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【学校説明会記】 東京都市大学付属中学校・高等学校

夏休みを挟んで間が空きましたが、学校説明会レポート第3弾です。たまたまですが、都市大等々力の次が都市大付属となりました。

同じく東京都市大学系列ですがこちらは男子校、場所は小田急線・成城学園前駅から徒歩10分程度です。

事前情報

まずは説明会に参加しなくてもゲットできている情報を先にまとめておきます。

基本情報

前身は武蔵工業大学付属中学校・高等学校で、2009年に武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が統合し、東京都市大学となった流れの中で名称が変わりました。

その後、2010年に高校募集を停止し完全中高一貫校へと舵を切っています。

募集定員は240名(一般210名・帰国30名)です。付属小学校もあり、毎年15〜30名程度の内部進学者がいるようです。(全員が内部進学ではなく、基準点により単願・併願資格が取得でき、外部進学の方が多いようです)

進学実績と偏差値

前提知識として進学実績(国公立大学の現役合格割合)と偏差値の推移をグラフで見てみます。

年度を6年ずらして、合格実績の学年が入学した年の偏差値を合わせて見られるようにしています。(第1回入試は直近年度しかないので、ここでは現在の第2回入試である2月1日午後入試のサピックスと日能研R4の推移を見ることにします)

合格実績は卒業生数に対する合格者数の割合
カッコ内の年度は偏差値の年度が対応します

2020年代に入ってから難関大学への合格者が増えていますね。2022年で一旦のピークを付けていますが、偏差値の推移からすればもう一段上があってもおかしくない気がします。

他校と比較してどうかという点については、横比較した記事があるのでそちらをご覧ください。(最後にリンクを貼っておきます)

学校説明会(2025年8月)

では本題です。ここでは私のアンテナに引っかかったものだけを記していきます。

コース一本化

これまで、Ⅱ類(上位コース)・Ⅰ類(一般コース)という、募集段階から学力に応じたコース分けをしていましたが、中学入試段階でのコース分けがなくなり一本化されます。

中2まではコース分けなし、中3から上位クラスを作り、高3で志望校別になる流れになるようです。学習レベルはこれまでのⅡ類相当の授業に統一されるとのことでした。

情報としては以上でOKですが、ここから気になるのが、なぜコース一本化に踏み切ったのか?なぜ今なのか?という理由についてです。

学校のオフィシャルなコメントは"Ⅱ類・Ⅰ類の学力差がなくなってきたから"というものでした。

これはこれで納得のいく話ですが、額面通り受け取るだけではつまらないので、勝手な裏読みをしてみます。まあ話半分で聞いてください。

イメージチェンジしたいのでは

説明会でも話されていたのが、塾の調査でガリガリ勉強するイメージを持たれているとの結果があって、衝撃を受けたとのことでした。実際そこまで厳しくないと言っていましたが、入学時に学力分けされるとどうしても"勉強させる学校"という印象になる気がします。それを変えたいのではないかと。

学校説明会のイメージも、数年前に見たときとはだいぶ変えてきているなという印象を受けました。以前は進学実績がちょうど伸びている最中というのもあってか、進学実績がもっと前面に出ていた気がします。

実際に進学実績は上がっているので、そういう意味では、進学実績をアピールするところから別軸での戦い、もっと言うともう一段上の戦いに行こうとしているのかなと解釈しました。

海外ターム留学

2点目は海外ターム留学、中3の3学期(3ヶ月)、ニュージーランドの現地校に通うプログラムがあります。これだけなら制度のある学校は他にもありますが、驚いたのは、1校あたり生徒1人に分散させること、そして希望者は全員行けるという点です。

後者については「行けるように考えている」と若干お茶を濁していましたが、現状では全員行けているようです。希望者が増えているらしいので、1校あたり1人と考えると確約できるか微妙なのでこういう表現になっているっぽいです。

以前(コロナ前)は全員でのアメリカ短期研修があったと記憶していますが、モチベーションと効果を考えてか、方向性を変えたみたいです。チャンスを活かせるかどうかは家庭(子供)によって変わりそうですが、個人的には面白いと思いました。

入試変更

2026年入試では2つの変更があります。

⑴ コース一本化

これは上で触れました。これに伴う各入試回の定員は次の通りです。

帰国生:Ⅱ類10名・Ⅰ類20名 → 30名
第1回:Ⅱ類20名・Ⅰ類40名 → 60名
第2回:Ⅱ類30名・Ⅰ類60名 → 90名
第3回:Ⅱ類10名・Ⅰ類20名 → 30名
第4回:Ⅱ類10名・Ⅰ類20名 → 30名

以前よりシンプルでわかりやすくなり、1回あたりの人数も増えて見えるのはポジティブ材料だと思います。

⑵ 2月1日午後入試で算数・理科の選択が可能

現行は算数・国語の2科目受験ですが、算数・国語、または算数・理科のいずれかでの受験が可能になります。これにより、理系科目が得意な子が受けやすくなるメリットがあります。

ここもちょっと裏読みしますが、今回の入試変更の裏には、東京農大第一の影響がありそうです。2025年入試は都市大付の受験者が減少し偏差値も下がっていますが、東京農大第一に流れた可能性が考えられます。算数・理科の2科目入試を導入したのも、そこを意識してのことじゃないですかね。

入試変更で受験生がどう動くのか、志願者動向に注目ですね。

感想

兄のときにも訪問しているので2度目になりますが、かれこれ数年も前の話なので、そのときとの違いも含めて見てこようと思って行ってきました。

本文中にも書きましたが、前回は進学実績が爆伸びしている最中、東大合格者数も1人・2人だったところから倍々ゲームで伸びていて、どこまで伸びるのか、ある意味イケイケな雰囲気があったと感じています。

そこからすると、進学実績の伸びは(その時代よりは上の方ですが)一旦落ち着いたところで、次のフェーズに入ったのかなという感じがします。

あの当時を思い返すと、本郷と都市大が偏差値・進学実績で伸び盛りという雰囲気を出していた気がしますが、その後も伸び続けている本郷とはちょっと差が付いたなという印象は正直あります。

これは学校内容云々より立地の影響が大きいと個人的には見ていますが、今回の変革を経て、踊り場を乗り越え再度上昇の波に乗っていけるのか、いち中学受験ウォッチャーとして注目しています。

親目線で言えば、やはり数年経つとトレンドも雰囲気もだいぶ変わるので、そのときの偏差値とか雰囲気だけで判断しないことが大事だなと改めて感じました。結局、学校に求めるものが何なのかが大事でしょう。(あ、何かネガティブにも見えたかもしれませんが、都市大付属は個人的に好きな学校です)

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