みの時刻であり、新しい受診者を受け付ける時刻ではありません。

案内では「受付は11時30分まで」「11時30分までに受付を済ませてください」と明記し、健診終了時刻を受診者向けの締切時刻として見せない工夫が必要です。

■ 受付時間内でも、終了間際の集中は避ける

受診者は、受付終了時刻までに来場すれば基本的には問題ありません。

ただし、受付終了の直前に10人以上がまとまって来ると、時間内に受付できても、その後の検査が混雑して予定していた健診終了時刻を超えることがあります。

工場のライン交代など、従業員がまとまって移動する職場では特に注意が必要です。最終時刻に全員を集めるのではなく、部門やラインごとに受付時間を分け、最後の時間帯へ人数を集中させないようにします。

「受付終了の何分前までに全員来るべきか」は、人数や検査体制によって変わります。一律に早い時刻を設定するより、最終枠に何人来る予定かを医療機関と共有する方が現実的です。

■ 会議や昼休憩は原状復帰後に設定する

会場が会議室の場合、企業側が健診終了後すぐに会議を予定していることがあります。休憩室を使う場合は、昼休みの開始時刻までに部屋が元へ戻ると考えていることもあります。

しかし、受付終了後に最後の受診者の検査が続き、さらに機材撤収と原状復帰が必要です。予定より健診が延びれば、会議を始められない、従業員が昼食を取る場所を使えないといった問題が起こります。実際に、こうした行き違いは何度もあります。

会場の予定を組むときは、次の時刻を医療機関へ確認します。

・受付を締め切る時刻
・最後の受診者が終わる見込みの時刻
・機材撤収と原状復帰が終わる見込みの時刻
・企業が会場を再び使える時刻

健診終了の直後に会議や昼休憩を入れず、会場の引き渡し時刻を確認してから次の予定を決めます。

■ まとめ

巡回健診の受付終了時刻は、新しい受診者の受付を締め切る時刻です。最後の受診者が全検査を終える時刻でも、会場を企業へ引き渡せる時刻でもありません。

混雑していない一般的な健康診断でも、受付から終了までは20~30分ほどかかります。採血、心電図、診察、レントゲンが混雑すれば、さらに延びます。

企業担当者は、受付終了、健診終了、原状復帰完了を別々の時刻として医療機関とすり合わせます。受診者には受付締切を明確に伝え、終了間際に大人数が集中しないよう来場時間を分けます。

遅れる人がいる場合は、受診できると約束する前に医療機関へ相談し、待機できる時刻と人数を確認してください。

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https://docs.google.com/document/d/1dH5-lYd8yPhHFh9WcqZH9I9ib2fVn0UAPtN3AII47wI/edit?usp=sharing

※受付終了後の対応、検査時間、撤収時間、会場の原状復帰方法は、医療機関、検査内容、人数、会場条件によって異なります。実施前に依頼する医療機関へご確認ください。

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