朝貢(ちょうこう)外交とは?
先日、赤沢大臣がアメリカとの関税交渉のため、訪米した際の態度が朝貢外交だと立民党の野田代表が党首討論で批判した。そこでこの「朝貢」について解説をしておきたい。
朝貢(ちょうこう)は、皇帝に対して周辺諸国(君主)が貢物を献上し、皇帝側は恩恵として返礼品をもたせて帰国させることで外交秩序を築くもの。
朝貢は、主に前近代の中国を中心とした貿易の形態。中国の皇帝に対して周辺国の君主が貢物を捧げ、これに対して皇帝側が確かに君主であると認めて恩賜を与えるという形式を持って成立する。
朝貢の「朝」は、陰暦の毎月16日の早朝に行われる皇帝との朝礼に、手土産として朝礼に参加することからが由来とされる。日本の歴史では例の「漢委奴国王」の金印で有名な奴国(北九州)の王が後漢の光武帝から1世紀半ばに金印を授けられたとされるのが朝貢外交の最初だろう。その後古墳時代まで何回か中国に貢物を持って行ったことが中国の歴史書にある。これをやめ、対等な関係にしようとしたのが、聖徳太子のこちらも有名な小野妹子の遣隋使の話。「日いづるところの~」である。中国の隋の煬帝を怒らせた、対等の関係などともってのほか。中華思想(世界は中国を中心に回っているという考え)全盛のころである。赤沢大臣がトランプから赤い帽子をかぶされ、本人が交渉レベルが自分か首相ではないから、格下だなどと発言したことなどを指しているのだろう。
私もその点については残念である。一国を代表しているのだから、毅然として堂々とした態度が望まれた。先日紹介した春秋時代の斉(せい)の「晏子」を見習ってほしかった。
さてトランプ大統領がゆれている。自信満々だったウクライナ・ロシア戦争の仲介もうまくいかず、法外な関税は世界中から非難され、イーロン・マスクを政権から遠ざけてもテスラ社の電気自動車は売れず、アメリカの株価も上がらず、ついに中国に対する150パーセント超の関税を大幅に引き下げるというチグハグナ政策を連発。しかし、アメリカの大統領はよほどのことがないかぎり、罷免はないから。はてさてこれから日本はどうするのか?
