【番外編】5月の日記
5/1
雷鳴で目が覚めた雨の朝。少し肌寒いほど。
皐月という言葉とは裏腹に、温もりと癒しが欲しくなり、愛猫を抱き締める。両者の利害が一致したようで、素直に膝の上で丸まってくれた。
大切な人へのメールの返事をしばし考える。考えた結果の言葉がこれか?と思ったけれど、考えない言葉よりはマシだと信じて送信した。
5/7
世の中は連休明け。
でもまた明後日には週末。
何だか中途半端ね、と思いながら、明日は可燃ゴミの日だったことを思い出した。
5/10
後回しにしていた植木屋さんに来訪してもらい、庭木をバッサリ切ってもらう。
これで突然の嵐も安心だと思う一方で、予想以上に陽が眩しく強くなっていて、季節の移ろいに少し慌てて、簾をポチった。
5/17
暖かい、より、暑い週末。
つい先日まで暖房を欲していたのに、薄い長袖や春物のカーディガンで過ごす時期を逸したのは私なのか、日本なのか。はたまた、地球そのものか。
何事も突然ではなく、緩やかに、徐々に、変化して欲しい。
5/20
雑草対策と暑さ対策として、庭に新しい石を敷く。そして気付く。
ん?全然、足りない…。
残念ながら、庭が予想外に広かったわけではなく、私の計算ができていないだけだった…。
5/21
雨の一日。空気が肌にへばりつく感じがして、近づく雨の季節に心が騒ぐ。田んぼに水が張られたら、蛙も騒がしくなるかしら。
そう言えば、アメンボって見なくなったな。
令和の子はあらゆる情報を即座に手に入れられるけれど、ザリガニやセミを追いかける醍醐味を感じたことがあるのだろうか。大人になった今、それが生活のどこに役立っているのか?と聞かれると即答できないけど、子ども時代の思い出は、私の人生の優しい支えになっていることは確かだと思う。
5/28
かつて、人生の同じ時間を過ごそうと誓った人の誕生日。今頃、天国で大好きなチョコレートケーキでも食べているかしら。
あなたがいた頃と違って、あなたの誕生日にはもう半袖を着ている私がいるなんて驚くんだろうな。
5/30
これまた後回しにしていた屋根屋さんに、遂に来訪していただく。雨樋の詰まりと、屋根の部分な補強。無理をお願いしたのに「ギリギリ台風に間に合って良かったですね!」とおっしゃっていただいて、何だか救われた。
陽差しも、人と人との繋がりも、とても眩しい一日だった。
6月の私へ
傘を持って歩いているかしら。
誰かに傘を差し出せる優しさを持って歩いていて欲しい。そして、自分で傘さえさせなくなったなら、誰かの傘に入る弱さを認めてあげる強さがあるといいな。
例え「嵐」のような希望がなくなっても、雨は必ず止み、風も荒波もいつか治まる時が来る。
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