給与所得者というめぐみ
20世紀のなかばくらいからは、日本における「仕事」というものが、ほぼこのようなお金の流れになっていったという話。もちろん独立してはたらいているかたもおおくいますし、わたしの知り合いにもそれなりの人数がいます。
それはそれ。なんですよ。
昨今の話題としてよくでてくる「仕事がつらい」「会社に行きたくない」という、例のアレ。気持ちとしてはわかるし、わたしも現実にそういう時期なりなんなりはあったのです。だから、いちおうはわかる。でもそれはそれ。
じゃあ自分は会社にいかずに「生計」をたてられるようなタイプだったのか、といわれると、これは実際におこなったことがあるのでわかるのですが、かんぜんにダメでした。たぶん、ほんとうのところでだらしのないタイプは、独立して起業というのはできない。ここはせいぜい「むずかしい」くらいに書くべきなんでしょうけれども、そういう表現になるばあい、たいていは無理だしダメなものです。
じっさいにけっこう大変です。会社にいるときは会計や総務といった方たちのおかげをどれだけこうむっていたのかがわかります。やはり組織に属しているというのは強い。ひとりであれもやらなきゃこれもやらなきゃ、というのはかなり辛いし、現実にむずかしい。やりきれていて、じっさいに独立起業しているかたは、そうおうに能力がたかいのだと、これはまずまちがいない。
それでも、どうしても無理、会社に行けないということもあると思います。
いわゆるメンタルとはべつに、体調面で朝おきたら体が無理、といっていることも経験したことがあります。で、これは会社にたどりついたとしても、どうかすると早引けだな、という感じだったらさっさと電話して休みにしていました。
で、このあたりからはちょっと嫌なはなし。
その会社では、なぜだか実務を経ていない、あるいはサボっていた人間が上長(ようは管理職)になっていくことが多かった。
電話口で「とりゅうさん、いつも当日に休むっていうんだよな」
いっちゃなんですけど、オレごときに休まれてこまるというなら、ちゃんとふだんから管理して体調崩さないようにするのがおまえの仕事なんだよ。おまえのサボりのしわよせは現場にくるにきまってるじゃん。
ということはいわずにスルー。こういうタイプにはいくら言っても効き目がないのです。問題なのは、こういう人事をする、さらに上の層なんですが、そちらにいってもこれまた効き目なんかない。おそらくもう、なにがなんだかわからない、機能不全なことになってしまっているのだと思います。
わがごとを例に挙げて言うのもちょっと……なんですが、やはり仕事をしてきた人とサボりで生きてきた人とのあいだには埋めようもないミゾがあるのはまちがいない。なので、そういう会社/職場に運悪くであってしまったら、今後どうするのかはさておき、さっさと見限ったほうがいい。いればいるだけ、どんどん自分がむしばまれます。むこうは痛くも痒くもないどころか、自分たちのほうが苦労しているとかんちがいするのです。
わたし自身はあんまり「現場主義」というものにうさんくさいものを感じるタイプなのですが、それ以前の問題なので、こういう会社/職場には自己防衛をするしかない。
