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ジェイテクトの「人づくり」

本格的な夏を感じる季節となりましたね。全国各地で厳しい暑さが続いていますので、熱中症には十分気を付けてお過ごしください。
新年度が始まって間もなく4か月を迎え、新入社員の皆さんは職場で日々奮闘している頃だと思います。
 
今回は新入社員研修の成果報告会の場で、ジェイテクトの未来を担う頼もしさを感じたエピソードを紹介します。


モノづくり研修での気付き

ジェイテクトでは2024年度に一般職と総合職の区分を廃止・統合しており、間接部門を事技職、工場の直接部門を技能職としています。
 
事技職については、入社前のインターンシップやセミナーなどの接点から入社3年目までの5か年研修計画を「N5計画」と称しており、この期間を通じて、知識や技術を身につけるだけでなく、「自ら考え、行動する力」を育んでいます。
N1~2にあたる入社前の2年間では、学生の皆さんにジェイテクトのMVVや事業活動を知ってもらうことで、ジェイテクトでどのようなことに挑戦したいか、将来のありたい姿を思い描いていただく期間と位置付けています。
そしてN3にあたる入社1年目では、集合研修やモノづくり研修基礎編・応用編、工場実習を通じてジェイテクトの事業やモノづくりの本質を学びます。
 
また、技能職については、企業内職業訓練校「ジェイテクト高等学園」で1年間、将来のモノづくりの第一線で活躍するための基礎技能を身につけます。機械制御や加工技術、プログラミングといった専門的な実習のみならず、クラブ活動や異業種研修、社会貢献活動など様々な経験を通じて、仲間と共に社会人としての心構えを学んでいきます。
 
こうした研修制度の目的は、それぞれが業務で活用する知識や技術を習得することだけではありません。
お客様の困りごとの本質を理解し、仲間と協力しながら解決策を生み出せる人財。そして、自分の担当領域だけでなく、前後工程や会社全体を見渡し、新たな価値を創造できる人財を育てていくことです。
 
そんな人財育成の成果を強く実感したのが、今年3月末に参加した、2025年度新入社員の「モノづくり研修 応用編」の成果報告会でした。
この研修では、工作機械・システム事業本部と生産技術本部の新入社員が9か月間にわたり、商品企画から設計、調達、組付け、評価までを一貫して経験します。
 
昨年度の新入社員の皆さんが設定したテーマは「バイオ式生ごみ処理機」の開発でした。
工場総務や食堂運営担当者へのヒアリングを通じて、「大量の食品ごみが発生している」という困りごとを発見し、その解決に挑んだのです。

2025年度のモノづくり研修で新入社員の皆さんが作り上げたバイオ式生ごみ処理機。
微生物の力で生ごみを発酵・分解し、堆肥にします

最終的には、1日あたり5kgの生ごみを24時間で80%減量するという目標を達成しました。もちろん、その成果も素晴らしいものですが、私が本当に感動したのは、そこに至るまでの過程でした。
 
設計した部品を思い通りに製作できなかったり、コスト・品質・納期の要求水準を満たすことに悩んだりと、新入社員にとっては初めて経験する壁ばかりだったと思います。
それでも彼らは立ち止まりませんでした。
 
仲間と議論し、講師に相談し、現地現物で確認しながら、一つひとつ課題を乗り越えていきました。
その姿を見て、人が成長する瞬間とは、まさにこういう場面なのだと改めて感じました。
 
成果報告会の最後には、「根拠を持って行動すること」 「前工程と後工程を意識すること」 「周囲と連携すること」 「自分の決断に責任と自信を持つこと」など、一人ひとりの学びが語られました。
この発表を聞きながら、私は胸が熱くなりました。
モノづくり研修を通じて、単に知識や技術を習得しただけではなく、ジェイテクトが目指す「ソリューションプロバイダー」として仕事に向き合う姿勢そのものを身につけていたからです。
この成果報告会では、若かりし頃の自分の記憶もよみがえりました。仕事を通じての成長や、社内の困りごとの解決を通して、仕事の醍醐味が分かるようになったのです。
入社当時、希望とは異なる部署に配属され、頭の中を流れていた“ドナドナの悲壮感”は、仕事が楽しくなるにつれて払拭されたことも、今では良い思い出です。

ジェイテクトが目指す人づくり

ジェイテクトでは、第二期中期経営計画の経営基盤強化策の一つに、「人と現場中心の経営」を掲げています。「人」という側面では、社員一人ひとりのWILLを大切にし、全員が活躍できる環境を整え、失敗を恐れずにチャレンジできる風土を育むことを推進しています。そのため、研修制度においては、新入社員のみならず、階層別研修やソリューションプロバイダー研修などを通じて、お客様や社会の困りごとに向き合う姿勢を育んでいます。
さらに、今年度からは、「モノづくり研修」の受講対象者を新入社員以外にも広げて募集することにしました。
ジェイテクトのモノづくりの中核である「機械」「電気」「制御」を実際に体験することで、前工程・後工程のつながりを理解し、自らの仕事をより広い視点で捉えられるようになります。
 
人は教わるだけでは成長しません。
自ら考え、仲間と議論し、失敗を繰り返しながらも最後までやり切る。その経験を通じて初めて、本当の力が身についていくのだと思います。
そして、その経験を活かして、周囲を巻き込みながら新しい価値を生み出していく。その積み重ねによって、ジェイテクトの一人ひとりが「ソリューションプロバイダー」になっていくのです。
 
ジェイテクトグループの最大の財産は「人」です。だからこそ私たちは、人づくりに妥協することなく、一人ひとりの成長を支え続けていきます。

次回予告

成果報告会で見せてくれた新入社員の成長した姿は、ジェイテクトの未来そのものでした。
若手の皆さんには、失敗を恐れず挑戦を続けてほしい。そして職場の皆さんには、その挑戦を温かく支えていただきたいと思います。
その一歩一歩の積み重ねが、より良い未来をつくっていくと信じています。
 
さて次回は、開幕前から既に愛知県で盛り上がりを見せている「第20回アジア競技大会」、「第5回アジアパラ競技大会」も交えながら、スポーツに関するお話をしたいと考えています。どうぞお楽しみに。

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