見出し画像

「意味のない人生」を、安心して味わう。

我が家にはテレビがない。
(ついでに、レンジも炊飯器もない。)

テレビがない代わりに、
NetflixやAmazon primeで
エンタメを楽しんでいる。

先日、
「アカデミー賞ノミネート」
のタグに目が留まり
『トレイン・ドリームズ』
という作品を観た。

普段あまり観ないタイプの映画。
暗そう、静かそう、寝てしまいそう・・・
そういうタイプの映画(すみません。。。)

語彙力皆無なので、
しっかりレビューを観たい人は
考察など上手な人を探してください(笑)

ストーリー

親に捨てられた一人の孤児が大人になり、
伐採の仕事をしながらも
ある女性と出会い、
淡々と我が子の成長を共に見守れると
生きていた。


500年を生き抜いた木々を伐採することで
日銭を稼ぐ人間。

人種が違うというだけで
あっさり命を奪う人間。

一瞬非難を向けるが
理由を聞いた途端、
その場にいた誰もが
命を奪うことを肯定するかのように
沈黙する。

偶然通りがかっただけで
選ばれたわけでもないだろうに
記憶を失い、
自分の名前さえわからぬまま
命を終えた老人。

偶然発生した災害により
命がまた奪われる。

自然から見ればみな平等

時代や人の価値観により
命は奪われるけど、

良い人だとか悪い人だとか
徳を積んだとか、偉業を成したとか
自然の前では、等しく平等であり、
命を終える時は偶然だ。


グレイニア(主役の男性)は、
悲しみの中で、
何に目的を見出せばいいか分からず
ただ待つ。

何を?いつまで?

答えの無い日々をただ生きている。

最後、一人ベッドに横たわり
静かに命を終えた彼を
植物が包み込み、成長する。

まるで、あの日のブーツのように。

生きることに別に意味もないけど
いろんな感情を味わうことが
生きることなんだと。

終われば、
また自然の一部として
巡るだけだ。

その瞬間瞬間は
とてつもなく心を揺さぶられ、
苦しみ・悲しみの中では特に
なんとか意味を見出そうとするけれど
何も答えはない。

自分も他人もないし、
自然も動物も人間もない。

自然の大いなる“命の循環”
の一つでしかない。

だから、揺れ動きながら
その瞬間をただ安心して
味わっていればいいと思う。


ふと、
生きる意味を見出せなくなっていた
過去の闘病時期を思い出した。

症状が辛すぎて、
その日その日を
ただ過ごす事で精一杯。

「動けるなら何かしたら?」

気分転換に、という意味で
何気なくかけられる言葉が
刃物のように私の心をえぐり出したが

目の前のことだけにフォーカスして
乗り越えた。

今もし生きる意味が分からないとか
病気でツライという方がいたら、

空気の冷たさを感じ、
夕日の美しさに少し感動したり、
一口飲めたお茶、
少し食べられた温かい料理、
お風呂に入れた、
眠りにつけた、

それだけで、
十分命を味わい生きている
と思う。

いいなと思ったら応援しよう!