パート27 〜私が決めた決断〜
私はあれからたくさん色々考えて
決断して今日という日を迎えている。
色々な角度から物事を考えた。
主人からの角度。
私からの角度。
娘からの角度。
生まれてくる赤ちゃんからの角度。
そしたら答えは1つだった。
無事に赤ちゃんを産み、
主人と一緒に子供達と幸せな家庭を築くこと。
そんなことははじめから決まっていたはずなのに
私は第一子の出産時の嫌な記憶が
まとわりついていたのだ。
それは見知らぬおばちゃんに言われた一言だった。
入院している時に院内で出会った人だった。
点滴を持ちながらゆっくり歩いていると、
エレベーターで一緒になった人だ。
「あら?
赤ちゃん産まれたのね。おめでとう☺️
身体はまだしんどいの??」
「はい、ありがとうございます。
しんどいですね、、」
産後まもなかった私は
息をすることすらしんどい時期だった。
「昔はね、どんなにしんどくても
下から産んでたのよ〜。今は帝王切開があるでしょ?
産みの痛みを味わうことなく赤ちゃんに会えるなんて。
ねえ〜?下から産んでこそ母なのよ〜。」
帝王切開だった私は返す言葉がなかった。
私は母親失格と言われてるようで。
あの人は何も悪気はないだろう。
ただ私の心の中にはナイフでグサグサと刺される
感覚があったのだ。
「じゃあ、お身体お大事にねぇ〜☺️」
そういっておばちゃんは去っていった。
この記憶があるから
私は普通分娩に強いこだわりを抱くようになった。
帝王切開で産んだら母親じゃない。
そんなことをいわれてるようだった。
自分を攻めた。
あの時耐え抜けばこんな苦しみを
味わうことなんてなかったのではないかと
何回もあの日のことを悔やんで恨んだ。
自分を憎んだ。
何気ない一言でお母さんは傷つき悩み、
一生の傷を負う。
だからこそ周りは優しく包んであげて欲しい。
今回、もしそんなおばちゃんに会ったら言ってやる。
堂々と私は帝王切開で産みました。
痛みに耐え、しっかり出産しました。
そんな強い気持ちを抱きながら
私は先生が来るのを今か今かと待っていた。
NEXTエピソード
〜また強くなった母〜
