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【無料お試し】泡姫_元デリヘル嬢:濡れた黒髪、初めての瞬間_ソープランド物語



【女性プロフィール】
名前:まなか
年齢:23歳
身長:158cm
スリーサイズ:B83(B)・W56・H84
前職:新宿のデリヘル(19歳から約4年間)
現在:ソ〇プランド専門(新宿・某高級店)
肌:透き通るような色白、陶器のような滑らかさ
ヘアスタイル:腰まで届く黒髪ストレート、艶やかで指通りなめらか
VIO:永久脱毛済み、つるりとした白い肌
出身地:長野県(信州出身、澄んだ空気で育ったという雰囲気)
趣味:サウナ(ととのうのが中毒)、ネイルサロン通い、ショッピング(特に下着やコスメ)
性格:明るくて積極的、人懐っこい笑顔、プロ意識が高い
得意プレイ:対面からの濃厚なキス、玉舐め、フ〇ラチオ、ごっくん、お掃除フ〇ラ
背景:19歳で上京、デリヘルで経験を積み、より高級な接客を求めてソ〇プに転向。経験豊富ながらも、毎回の出会いを大切にする誠実さを持つ。明るく前向きで、お客様を飽きさせない会話術の持ち主。
場所:新宿・歌舞伎町周辺(高級ソ〇プ街)


階段の上の微笑み

―― 新宿、夜の街が一番華やぐ時間。

雑居ビルのエントランスを抜け、内階段へと続く薄暗い通路。壁には控えめな間接照明が灯り、足元の赤い絨毯が非日常への導線を優しく照らしている。

階段を一段、また一段と上がるたびに、心臓の鼓動が少しずつ速くなっていく。高級店ならではの落ち着いた香り――ベルガモットとムスクが混ざり合ったアロマが、鼻腔をくすぐった。

三階の踊り場で、ふと顔を上げる。

そこに彼女はいた。

白い照明を背に、まるで舞台の上に立つ女優のように、まなかさんは静かに微笑んでいた。

「いらっしゃいませ♡」

声が、耳元で鈴を転がすように響く。

その瞬間、徹は言葉を失った。

――腰まで届く黒髪が、彼女の細い肩を優しく包み込んでいる。照明の光を浴びて、ひと房ひと房がまるで絹糸のように艶やかに輝いていた。白い肌は陶器よりも滑らかで、頬にはほんのりと桜色が差している。

大きな瞳は黒目がちで、そこに徹の姿が映り込む。カラコンかと思わせるほどの澄んだ輝きに、一瞬で心を持っていかれた。

「どうぞ、こちらへ♡」

まなかさんが軽く頭を下げ、横に避ける。その仕草ひとつひとつが優雅で、無駄がない。彼女が着ているのは、シンプルな黒のワンピース。首元が少し空いたデザインから、白い鎖骨が覗いていた。何気ない装いなのに、なぜこんなに色っぽく見えるのだろう。

徹は彼女の後に続いて、廊下を歩き出す。

彼女の背中、腰のあたりで揺れる黒髪の動きに、目が釘付けになる。歩くたびに、艶やかな髪が優雅に揺れて、まるで生きているかのようだ。

「こちら、本日ご利用いただくお部屋になります♡」

引き戸をそっと開けると、そこは和モダンな造りの個室だった。畳の香りがほのかに漂い、間接照明が柔らかな光を部屋中に満たしている。中央には大きなヘリンボーン柄のマットが敷かれ、壁際には清潔感のあるベッド。高級感と清潔感が絶妙に調和した空間だった。

「どうぞお上がりください♡」

彼女が先に上がり、振り返って手を差し出す。その手の指先には、ラベンダー色のジェルネイル。上品なラメがちらちらと光って、彼女の白い肌によく映えていた。

徹はその手をそっと取り、上がり框を越える。彼女の手のひらは想像以上に柔らかく、温かかった。

「お掛けになってくださいね♡」

彼女に促され、ベッドサイドのチェアに腰を下ろす。まなかさんはその正面、少し離れた位置に座り、にっこりと微笑んだ。


溶けていく緊張

「今日はお仕事帰りですか?それともお休みの日ですか♡」

まなかさんの声は、柔らかくて、それでいてはっきりと通る。経験を積んだ女性特有の、相手をリラックスさせる間合いを知っている話し方だった。

「仕事帰りです。少し疲れていて…」

「そうなんですね♡ だったら、今日はゆっくりしていってくださいね。私、癒やすの得意なんですよ〜♡」

いたずらっぽくウインクする彼女に、徹の肩の力が自然と抜けていく。

「そういえば、今日急に冷え込みましたよね。もうすぐクリスマスだし、街中もキラキラしてきて♡」

「そうですね。イルミネーション、綺麗ですよね」

「あ〜、私も見に行きたいなあ!でも仕事が忙しくて、なかなか…。でも、こうしてお仕事で素敵な方とお会いできるから、それはそれで嬉しいですけどね♡」

彼女がふわりと笑う。その笑顔があまりに自然で、徹は思わず見惚れてしまう。

「あ、私、ネイル見てました?♡ 今日の朝に塗り替えたばかりなんですよ〜。ラメ、可愛いでしょ?」

そう言って、両手を差し出すまなかさん。指先を広げて、ネイルの見せ方が上手い。その仕草に、徹の視線は自然と彼女の指先から、手の甲、そして細い手首へと移っていく。

「とても綺麗です。手が白くて、ネイルの色がよく映えてますね」

「えへへ、ありがとうございます♡ でも、ネイルするとね、細かいことがちょっとやりづらくなっちゃうんですよ。お客様に迷惑かけなきゃいいんですけど…」

「そんなことないと思います。むしろ、素敵だなって」

徹がそう言うと、まなかさんは少し照れくさそうに頬を染めた。

「優しいんですね、徹さん♡ あ、徹さんってお呼びしていいですか?お名前、かっこいいです♡」

「はい、お願いします」

「徹さんって、筋肉ついてますよね?細マッチョっていう感じ?♡」

彼女がそう言って、徹の腕をそっと触れる。その指先が、スーツの上からでも伝わるほど優しく、それでいて確かな感触で。

「ジムに通ってるんですか?」

「はい、週に何回か。プロテインも飲んでます」

「そうなんだ〜!私もたまにジム行くんですけど、続かないんですよね…。でも、徹さんのような方がいらっしゃると、私も頑張ろうって思えちゃいます♡」

彼女の言葉に、心が温かくなる。お世辞なのはわかっている。でも、彼女の話し方には嘘くささが一切ない。本当にそう思ってくれているかのような、自然な明るさがあった。

「ところで徹さん、ソ〇プはよくいらっしゃるんですか?」

「たまに、ですね。でも、こんなに素敵な方に当たったのは初めてです」

「まあ、嬉しい〜♡ でも、お世辞ですよね〜?」

「いえ、本当です」

徹が真剣な表情で言うと、まなかさんは少し驚いたように目を見開き、それからすぐに嬉しそうに笑った。

「徹さんって、本当に優しいし、かっこいいし、モテそうですね。彼女さんとか、いらっしゃらないんですか?」

「いえ、いないんです。仕事が忙しくて…」

「え〜、もったいない!そんなに素敵なのに♡ じゃあ今日は、私が存分に癒やしますね。徹さんがリラックスできるように、い〜っぱい甘やかしちゃいますから♡」

そう言って、彼女が少しだけ体を前に乗り出す。そのとき、ワンピースの襟元から白い谷間がほんの少しだけ覗いた。

Bカップという控えめなサイズだとプロフィールにはあったけれど、彼女の白い肌と華奢な体つきには、それが完璧に調和している。むしろ、これ以上あったら、この可憐さは損なわれてしまうだろう。

そんな風に思っていると、まなかさんが首をかしげて、いたずらっぽい目を向けてきた。

「あれ?徹さん、どこ見てるんですか〜?♡」

「…すみません。綺麗だなと思って」

ストレートにそう伝えると、彼女は一瞬、ぽかんとした表情を見せ、それから顔を赤らめた。

「もう…、徹さんってば、慣れてるでしょ?♡ そういうこと言われたら、私、照れちゃいますよ〜」

「本当です。その…黒髪がすごく綺麗で。腰まであるんですね」

徹がそう言うと、まなかさんは自分の髪の先を手に取り、優しく撫でた。

「あ、これですか?♡ そうなんですよ、ずっと伸ばしてて。手入れは大変ですけど、褒められると嬉しいから頑張れます♡」

彼女が髪を弄る仕草。その一瞬一瞬が、なぜかやけに色っぽく見える。

「そういえば、徹さんは普段どんなことして過ごされてるんですか?休みの日とか♡」

「そうですね…映画を見たり、読書をしたり。あとはジムに行ったり」

「映画!私も好きです〜。どんなジャンルが好きなんですか?」

「アクションとか、たまに邦画も…」

「あ〜、私も邦画好きです!でも最近はサウナにはまっちゃって、休みの日はよくサウナ行くんですよね〜。ととのうの、最高じゃないですか?♡」

「サウナ、いいですよね。僕もたまに行きます」

「え、本当ですか?!じゃあ今度、一緒に行きたいな〜…なんて♡ あ、でもお仕事だし、それはダメですよね、えへへ♡」

彼女の飾らない会話に、どんどん心がほぐれていく。初対面のはずなのに、まるで昔からの知り合いのような居心地の良さ。


自然な流れで

「…そういえば、徹さんって、おいくつなんですか?良かったら教えてください♡」

「32です」

「え〜、そう見えないです!もっと若いかと思いました。私、23なんですけど、徹さんって大人っぽいのに、なんていうか…親しみやすいっていうか。一緒にいてすごく落ち着きます♡」

彼女の瞳が、まっすぐに徹を見つめる。その目には、プロとしての計算だけじゃない、純粋な好意のようなものが混ざっている気がして、徹の胸が少しだけ高鳴った。

「あ、そうだ。お茶、淹れますね♡ どんなお茶がお好きですか?ほうじ茶と緑茶と…あ、ウーロン茶もありますよ」

「じゃあ、ほうじ茶をいただけますか」

「はーい♡」

彼女が立ち上がり、棚から急須と湯呑みを取り出す。その背中、腰のラインが、ワンピースの下からでもはっきりとわかるほど美しい。ほどよく肉付きの良い、それでいて引き締まった体形。

湯呑みにお茶を注ぐ彼女の手元を、徹は何となく見つめていた。彼女の指先が、繊細な動きでお茶碗を拭く仕草。その所作のひとつひとつが優雅で、まるで芸術を見ているようだった。

「どうぞ♡ あったまりますよ〜」

差し出された湯呑みを受け取り、口をつける。ほうじ茶の香ばしい香りが、鼻腔を抜けていく。

「美味しいです」

「よかった〜♡」

彼女も自分の湯呑みに口をつけ、ほっとしたような表情を見せる。その瞬間、二人の間に穏やかな沈黙が流れた。

それが、決して気まずいものではなく、むしろ心地いいものだと感じられるのが不思議だった。

「…ねえ、徹さん」

沈黙を破ったのは、まなかさんからだった。

「今日、ここに来ようと思ったのって、何かきっかけがあったんですか?もし良かったら、聞かせてください♡」

「そうですね…。仕事が一段落して、少し自分へのご褒美が欲しくなって」

「ご褒美♡ 私、ご褒美になれるかなあ〜?」

彼女が首をかしげて、いたずらっぽく笑う。その仕草が可愛くて、徹も自然と口元が緩む。

「もう、十分すぎるほどです。まなかさんにお会いできて、すごくラッキーだなって思ってます」

「もう〜、徹さんってば、そんなこと言われたら、私、本気にしちゃいますよ?♡」

顔を赤らめて、でも嬉しそうに笑う彼女。

そのとき、彼女がそっと手を伸ばして、徹の手の甲に自分の指先を重ねた。

「…徹さん、手、大きいですね♡」

その感触は、予想以上に柔らかくて、温かくて。彼女の細い指が、徹の指の間をなぞるように動く。

「すごく綺麗な手の形してる。細マッチョって感じじゃなくて、ちゃんと鍛えてる感じが出てますね♡」

褒められている。それだけなのに、彼女の指先が触れるたびに、背筋を何かが走るような感覚があった。

「…あの、まなかさん」

「はい♡」

「その…今日は、どうやって進めていきましょうか」

そう尋ねると、彼女はにっこりと微笑んで、こう言った。

「徹さんがリラックスできるように、ゆっくり、丁寧に、いっぱい気持ちよくなっていただきたいなって思ってます♡ 私、経験はそこそこある方なんで、お任せいただければ、きっと…」

そこまで言って、彼女が少し間を置く。

「…徹さんに、すごく気に入っていただけるように、頑張りますから♡」

その言葉に、まるで魔法でもかけられたかのように、徹の緊張が完全に解けた。

彼女の目は、まっすぐで、それでいて優しく。プロとしての誇りと、相手を喜ばせたいという純粋な気持ちが混ざり合った、そんな瞳だった。

「じゃあ…お任せしていいですか」

「もちろんです♡ 徹さん、今日は私に甘えてくださいね?」

彼女が立ち上がり、軽く手を差し出す。

「…じゃあ、まずは、こっちに移動しましょうか♡」

その手を取るとき、徹の心臓が大きく跳ねた。

彼女の白い指先、ラベンダー色のネイル、そして柔らかな手のひら。そのすべてが、非日常への扉を開く合図のように感じられた。

「徹さん」

「はい」

「今日は、いっぱい気持ちよくなってくださいね。私、徹さんのこと、すごく気に入っちゃいましたから♡」

そう言って、彼女がそっとウインクする。

その瞬間、部屋の空気が、ほんの少しだけ甘く、濃く変わった気がした。

そして二人は、次の段階へと進んでいく。

――ゆっくりと、確かに、心地よい緊張を伴いながら。

脱ぎ際の刹那、触れ合う素肌


―― 差し出された手の先へ。

まなかさんの細い指先が、徹の手のひらをそっと包み込む。ラベンダー色のネイルが、間接照明の光を受けてきらりと輝いた。

「…じゃあ、こっちに来てくださいね♡」

彼女の声は、まるで子守唄のように柔らかく、それでいて確かな意思を感じさせる。徹は導かれるままに立ち上がる。

ずれたスーツの裾を、彼女がさり気なく直してくれる。その仕草の優しさに、胸の奥がきゅっとなった。

移動先は、部屋の中央――マットが敷かれたエリアの隣、壁際に置かれた清潔感のあるベッドのそば。そこには、小さな籐のかごと、無地のバスタオルが二枚、きちんと折り畳まれて置いてある。

「じゃあ…まずは徹さんから、お洋服を脱いじゃいましょうか♡」

まなかさんがそう言って、にっこり笑う。その目線は優しくて、徹の緊張を解きほぐすように穏やかだった。

「あ、でもその前に…」

彼女がくるりと背を向け、ベッドサイドの小さなスイッチを操作する。部屋の照明が、ほんのりと落ち着いた琥珀色に切り替わった。

「…これで、リラックスできるかなって思って♡」

振り返った彼女の表情は、先ほどまでの明るい笑顔とは少し違っていた。どこか…熱を帯びたような、それでいて優しい眼差し。

徹の鼓動が、一つ、大きく波打つ。

「じゃあ、徹さん、立ったままで大丈夫ですよ♡ 私、お手伝いしますね」

そう言って、彼女が徹の正面に立つ。

息がかかるほどの距離。

ふわりと、彼女の髪から甘いシャンプーの香りが漂う。桜のような、それよりもっと優しい、記憶に残る匂い。

「…失礼しますね♡」

まなかさんの指先が、徹のネクタイに触れる。するすると、細い指が結び目を解いていく。その動きは慣れたものだったけれど、決して機械的ではなく、ひとつひとつの動作に慈しみが込められているように感じられた。

――するり。

ネクタイが外され、彼女の手に渡る。畳むことなく、そっとベッドの上に置かれる。

「次は…ジャケットからいきますね♡」

彼女の手が、徹の肩にかかる。スーツのジャケットを後ろに滑らせるように、優しく、ゆっくりと。

肩口から腕へ、腕から手首へと、彼女の指先が徹の身体をなぞっていく。スーツの生地越しでも、その感触がはっきりと伝わってくる。柔らかくて、温かくて、それでいて少しだけくすぐったい。

ジャケットが脱がされ、彼女がそれをハンガーにかける。壁際のクローゼットから取り出した、木製のしっかりとしたハンガーに。

「…徹さん、肩幅、広いですね♡」

彼女が振り返り、そう言って微笑む。その目が、今度は徹の腕の方へと向けられる。

「これからシャツになりますけど…ご自分で脱がれますか?それとも、私がお手伝いしましょうか?♡」

少し首をかしげて、いたずらっぽい表情。けれどその目は、徹の答えを待つ真剣さも持ち合わせている。

「…お願いしてもいいですか」

徹がそう答えると、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「はい、喜んで♡」

細い指が、シャツの一番上のボタンに触れる。ぱちり、と小さな音がして、一つ目のボタンが外れる。

その音が、やけにはっきりと耳に残った。

二つ目。三つ目。

彼女の指先が、胸元をゆっくりと下りていく。そのたびに、シャツの隙間から見える徹の肌に、彼女の視線が優しく注がれる。

「…すごいです。しっかり鍛えてらっしゃるんですね♡」

四つ目のボタンを外しながら、まなかさんが息を呑む。

「この…胸の筋肉とか。薄着でもわかっちゃいますよ、こうして間近で見ると、本当にすごい…♡」

彼女の声に、本物の感嘆が混じっているのがわかった。徹は少し照れくさくて、目線をそらす。

「そんなことないです。ただの習慣で…」

「謙遜しちゃって〜♡ でも、こういうのって、すごく努力しないとできないんですよね。私もジム行ってるからわかります」

そう言いながら、最後のボタンを外す。シャツの前が完全に開き、彼女の手が、そっと肩口にかかった。

「…脱ぎますね♡」

するり――。

シャツが徹の肩から滑り落ちる。彼女の指先が、腕のラインをなぞるようにして、袖から抜いていく。

そのとき、彼女の人差し指が、ふと徹の二の腕に触れた。

「…あ、固い♡ ここ、すごく鍛えてる証拠ですよね?」

「まあ…週に何回かは」

「何回くらいですか?もしかして、毎日とか?」

「いや、週に三、四回くらいです」

「すごいなあ…私なんて、週一がやっとですよ。それも、サウナ目的だったりして♡ あ、でもサウナはサウナで、ととのうと気持ちいいから、それはそれで良しってことで♡」

くすくすと笑いながら、彼女は脱がせたシャツを手際よく畳み始める。衿元を整え、袖を折り、きれいな長方形にまとめ上げる。その手つきは、家事に慣れた女性のそれで、なぜか妙に色っぽく見えた。

「…で、今度はベルトですね♡」

畳んだシャツをかごの中にそっと入れ、彼女が再び徹の前に立つ。

視線が、腰のあたりに落ちる。

「…お任せしてもいいですか」

徹がそう言うと、彼女は少し驚いたように目を丸くして、それから嬉しそうに笑った。

「はい♡ じゃあ、ちょっとだけ、恥ずかしいですけど…私、やりますね♡」

彼女が腰に手をかける。バックルの金具に指先をかけ、慣れた手つきでそれを外していく。

――ちゃりん、と小さな金属音。

ベルトが外され、彼女の手に渡る。くるくると丸めて、こちらもかごの中へ。

「…ズボンは、ご自分でどうぞ♡ ここで全部脱いじゃうと、あれですから…」

彼女がそう言って、少しだけ距離を取る。その表情には、プロとしての心得と、ほんの少しの照れが混ざっていた。

徹が手をかけて、スラックスを脱ぐ。畳んで、かごの中に入れる。

そこに残されたのは、ボクサーブリーフ一枚の姿。

間接照明の柔らかな光が、彼の鍛えられた身体のラインを浮かび上がらせる。広い肩、厚みのある胸板、無駄のない筋肉のついた腕。そして…脚の付け根に、はっきりとその存在を示す膨らみ。

「…わあ」

まなかさんの息を呑む声が、静かな部屋に響いた。

その声には、驚きと…それから、何か別の感情が混ざっているように聞こえた。

「徹さん…それ、すごく…」

彼女の目線が、明らかに一点に集中している。その視線に、徹自身も自分の身体の反応に気づく。

――まだ何も始まっていないのに。

緊張なのか、期待なのか。それとも、彼女の近すぎる距離と、その美しさのせいなのか。

「…あ、ごめんなさい、じろじろ見ちゃって♡ でも、その…想像以上だったから、つい…」

彼女が顔を赤らめ、照れくさそうに視線をそらす。けれどすぐに、いたずらっぽい目で徹を見返してきた。

「…私の番、ですね♡」


―― 白い肌が、あらわになる瞬間。

まなかさんが、少しだけ徹から離れる。

そして、自分のワンピースの裾に手をかけた。

「…見ないで、って言いたいところなんですけど…」

くすり、と彼女が笑う。

「今日は、ちゃんと見ててくださいね。徹さんに…全部、見てほしいから♡」

その言葉が、徹の胸に深く響いた。

彼女の指先が、ワンピースの裾をゆっくりと持ち上げる。ふくらはぎ、膝、太もも…と、白い肌が次第に露わになっていく。

――その肌は、陶器のように滑らかで、光を反射してほのかに輝いている。無駄な肉の一切ついていない、引き締まった脚のライン。太ももにかけて、ほんのりと丸みを帯びた曲線が、女らしさを際立たせていた。

ワンピースが腰のあたりまで上がったところで、彼女が一瞬手を止める。

「…これから上がっていくところ、一番ドキドキしますよね。私も、毎回緊張しちゃいます♡」

そう言って、照れ笑いする彼女の表情は、先ほどのプロフェッショナルな顔とは違う。一人の女性の、はにかんだ笑顔。

「でも…徹さんに見てもらえるなら、嬉しいから♡」

そう言って、彼女が一気にワンピースを脱ぎ上げる。

布地が擦れる音。髪がなびく。その一瞬の動作の中で、彼女の身体が完全に露わになった。

――ブラックのレースの下着。シンプルながらも、上質な生地が彼女の肌に優しく寄り添っている。

ブラジャーは、控えめながらも確かな存在感を示すバストを包み込み、その間にはほんのわずかな谷間が覗いている。ショーツは同系のレースで、腰骨のあたりで優雅な曲線を描いていた。

何よりも目を奪われたのは、その肌の白さだった。

透き通るような、それでいて厚みのある、陶器を思わせる白。間接照明の光を浴びて、まるで真珠のように柔らかな輝きを放っている。

「…どう、ですか?♡」

彼女が両腕を少し広げて、まるで自分を見せつけるようなポーズをとる。恥ずかしそうにしながらも、どこか誇らしげな表情。

「…綺麗です。本当に、綺麗です」

徹の言葉に、彼女の頬がほんのりと染まる。

「ありがとうございます♡ でもね、私…胸、小さいから、コンプレックスだったりするんですよ」

そう言って、自分の胸元をそっと手で覆うように隠す。その仕草が、逆にいじらしくて、徹の胸を締め付けた。

「そんなことないです。とても…その、バランスが良くて。すごく綺麗だと思います」

「…本当ですか?♡ 徹さんにそう言ってもらえると、私、自信持てます♡」

彼女が嬉しそうに笑う。そして、くるりと背を向けた。

その背中には、ブラジャーのホック。三つ並んだ留め具が、彼女の白い肌の上で主張している。

「…ねえ、徹さん」

彼女が振り返らずに言う。

「ここ、外してもらってもいいですか?♡ 私、こういうの、自分で外すより、誰かにやってもらう方が好きなんです…♡」

その声は、少しだけ震えていた。

徹が立ち上がり、彼女の背中に近づく。

――彼女の背中は、思ったよりも細くて、華奢だった。肩甲骨のラインが、羽根のように繊細に浮かび上がっている。腰のくびれが、美しい曲線を描いて下へと続いていた。

ブラジャーのホックに指をかける。

三つとも、しっかりと留まっている。

「…いいですか」

「はい、お願いします♡」

ぱち、ぱち、ぱち――。

三つの小さな音が、静かな部屋に響く。

ホックが外れると同時に、ブラジャーの肩紐が彼女の肩から滑り落ちる。

「…あ」

彼女が小さく声を漏らした。

徹の目の前で、ブラジャーが彼女の身体から離れていく。その下から現れたのは――。

――つん、と上を向いた、可憐な二つの山なみ。

Bカップという控えめなサイズは、しかし彼女の華奢な身体には完璧な調和を見せている。形は整っていて、先端はほんのりと桜色に色づき、今しがたまで布地に覆われていたせいで、少しだけ立ち上がっているように見えた。

「…見ないで、って言いたいんですけど…」

彼女が振り返り、両腕で自分の胸を隠すようにする。けれどその指の隙間から、白い肌の柔らかさが覗いている。

「…徹さんに見てほしいっていう気持ちの方が、勝っちゃってるから、ダメですね♡」

そう言って、彼女がゆっくりと腕を下ろす。

完全に露わになったその姿に、徹は息を呑んだ。

――細い肩。鎖骨の美しいライン。控えめながらも確かな存在感を放つ胸。そして、何もない、つるりとした――。

「あ、ここ、見えちゃってますね♡」

彼女が自分の腹部の下あたりを、恥ずかしそうに手で隠す。

「永久脱毛、してるんです。痛かったですよ、これ…でも、やってよかったなって思います。だって…綺麗って言われると、嬉しいから♡」

恥ずかしそうに、それでも誇らしげに、彼女は言う。

その白く滑らかな――そこには、一本の陰りもない。まるで生まれたままの純白さが、彼女の女らしさを際立たせている。

「…すごく、綺麗です」

徹がそう言うと、彼女の顔が一気に赤くなった。

「もう…徹さん、褒めすぎですよ〜♡ でも、そう言ってもらえると、やっぱり嬉しいから、もっと褒めてくださいね♡」

いたずらっぽく笑って、彼女が徹の前に立つ。

お互い、ほとんど何も身につけていない。彼女はブラとショーツだけ――いや、今はブラも外れたから、ショーツ一枚。徹はボクサーブリーフ一枚。

その距離は、呼吸さえも伝わるほどに近い。

「…徹さん」

彼女が、そっと手を伸ばす。

指先が、徹の胸の中心に触れた。

「…ドキドキしてますね。私も、すごくドキドキしてます♡」

その指が、胸の筋肉のラインをなぞるように、ゆっくりと動く。肩の方へ、腕の方へ、そして…腹部へ。

「…すごい。これ、割れてますね?腹筋、しっかり割れてる…♡」

彼女の指先が、ぽつぽつと、徹のお腹の上で跳ねるように動く。その感触は、くすぐったくて、それでいて背筋を何かが這い上がるような感覚があった。

「ジム、頑張ってる証拠ですね。私も、もっと頑張らないと…って思っちゃいます♡」

そう言いながら、彼女の手がさらに下へ。

ボクサーブリーフのゴム部分に、指先が触れる。

その瞬間、徹の身体が硬直した。

「…あ、怖がらせちゃいました?♡」

彼女が顔を上げ、徹の目をまっすぐに見つめる。

「大丈夫ですよ。私は…徹さんのこと、傷つけたりしませんから♡」

優しく、それでいて確かな口調。

彼女の指が、ゴムの縁をなぞるように動く。そして、ふと――。

「…あ」

彼女が小さく声を漏らし、手を引っ込めた。

「ご、ごめんなさい…つい、触れちゃいました…♡」

その顔は、今までで一番赤い。

徹もまた、自分の中の――その部分が、彼女の指先に反応して、はっきりと主張しているのを感じていた。

「…徹さん」

彼女がもう一度、顔を上げる。

その目は、少し潤んでいて、それでいて強い光を宿していた。

「…私、こういうの、好きなんです。相手の人が、私に興奮してるんだなって…感じられるの、すごく嬉しくて♡」

その言葉に、徹の全身の血が沸き立つのを感じた。

「…じゃあ、そろそろ」

彼女が、自分のショーツのゴム部分に指をかける。

「…最後の一枚、脱いじゃいますね♡」


―― すべてが、解き放たれる。

彼女の親指が、ショーツの両サイドに引っかかる。

ゆっくりと、息を吐きながら、彼女はそれを下ろしていく。

腰骨のあたり。そこから、少しずつ、白い肌が現れる。

永久脱毛されたそれは、まさに滑らかで、何の陰りもない。ショーツが下がるたびに、そこが少しずつ露わになっていく。

太もも、膝、ふくらはぎ…。

彼女が片足を上げ、ショーツを完全に脱ぎ去る。

そこに立っていたのは、一枚の布すらまとわない、まなかさんそのものだった。

――細くしなやかな四肢。白く透き通るような肌。控えめながら愛らしい胸。くびれた腰。そして、何の飾り気もない、つるりとした――。

間接照明の光が、彼女の全身を優しく照らし出す。その光景は、まるで美術館に飾られた彫刻のように美しく、それでいて、息を呑むほどに生々しい。

「…どうですか?♡」

彼女が、少し恥ずかしそうに、それでも真っすぐに徹を見つめる。

「本当に…綺麗です。言葉にできないくらい」

徹の声は、少し掠れていた。

「よかった♡ じゃあ、今度は徹さんの番ですね」

彼女が、徹のボクサーブリーフのゴムに指をかける。

「…私、脱がせてもいいですか?♡」

その声は、先ほどまでとは違う、低くて、それでいて甘く響く声だった。

「…お願いします」

徹がそう答えると、彼女がそっとうなずいた。


―― 最後の一枚が、取り去られる。

彼女の指先が、ゴムの縁をゆっくりと下ろしていく。

太もも、膝、ふくらはぎ…。

その過程で、彼女の目は、じっとその部分を見つめていた。

「…すごいです、本当に…♡」

彼女が息を呑む。

「想像以上、っていうか…その、私、今まで何人か見てきましたけど、こんなの、初めてかも…♡」

彼女の指が、そっと――触れる。

「あ…♡」

彼女の声が、甘く響く。

「…もう、私、興奮しちゃいました♡ 徹さん、責任取ってくださいね?」

いたずらっぽく、それでも本気の色を帯びた瞳で、彼女が徹を見上げる。

ボクサーブリーフが完全に取り去られ、そこに残されたのは、互いの何も纏わない姿。

彼女の白い肌。彼の鍛え上げられた身体。そして――。

「…ちょっと、見せてもらってもいいですか?♡」

彼女が、しゃがみ込むようにして、その部分に顔を近づける。

「…きれいな形…♡ それに、すごく…」

彼女の吐息が、かかる。

その感覚に、徹の全身が粟立つ。

「…ねえ、徹さん」

彼女が顔を上げ、いたずらっぽく笑う。

「ここからは、私に任せてくれますか?♡ 今日は、徹さんをいっぱい気持ちよくしたいから…♡」

その言葉に、徹はただ、うなずくことしかできなかった。

彼女の白い指先が、優しく、それでいて確かに、その部分を包み込む。

「…あったかい…♡ それに、すごく…大きい…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

――部屋の空気が、さらに甘く、濃く変わっていく。

この先に待っている時間への期待が、二人の間に張りつめた緊張となって漂う。

「…じゃあ、まずは、一緒に移動しましょうか♡」

彼女がそう言って、手を引く。

その先には、清潔なバスタオルが敷かれた、広めのスペース。

これから始まる、官能の時間への入り口。

「…私、今日は、徹さんにたっぷり甘えてもらいますからね。覚悟していてください♡」

彼女の笑顔が、最後の灯りを消す合図のように、優しく、確かに、そこにあった。

――夜は、まだ始まったばかり。

泡の感触、熱を帯びた指先


―― 全てを脱ぎ捨てた、その先で。

まなかさんの細い指が、徹の手首をそっと包み込む。

「…こっちです♡」

彼女の声は、先ほどまでとは違う、どこかくぐもった甘さを帯びていた。間接照明の琥珀色の光が、二人の裸身を柔らかく照らし出す。

導かれるままに歩き出す。足元の畳の感触が、ひんやりとしていて気持ちいい。彼女の背中、腰のあたりで揺れる黒髪が、歩くたびに白い肌の上を優雅に滑る。

その光景に、徹の息が詰まった。

――先ほどまで服の下に隠れていた彼女の身体は、まさに芸術品のように美しい。肩甲骨のあたりで光を受けてきらめく白い肌、腰のくびれからふくらはぎにかけての滑らかな曲線。何も身につけていないのに、彼女はそれを恥ずかしいとは思っていないかのように、背筋を伸ばして優雅に歩く。

「…ここ、座ってくださいね♡」

彼女が指し示したのは、壁際に置かれた木製のスケベ椅子。高級感のあるダークブラウンの木材で作られていて、座面は少しだけ中央が低くなっている、身体をしっかりと支えてくれるデザインだ。

その隣には、シャワーヘッドと、大小二つの桶。壁には清潔なタオルが掛けられている。

「じゃあ、まずは…」

彼女がシャワーヘッドを手に取り、お湯を出す。

――しゅわーっ、という音が静かな部屋に響く。白い湯気が立ち上り、浴室のような空間にほのかな温かさが広がっていく。

まなかさんは、まず自分の手のひらでお湯の温度を確かめた。細い指先にシャワーのお湯を当て、しばらくそのままにして…

「…うん、大丈夫♡」

そう言って、徹の方に向き直る。

「徹さん、お湯の温度、これで大丈夫ですか?♡」

「はい、ちょうどいいです」

「よかった♡ じゃあ、少しだけ、お湯をかけますね。冷えてませんか?」

彼女の手が、シャワーヘッドを徹の肩に向ける。

ぬるま湯が、肩から胸、背中へと流れていく。その温かさが、身体に染み渡るように広がる。

「…冷えてました?♡」

「いえ、大丈夫です。温かいです」

「それはよかった♡ じゃあ、もうちょっとだけ…」

彼女が慎重に、徹の腕、胸、お腹…と、シャワーで湯をかけていく。その手つきは優しくて、まるで壊れ物を扱うかのように丁寧だ。

お湯が身体を伝い、足元へと流れていく。

「…それじゃあ、今から洗っていきますね♡ 私、手で洗う方が、気持ちいいと思うので、スポンジとかは使わないです。いいですか?♡」

「はい、お願いします」

彼女が微笑んで、ボトルからボディソープを手のひらに取る。

――ぷしゅ、という軽い音。

彼女の両手のひらで、白い泡が作られていく。くるくる、くるくると、手をこすり合わせるたびに、泡はどんどんふわふわに、きめ細かくなっていく。

「…私、泡立てるの、得意なんですよ♡ 昔、お風呂屋さんでバイトしてたことがあって、そのとき覚えたんです〜」

彼女が何気なく言う。徹はその言葉に、ただ「そうなんですね」とだけ返す。決して、それ以上のことは尋ねない。

「はい、できました♡」

彼女の両手のひらには、白くてふわふわの泡の山。それを見せびらかすように、ちょっとだけ手を差し出す。

「…じゃあ、いきますね♡」

彼女が徹の正面に立つ。息がかかるほどの距離。彼女のつんと上を向いた可憐な胸の先端が、ほんのりと桜色に色づいているのが、こんなに近いとよく見える。

そのことに気づいて、徹は慌てて視線をそらす。

「…ふふ、徹さん、どこ見てるんですか?♡」

いたずらっぽい声。徹の頬が熱くなるのがわかった。

「…すみません」

「謝らなくていいですよ♡ 今日は、いっぱい見てくださいね。私、徹さんに見てもらうの、嬉しいですから♡」

そう言って、彼女が泡のついた手を、徹の胸の上にそっと置いた。

――ひんやりとした泡の感触と、その下にある彼女の手のひらの温かさ。その二つが同時に伝わってきて、徹の背筋がぞくりと震えた。

「…あ、反応しちゃいました?♡ 気持ちいいですか?」

「はい…とても」

「よかった♡ じゃあ、もっと気持ちよくなってくださいね」

彼女の手のひらが、胸の中心から外側へ、ゆっくりと円を描くように動く。

――しゅっ、しゅっ…。

泡がはじける音が、近すぎる距離だからこそ聞こえる。

彼女の手は、力強すぎず、弱すぎず。ちょうどいい加減で、胸の筋肉のラインをなぞるように、優しく、それでいて確かに洗っていく。

「…徹さんの胸、すごく硬いですね。筋肉がしっかりついてる…♡」

彼女の指先が、胸の谷間のあたりをなぞる。

「ここ、すごく厚いです。何か、スポーツとかされてたんですか?」

「いえ…ただの筋トレです」

「それだけでもすごいですよ♡ 私、こういうの、尊敬しちゃいます。自分に厳しくできる人って、素敵だなって思うんです」

そう言いながら、彼女の手は脇腹の方へ。くすぐったさに、徹の身体がピクッと反応する。

「あ、くすぐったいですか?♡」

「ちょっと…」

「じゃあ、ここは優しくしますね♡」

彼女の手の動きが、さらに柔らかくなる。

――しゅるしゅる…と、泡が滑る音。彼女の指先が、肋骨のラインをひとつひとつ確かめるように、ゆっくりと移動していく。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「こういうの、自分で洗うのとは、やっぱり違いますか?♡」

「…全然違います。すごく、気持ちいいです」

「そう言ってもらえると、私も嬉しいです♡ じゃあ、もっと丁寧にいきますね」

彼女の手が、今度は背中へと回る。

「…体、前に少し倒してもらえますか?♡」

徹が前かがみになると、彼女が背中に手を回す。

――しゅっ、しゅっ…。

肩甲骨のあたりを、彼女の手のひらが優しく洗っていく。その動きに合わせて、彼女の胸の先端が、かすかに徹の背中に触れる。

柔らかい、温かい感触。

「…あ」

彼女が小さく声を漏らした。その距離が近すぎることを、自分でも意識したのかもしれない。

「ご、ごめんなさい…あたっちゃいました?♡」

「…大丈夫です」

「よかった…♡」

彼女の声が、少しだけ照れているのがわかった。

背中を一通り洗い終わると、彼女が再び徹の正面に立つ。

「…じゃあ、次は、下の方、いきますね♡」

彼女の視線が、はっきりと徹の腹部の下あたりに向けられる。

その部分は、彼女の優しい手つきと、あまりにも近い彼女の裸身の美しさに反応して、すでにしっかりと存在感を示していた。

「…もう、こんなになっちゃってる…♡」

彼女の声に、驚きと…それから、確かな喜びが混ざっている。

「徹さん、私のこと、そんなに感じてくれてるんですね…嬉しいな…♡」

そう言って、彼女がしゃがみ込む。目線が、徹のその部分と同じ高さになる。

彼女の長い黒髪が、肩からこぼれ落ちて、白い背中を優しく覆う。その光景が、あまりに官能的で、徹は思わず息を飲んだ。

「…じゃあ、ここも、ちゃんと洗いますね♡ 汚れちゃってるかもしれないですから…」

彼女の手が、泡にまみれて、その部分に触れる。

――ひんやりとした泡と、彼女の指先のぬくもり。

その二つが同時に伝わってきて、徹の腰のあたりがピクンと反応する。

「…あ、動いちゃった♡ それだけ敏感なんですね?」

いたずらっぽく笑って、彼女がその部分を優しく包み込む。

「…すごく、熱いです…♡ それに、すごく大きい…♡」

彼女の吐息が、その部分にかかる。その感覚に、徹の全身の毛穴が開くような感覚があった。

「じゃあ…洗いますね。汚れてるところ、きれいにしますから♡」

彼女の指先が、その先端を優しく確かめるように動く。

――しゅる、しゅる…。

泡がはじける音が、やけに大きく聞こえる。

彼女の親指と人差し指が、その根元を優しく包み込み、もう片方の手の指先が、そっと先端の周りをなぞる。

「…ここ、皮がかぶっちゃってますね。普段は、ここも洗ってるんですか?♡」

「…はい、一応」

「でも、自分じゃなかなか洗いづらいですよね。私、お手伝いしますね♡」

そう言って、彼女の指が、その先端を覆う薄い皮を、そっと、優しく押し下げる。

――むきゅ、という、微かな音とともに、その先端が露わになる。

「…わあ、きれいな色…♡」

彼女が感嘆の声を漏らす。その部分は、普段は覆われているだけあって、ほんのりと桜色に色づいていた。

「ここ、すごく敏感なんですよね?♡」

「…はい」

「じゃあ、優しく、優しく…いきますね♡」

彼女の指先が、露わになったその先端に、そっと触れる。

――つうっ、と、なぞるように。

その瞬間、徹の腰がビクンと跳ねた。

「…あ、やっぱり♡ すごく反応しますね…可愛い…♡」

彼女の声に、甘い笑みが混ざる。

彼女の指先が、先端の周りの溝を、丁寧に、入念になぞっていく。しわのひとつひとつを確かめるように、ゆっくりと、優しく。

「…ここ、すごく大事なところですからね。きれいにしないと、バイ菌が入っちゃうかもしれないですし…♡」

彼女はプロフェッショナルな口調でそう言いながらも、その指先の動きには、明らかに業務を超えた熱意が込められている。

「…それに、私、こういうの、好きなんです。相手の一番大事なところを、こんなに近くで見られるの、すごく特別なことだなって思うから…♡」

彼女の指先が、先端の先、ほんの小さな窪みに触れる。

「…ここ、すごく柔らかい…♡」

その感触に、徹の息が荒くなる。

「…もう、そんなに感じちゃってるんですか?♡ まだ、洗ってるだけですよ?」

彼女が顔を上げ、いたずらっぽく笑う。その目は、少し潤んでいて、彼女自身も興奮しているのがありありとわかった。

「…もうちょっとだけ、我慢してくださいね。きれいに、きれいに…しますから♡」

彼女の指先が、もう一度、その部分全体を優しく包み込む。そして、根元から先端まで、泡を絡めるように、ゆっくりと往復する。

――しゅる、しゅる、しゅる…。

その動きに合わせて、徹の腰が自然と動きそうになるのを、必死にこらえる。

「…ふふ、我慢してるんですね。でも、我慢すると、後でいっぱい気持ちよくなれますからね♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

しばらくそうして、入念に洗い終わると、彼女が手を離す。

「…はい、これで、お風呂の準備はできました♡ じゃあ、お湯、流しますね」

彼女が立ち上がり、シャワーヘッドを手に取る。

ぬるま湯が、徹の胸からお腹へ、そしてその部分へと流れていく。泡がひとつひとつ、湯に溶けて消えていく様子が、やけにはっきりと見える。

彼女の手が、お湯の勢いを調節しながら、優しくその部分に湯をかける。

「…まだ、泡、残ってませんか?♡」

彼女が顔を近づけて、確かめるように見つめる。その距離の近さに、徹の心臓が激しく波打つ。

「…大丈夫そうです。きれいになりましたね♡」

彼女がにっこり笑って、シャワーヘッドを置く。

「…じゃあ、徹さん、先にお風呂に入ってください。ゆっくり温まっててくださいね♡」

「…まなかさんは?」

「私は、これから自分の身体を洗いますから♡ 徹さんに見られちゃうと、恥ずかしいですけど…まあ、いいですよね?♡」

いたずらっぽく笑って、彼女がシャワーヘッドを自分の方に向ける。


―― 浴槽の中から、見える景色。

徹が浴槽に足を入れる。ちょうどいい温度のお湯が、じんわりと全身を包み込む。

――はあ…。

思わず、ため息が漏れる。身体の芯まで温まっていく感覚が、気持ちよかった。

浴槽の縁に手を掛けて、彼女の方を見る。

そこには、シャワーのお湯を浴びる、まなかさんの姿があった。

彼女は背を向けて、自分の身体にお湯をかけている。その背中は、細くて白くて、肩甲骨のあたりで光を受けてきらきらと輝いている。

彼女が自分の髪をまとめて、片手で持ち上げる。そのとき、うなじが露わになる。

――真っ白な、何の曇りもない、うなじ。

そこから、背中にかけてのラインが、まるで描いたように美しい曲線を描いている。鎖骨のあたりから、肩、背中、腰…と、流れるようなラインが、シャワーの水滴を受けて、艶やかに輝く。

彼女がボディソープを手に取り、泡立て始める。

くるくる、くるくる…。

両手のひらで泡を作るその仕草も、なぜかやけに色っぽく見える。

泡ができあがると、彼女は自分の肩から、胸へと手を動かす。

その姿を、浴槽の中から見つめる。彼女の手が、自分の胸を優しく包み込む様子が、はっきりと見える位置にいる。

小さくて可憐な、それでいてしっかりとした形の胸。彼女の手のひらが、その上をゆっくりと滑る。

――しゅっ、しゅっ…。

その音が、ここまで聞こえてくる気がした。

彼女が、少しだけこちらに顔を向ける。目があった瞬間、彼女が照れくさそうに笑った。

「…見ないでくださいよ〜、恥ずかしいですから♡」

そう言いながらも、彼女は自分の身体を洗う手を止めない。

胸から、お腹へ。お腹から、太ももへ。

細い指先が、自分の身体のラインをなぞるように、優しく、丁寧に洗っていく。

太ももの内側を洗うとき、彼女は少しだけ体をかがめた。そのとき、彼女の長い黒髪が、肩から滑り落ちて、胸の前を覆うように垂れる。

その光景が、あまりに官能的で、徹の喉がごくりと鳴る。

彼女が、今度は足を洗う。片足を少し上げて、ふくらはぎから足首にかけて、泡を伸ばしていく。そのバランスを取る姿が、まるでダンスをしているように優雅だ。

「…あ、そういえば」

彼女が突然、顔を上げた。

「徹さん、さっき、私がお湯の温度を確かめたとき、自分の手で確かめてるの、見てました?♡」

「…はい」

「あれね、私が前に働いてたお店で、先輩に教えてもらったんです。お客様にいきなりお湯をかけるんじゃなくて、まず自分で温度を確かめてから、それからお客様にも確認する。そうすると、安心してもらえるからって♡」

彼女の言葉に、徹は「そうなんですね」とだけ返す。彼女が自ら話し出したことに、ただ優しく耳を傾ける。

「でも、それって本当に大事だなって思うんです。お客様に気持ちよく過ごしてもらうためには、そういう細かい気遣いが一番だなって…私はそう思ってます♡」

そう言いながら、彼女が背中を洗う。細い腕を後ろに回して、肩甲骨のあたりを優しく洗う。その動きに合わせて、彼女の胸がわずかに揺れる。

「…徹さんは、そういうの、気にされます?お店の人の気遣いとか…」

「そうですね…気にします。でも、まなかさんは、すごく丁寧で、気遣いが行き届いてるなって思います」

「えへへ、ありがとうございます♡ でも、徹さんがリラックスしてくれてるから、私もやりやすいんですよ。初めてなのに、こんなにリラックスしてくれる人、なかなかいないですから…」

彼女がそう言って、再び泡を手に取る。

今度は、脚の付け根のあたり。彼女は少しだけ照れくさそうに、そこを優しく洗う。つるりとした、何の陰りもないそこは、彼女の白い肌の中で、特に光を反射して柔らかく輝いている。

「…ここ、永久脱毛、したんですけど、本当にやってよかったなって思います。最初はすごく痛かったんですけど、今はツルツルで、自分でも気持ちいいし…♡」

「すごく綺麗です」

徹が思わず言うと、彼女の顔が少し赤らんだ。

「もう…徹さん、私のこと、綺麗って言いすぎですよ♡ でも、嬉しいから、もっと言ってくださいね♡」

いたずらっぽく笑って、彼女が最後に足の指の間まで丁寧に洗う。

「…はい、私も終わりました♡」

そう言って、彼女がシャワーで自分の身体の泡を流す。

お湯が、彼女の白い肌を伝って流れていく。胸のラインに沿って、お腹を伝って、太ももを伝って…。

その一瞬一瞬が、スローモーションのように見えた。

湯煙の中で、重なる吐息


―― 温かな湯に、二人で。

泡をすべて洗い流したまなかさんが、シャワーヘッドを元の場所に戻す。金属がかちゃりと当たる音が、湯気で霞む空間に澄んだ響きを残した。

「…じゃあ、私も入りますね♡」

彼女が浴槽の縁に手をかけ、細い足を持ち上げる。湯気の中で、彼女の白い肌が一層際立つ。ふくらはぎの滑らかな曲線、太ももの柔らかな膨らみ。それらがお湯の中へ、ゆっくりと沈んでいく。

――ちゃぷん。

お湯が優しく揺れ、彼女の体温が湯の中に溶け込む。

「…はあ♡」

彼女が小さく息をつく。肩までお湯に浸かったその姿は、まるで湯の中に咲いた一輪の花のようだ。黒髪が水面に浮かび、揺らめく。

「気持ちいいですね…徹さん、温まりましたか?♡」

「はい、おかげさまで」

「よかった…♡」

彼女がそっと徹の方に寄る。その距離は、腕を伸ばせば抱き寄せられるほどに近い。お湯の温かさと、彼女の身体から伝わる柔らかな熱が、徹の全身を包み込む。

「…あ、そうだ」

まなかさんが突然、浴槽の縁に手を伸ばす。そこには、小さなトレーに乗せられた、まだ包装されたままの歯ブラシが二本、それから小さな容器に入った歯磨き粉と、イソジンのボトルが用意されていた。

「…お口、さっぱりさせましょうね♡ せっかくの時間ですから、気持ちよく過ごしてもらいたくて…♡」

彼女が歯ブラシの包装を器用に開ける。――ぱり、という軽い音。新しい歯ブラシの、ほのかなプラスチックの香りが湯気の中に混ざる。

「徹さん、はい♡」

差し出された歯ブラシを受け取る。彼女も自分の分を開封し、歯磨き粉をそれぞれのブラシに付ける。

「…お湯、入れますね♡」

紙コップにシャワーでお湯を注ぎ、手渡す。その指先が、かすかに徹の手に触れる。冷たいコップの感触と、彼女の温かい指の温度が、同時に伝わってきた。

「…じゃあ、いただきます♡」

二人で同時に、歯ブラシを口に含む。

――しゅかしゅか、しゅかしゅか…。

小さな音が、湯気の中で響き合う。時々、目が合って、照れくさそうに笑う。こんな何気ない瞬間でさえ、彼女と共有していることが、なぜか特別な気持ちにさせた。

「…ぺっ」

彼女が口の中の泡を、浴槽の外のタイルに吐き出す。その仕草さえも、なぜか色っぽく見える。続いて徹も、同じように泡を吐き出す。

「…もう一回、うがいしましょ♡」

今度はイソジンのボトルを手に取り、紙コップに少量を入れる。そこにシャワーのお湯を注いで薄め、かき混ぜる。透き通った橙色の液体が、湯気の中で揺れている。

「…はい、徹さん♡」

受け取ったコップに口をつける。イソジンの独特の味が、口の中に広がる。しばらく含んで、――ぺっ。

彼女も同じようにうがいをし、タイルの上に吐き出す。

「…はい、お口さっぱりしましたね♡」

彼女がにっこり笑って、コップと歯ブラシを浴槽の外のトレーに置く。その仕草のひとつひとつが、几帳面で丁寧だ。

「…それじゃあ、やっと、ゆっくりできますね♡」

彼女が深く湯船に沈み、肩までお湯に浸かる。白い肌が、琥珀色の湯の中で透けて見えるようだ。胸の先端が、水面に浮かんでは沈む。その様子に、徹の視線が自然と引き寄せられる。

「…徹さん、こっち向いてくださいよ♡」

いたずらっぽい声。顔を上げると、彼女がすぐ目の前で、大きな瞳をまっすぐに向けている。その距離の近さに、徹の心臓が大きく波打つ。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…さっき、私が洗ってるとき、すごく気持ちよさそうな顔してましたね♡」

彼女の指先が、お湯の中でそっと徹の胸に触れる。ぷかぷかと浮かぶ泡が、彼女の指の動きに合わせて揺れる。

「…あんなに感じてくれて、私、すごく嬉しかったです。まだ、洗っただけなのに、もうこんなに…って思って♡」

彼女の手が、胸からお腹へ、ゆっくりと下りていく。水面下で、彼女の指先が徹の身体のラインをなぞる。

――その手が、さらに下へ。

「…まなかさん」

「ん?♡」

「…その、自分からお願いしてもいいですか」

彼女が手を止める。少し首をかしげて、徹の顔を見つめる。

「…何ですか?♡」

「…こっちに、来てもらえませんか。背中を、預けたいというか…」

言葉に詰まりながらそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「…いいですよ♡」

彼女がくるりと背を向け、徹の胸に背中を預ける。

――どくん、と、心臓が大きく跳ねる。

彼女の白い背中が、徹の胸に密着する。お湯のぬるみを通り越して、彼女の体温が直接伝わってくる。細くて華奢な肩、滑らかな背中のライン、腰のくびれ…。

「…どうぞ、支えてあげてください♡」

彼女がそう言って、徹の両手を自分の胸に導く。

――どくん、どくん。

心臓の鼓動が、手のひらに伝わってくる。彼女の心臓の音だ。こんなに近くにいる。

「…あ♡」

彼女の小さな声。

徹の手のひらの中には、彼女の可憐な胸があった。Bカップという控えめなサイズは、しかし手のひらにしっかりと収まる、確かな存在感を持っている。柔らかくて、それでいて弾力がある。まるで、手のひらで溶けてしまいそうなほど、繊細で温かい。

「…その、優しく、してくれますか?♡」

彼女の声が、少しだけ震えている。

「…はい」

徹の指先が、そっとその先端に触れる。つんと立ったそれが、指の腹に小さく引っかかる。

「…あん♡」

彼女の身体が、びくんと震える。

「…敏感なんですか?」

「…うん、そこ、すごく…感じやすいから…♡」

彼女の声が、ますます甘くなっていく。

徹の指先が、その先端を優しく撫でる。くるくると、円を描くように。そのたびに、彼女の身体が小さく震える。

「…もう、徹さん…そんな風にされたら、私…♡」

彼女が振り返り、潤んだ目で徹を見上げる。その瞳は、先ほどまでとは違う、熱を帯びた色をしていた。

「…私も、徹さんのこと、気持ちよくさせてあげたい…♡」

そう言って、彼女がお湯の中で身をよじる。そして、徹の太ももの間に自分の脚を滑り込ませるようにして、体勢を変えた。

「…ちょっと、腰、上げてもらえますか?♡」

「…え?」

「いいから、ちょっとだけ…♡」

彼女の手が、徹の腰を支える。その力に従って、少しだけ腰を持ち上げる。

すると彼女は、徹の腰の下に自分の太ももを差し入れた。お湯の中、彼女の滑らかな太ももが、徹の腰を優しく支える。

「…これで、安定しましたね♡」

彼女がにっこり笑う。

そのとき、徹の――その部分が、お湯の上に突き出される形になった。

「…わあ♡」

彼女が感嘆の声を漏らす。お湯の温かさと、彼女の体温が混ざり合って、その部分はしっかりとその存在を示していた。

「…もう、こんなになってる…♡ さっき洗ったばかりなのに、もうこんなに元気になっちゃって…♡」

彼女の指先が、そっとそれに触れる。

お湯の抵抗を感じながら、彼女の指がその根元を優しく包み込む。

「…すごく熱い…♡ お湯の温度のせいだけじゃないですよね…?♡」

いたずらっぽく笑って、彼女が顔を近づける。その吐息が、その部分にかかる。その感覚に、徹の腰がびくんと反応する。

「…反応しすぎですよ〜、徹さん♡ まだ何もしてないのに…♡」

そう言いながら、彼女の手がゆっくりと動き始める。

――しゃぷ、しゃぷ…。

お湯の音が、彼女の手の動きに合わせて響く。

「…ここ、さっき洗ったばかりなのに、もうこんなに…♡ 徹さん、私のこと、そんなに感じてくれてるんですね…嬉しいな…♡」

彼女の手が、その先端を優しく包み込む。指先で、そっとその先の窪みをなぞる。

「…あっ…」

徹の口から、小さな声が漏れる。

「…声、出ちゃいましたね♡ 可愛い…もっと聞かせてください…♡」

彼女の手の動きが、少しだけ速くなる。

――しゃぷ、しゃぷ、しゃぷ…。

お湯の音が、規則正しく響く。その音が、部屋中に広がっていく。

「…気持ちいいですか?♡」

「…はい…」

「よかった…♡」

彼女の顔が、さらに近づく。その吐息が、その部分に直接かかる。

「…もう、ここから、いっぱい出したいですか?♡」

「…まなかさん…」

「大丈夫ですよ…今日は、いっぱい気持ちよくなってくださいね…私、徹さんが気持ちよくなる顔、見たいから…♡」

そう言って、彼女の唇が、そっとその先端に触れる。

「…あ…♡」

徹の声が、部屋中に響く。

彼女の唇は、柔らかくて温かくて、それでいて確かにその部分を捉えている。舌先が、先端の窪みをなぞる。その感覚に、徹の腰が浮き上がりそうになる。

「…んん…♡」

彼女の喉が、小さく鳴る。

その音が、なぜかやけに官能的で、徹の全身の血が沸き立つのを感じる。

彼女の口が、ゆっくりとその部分を深く含んでいく。お湯の温かさと、彼女の口内のぬくもり。その二つが混ざり合って、今までにない感覚を徹にもたらす。

「…ん…ちゅ…♡」

彼女の唇が、吸い付くような音を立てる。

そのたびに、徹の腰がびくびくと震える。

――もう、限界だった。

「…まなかさん、もう…」

「…いいですよ、出してください…♡ 私、全部、受け止めますから…♡」

彼女の声が、甘く響く。

その言葉が最後の引き金になった。

――どくん、どくん、どくん…。

全身の血液が、一点に集中する感覚。そして、何かが弾けるような、白い閃光。

「…あ…っ!」

徹の声が、熱を帯びて響く。

彼女の口の中に、それが注がれる。一度、二度、三度…。その勢いは収まらず、彼女の喉がごくごくと鳴る。

「…んく…んく…♡」

彼女の喉が、それをすべて受け止めていく。

しばらくして、波が引くように、その動きが収まった。

彼女がゆっくりと顔を上げる。その目は、少し潤んでいて、それでいて満足そうな色を帯びていた。

「…いっぱい、出ましたね♡ びっくりしちゃいました…こんなにたくさん、初めてかも…♡」

彼女の指先が、その部分にまだ残るそれを拭うように動く。そして、その指先を自分の唇に持っていき、そっと舐めた。

「…おいしい…♡ 徹さんの、おいしいです…♡」

その仕草に、徹の身体の芯がまた熱くなるのを感じた。

「…あ、まだ元気になっちゃってる…♡ 徹さん、すごいですね…♡」

彼女が嬉しそうに笑う。

「…じゃあ、もうちょっとだけ、お掃除、させてくださいね♡」

そう言って、彼女が再び顔を近づける。今度は、優しく、残ったそれをきれいに拭うように、舌先が動く。

「…ちゅ…ん…♡」

その音が、湯気の中で甘く響く。

しばらくして、彼女が顔を上げる。

「…はい、きれいになりました♡」

にっこり笑って、彼女が徹の顔を見上げる。その唇は、少しだけ濡れていて、それがやけに色っぽく見えた。

「…まなかさん」

「はい♡」

「…ありがとうございます。すごく、気持ちよかったです」

徹がそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「…こちらこそ、いっぱい出してくれて、ありがとうございます♡ 私、嬉しかったです…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の胸に寄り添う。お湯の中で、二人の裸身が密着する。彼女の柔らかな胸が、徹の胸に押し付けられる感触。

「…あったかい…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

二人はしばらく、そのままの姿勢で、お湯の温かさに身を任せていた。湯気が立ち上り、彼女の黒髪が水面に浮かぶ。時計の針は、ゆっくりと進んでいるはずなのに、この空間だけは時間が止まったかのようだ。

「…そろそろ、上がりますか?♡」

彼女が顔を上げる。その目は、まだ少し潤んでいたが、優しい光をたたえている。

「…そうですね」

「じゃあ、先に、徹さんから上がってください♡ 私、タオル、用意しますね」

彼女が浴槽の縁に手をかけ、まず徹の方に促す。

徹が浴槽から上がる。お湯が身体を伝って、足元に落ちていく。その瞬間、湯気がはらりと舞い上がった。

彼女も続いて上がる。白い肌に、水滴がきらきらと輝いている。胸の先端から、雫がぽたぽたと落ちる。その光景が、あまりに美しくて、徹は思わず息を飲んだ。

「…見ないでくださいよ〜♡」

彼女が照れくさそうに笑いながら、壁から清潔なバスタオルを二枚取り出す。ふわふわとした白いタオルは、彼女の手の中で湯気を吸い込んでいるようだ。

「…徹さん、こちらをどうぞ♡ 私、お手伝いしますね」

彼女が一枚のタオルを広げ、徹の背中に当てる。優しく、水分を吸い取るように、背中から肩へ、肩から腕へと拭いていく。その手つきは、洗体のときと同じように丁寧で、慈しみに満ちている。

「…徹さん、身体、硬いですね。しっかり鍛えてるからかな…♡」

彼女の指先が、タオル越しに筋肉のラインをなぞる。その感触が、くすぐったくて、それでいて心地いい。

背中を拭き終わると、彼女が徹の正面に回る。

「…次は、前、いきますね♡」

彼女の手が、タオルを持って徹の胸に当たる。胸の中心から外側へ、円を描くように拭いていく。

「…ここ、さっき洗ったときも思ったんですけど、すごく厚いですよね…♡ 触ってていい気持ち…♡」

彼女の指先が、胸の筋肉の境目をなぞる。その動きは、拭いているというより、確かめているようにも見えた。

胸からお腹へ。お腹から、さらに下へ。

「…ここは、自分で拭いてもらえますか?♡ 私がやると、また反応しちゃいそうですし…♡」

いたずらっぽく笑って、彼女がタオルを手渡す。徹がそれを受け取り、自分のその部分を拭く。

彼女はその間、少しだけ距離を取りながらも、目線はしっかりとそこに向けている。

「…ふふ、自分で拭いてるところ、なんか可愛いです♡」

くすくすと笑う彼女の声に、徹も思わず笑みがこぼれる。

「…じゃあ、次は、私の番、拭いてもらってもいいですか?♡」

彼女がそう言って、もう一枚の清潔なタオルを手に取る。しかし、それを自分には当てずに、徹に差し出した。

「…私の身体、拭いてくれますか?♡」

その声は、甘くて、それでいて少しだけ照れている。

徹がタオルを受け取り、彼女の前に立つ。

水滴が輝く、白い肌。肩から、腕へ。彼女の細い腕を、タオルで優しく包み込むように拭いていく。

「…くすぐったいです♡」

彼女が小さく笑う。

次に、背中。彼女が前を向いたまま、徹が後ろからタオルを当てる。肩甲骨のあたりを、優しく拭いていく。そのラインは、滑らかで、まるで陶器のように美しい。

「…ありがとうございます♡ すごく、気持ちいいです…♡」

彼女の声が、少しだけ甘くなる。

背中を拭き終わると、次は正面。

胸のあたり。タオルで優しく包み込むように拭く。控えめながらもしっかりとしたその形が、タオルの下で柔らかく形を変える。

「…あ…♡」

彼女の声が、小さく漏れる。

「…すみません、強く当たりましたか?」

「…違うんです…その、気持ちよくて、つい…♡ もう、徹さんのせいですよ…♡」

彼女が顔を赤らめて、いたずらっぽく徹を見上げる。

その目は、湯上りのせいなのか、それとも別の理由なのか、いつもより潤んでいるように見えた。

胸からお腹へ。お腹から、さらに下へ。

「…そこは、自分で…」

「いいえ…徹さんに、お願いします♡」

彼女がそう言って、恥ずかしそうに目を伏せる。

徹の手が、タオルを持って、彼女の腹部の下あたりに触れる。つるりとした、何の陰りもないそこは、タオルの感触に敏感に反応しているようで、彼女の身体がかすかに震える。

「…あ…♡」

彼女の声が、甘く響く。

優しく、優しく、水分を吸い取るように拭いていく。そのたびに、彼女の身体が小さく震える。

「…もう、やっぱり、自分でやればよかった…♡ こんなに感じちゃって…♡」

彼女が照れくさそうに言う。その顔は、湯上りの赤みとは違う、熱を帯びた色をしていた。

最後に、足。ふくらはぎから足首まで、丁寧に拭いていく。細くて引き締まったそのラインは、芸術品のように美しい。

「…はい、終わりました」

徹がそう言って顔を上げると、彼女がすぐ目の前に立っていた。その距離は、息がかかるほどに近い。

「…ありがとうございます♡ すごく、気持ちよかったです…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の胸に手を当てる。その手のひらは、湯上りでもなお温かくて、柔らかい。

「…じゃあ、ベッド、行きましょうか♡」

彼女がそう言って、手を引く。

その先には、清潔なシーツの敷かれたベッド。間接照明の柔らかな光が、そこだけを特別な場所のように照らし出している。

「…今日は、まだ、これからですからね♡ 徹さん、私に、いっぱい甘えてください…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

徹はその手を握り返し、彼女に導かれるままに歩き出す。

湯気の残る部屋の中、二人の裸身がベッドへと向かう。その背中には、まだ湯上りの水滴が、ところどころで光っていた。

白い肌に、最初の口づけ


―― ベッドへと続く、指先の導き。

まなかさんの細い指が、徹の手を優しく引く。その手のひらの温かさが、湯上りの肌にじんわりと伝わる。

ベッドは、壁際に清潔感のある白いシーツが敷かれていた。枕は二つ、並べて置かれている。間接照明の柔らかな琥珀色の光が、シーツの上に淡い陰影を作り出している。

「…ここ、座ってくださいね♡」

彼女に促され、ベッドの端に腰を下ろす。その瞬間、彼女が徹の前に立ち、少しだけ上から見下ろすような姿勢になる。その距離は、彼女の胸の先端が目の前にあるほどに近い。

「…徹さん」

彼女の声が、少しだけ低くなる。

「…今日は、どうやって、進めていきましょうか?♡」

その質問に、徹は少しだけ間を置いた。

「…まなかさんは、どうしたいですか」

そう尋ねると、彼女はいたずらっぽく首をかしげた。

「私は、徹さんが気持ちよくなってくれるのが、一番嬉しいんですけど…でも、今日は、ちょっと特別に…♡」

彼女が、少しだけ照れくさそうに笑う。

「…私、今日は、徹さんに、いっぱい気持ちよくしてもらいたいなって…思ったりして♡」

その言葉に、徹の胸が熱くなる。

「…いいですか?♡」

彼女が、上目遣いに徹を見上げる。その目は、先ほどのプロフェッショナルな表情とは違う、一人の女性の、甘えたような色を帯びていた。

「…もちろんです。僕も、そうしたかったんです」

徹がそう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「本当ですか?♡ やった♡ じゃあ、今日は、徹さんに、いっぱい甘えちゃいますね♡」

彼女がそう言って、くるりと背を向ける。そして、ベッドに仰向けに寝転がった。白いシーツの上に、彼女の黒髪が広がる。そのコントラストが、あまりに美しい。

「…ここに、来てください♡」

彼女が両手を広げて、徹を招く。その仕草は、恥ずかしそうでありながら、どこか誇らしげでもある。

徹が彼女の隣に移動し、上から彼女を見下ろす形になる。

――間接照明の光を浴びて、彼女の肌が柔らかに輝いている。黒髪がシーツの上に広がり、白い額にかかっている。大きな瞳が、少しだけ潤んで、徹のことをまっすぐに見つめている。

その瞳の中に、自分の姿が映っている。

「…かっこいい…♡」

彼女が、小さく呟く。その声は、心の奥から自然に漏れたもののように聞こえた。

「…まなかさん」

「はい♡」

「…痛かったり、苦手だったりしたら、遠慮なく言ってくださいね。絶対に、無理はしないでください」

徹がそう言うと、彼女の目が少し大きくなった。そして、優しく微笑む。

「…優しいんですね、徹さん♡ ありがとうございます…じゃあ、お言葉に甘えて、正直に言っちゃいますね♡」

彼女が少しだけ照れくさそうに、自分の胸元に手を当てる。

「…私、胸、小さいから、強く揉まれるのはちょっと苦手で…それに、乳首、すごく敏感だから、強く吸われたり舐められたりすると、くすぐったくて…痛いってほどじゃないんですけど、なんか落ち着かなくなっちゃうんです…♡」

「…そうなんですね。じゃあ、乳首には、なるべく触れない方がいいですか?」

「うーん…触れない、っていうより、優しく、なんですけど…それより、胸の周りとか、下の方とか、そういうところを、優しく撫でてもらえると、すごく気持ちいいんです…♡」

彼女がそう言って、自分の胸の下のあたりを指でなぞる。その仕草が、無意識なのか計算なのか、やけに色っぽい。

「…それと、ク〇ニ、好きなんです。でも、強く吸われたり、硬い舌でこすられたりするのは痛いから…柔らかい舌で、優しく、早めに舐めまわしてもらえるのが、一番気持ちよくて…♡」

彼女がそこまで言って、顔を真っ赤にする。

「…もう、私、なんでこんなに細かく言っちゃってるんだろ…恥ずかしい…♡」

両手で顔を覆う彼女の仕草が、あまりに可愛らしくて、徹の口元が自然と緩む。

「…教えてくれて、ありがとう。じゃあ、その通りに、気持ちよくなってもらえるように、頑張りますね」

「…はい、お願いします♡」

彼女が両手を下ろし、恥ずかしそうに、それでも期待に満ちた目で徹を見つめる。

徹が、ゆっくりと彼女の上に覆いかぶさる。

――どくん、どくん、と、彼女の心臓の鼓動が、こんなに近い距離だからこそ聞こえるような気がした。


―― 最初の口づけ。

徹の顔が、彼女の顔の真上まで近づく。彼女の吐息が、かすかに唇に触れる。甘い、桜のような香り。歯磨きとイソジンの後なのに、なぜか彼女自身の甘さが混ざっているように感じられた。

「…いいですか」

「…はい♡」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、徹の唇が、彼女の唇にそっと重なる。

――ちゅ、と、小さな音。

最初は、ただ触れるだけの、優しい口づけ。彼女の唇は、柔らかくて、温かくて、まるで溶けてしまいそうなほど繊細だ。

「…ん…♡」

彼女の小さな声が、唇の隙間から漏れる。

徹の唇が、彼女の下唇をそっと挟む。優しく、吸い上げるように。

――ちゅ…ちゅ…。

そのたびに、彼女の身体がかすかに震える。

「…あ…♡」

彼女の口が、自然と少しだけ開く。その隙間から、彼女の舌先が覗く。

徹の舌が、そっと彼女の唇の間に差し入れられる。

――じゅる…。

彼女の舌と、徹の舌が、初めて触れ合う。彼女の舌は、熱くて、柔らかくて、少しだけ緊張しているのが伝わってくる。

「…んん…♡」

彼女の舌が、徹の舌を絡め取るように、ゆっくりと動く。唾液が混ざり合い、口の中が甘く濡れていく。

――じゅる、じゅる、ちゅ…。

音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女の手が、そっと徹の首に回る。その指先が、うなじのあたりをかすかに撫でる。その感触に、徹の背筋がぞくりとする。

「…ん…はあ…♡」

唇が離れる。二人の間で、銀色の糸が一筋、伸びて切れる。

彼女の顔は、ほんのりと赤く染まり、瞳は潤んでいる。その唇は、口づけの後で、少しだけ腫れているように見えた。

「…すごく、気持ちいい…♡ 徹さんのキス、すごく好きかも…♡」

彼女がそう言って、照れくさそうに笑う。

「…もう一回、してくれますか?♡」

その言葉に、徹がもう一度、彼女の唇に自分の唇を重ねる。

今度は、少しだけ深く。彼女の舌を、自分の口の中に招き入れるように。

――じゅる…じゅるる…♡

彼女の舌が、徹の口の中で自由に動く。上顎をなぞり、歯の裏側を舐め、時々、徹の舌と絡み合う。

「…んん…♡ ふ…♡」

彼女の吐息が、熱くなっていくのがわかる。

唇が離れ、もう一度。また離れ、もう一度。

三度目の口づけの後、彼女の手が徹の頬に触れる。

「…もう、すごく、気持ちよくなっちゃった…♡ でも、もっと、気持ちよくなりたい…♡」

彼女の声は、甘く溶けてしまいそうなほどに蕩けている。


―― 胸のほとり、優しい指先。

徹の唇が、彼女の顎のラインを伝って、首へ、鎖骨へと降りていく。

――ちゅ、ちゅ、…。

小さな口づけの跡を、ひとつ、またひとつと残しながら。

「…あ…くすぐったい…♡」

彼女が小さく笑う。その声が、緊張を解きほぐすように軽やかだ。

鎖骨の窪みに、そっと舌先を這わせる。彼女の肌は、塩味と甘さが混ざったような、不思議な味がした。

「…ここ、私、すごく敏感なんです…♡」

彼女が、鎖骨のあたりを自分の指でなぞる。その仕草が、無意識なのか、それとも徹に教えているのか。

徹の唇が、その場所に吸い付く。

――ちゅ…ちゅう…♡

「…あん…♡」

彼女の身体が、びくんと震える。

そのまま、少しずつ下へ。胸のふくらみの、一番上のふちのあたりまで。

徹の手のひらが、彼女の胸の横あたりにそっと触れる。親指で、胸の下のラインをなぞるように、優しく、ゆっくりと。

「…あ…そこ…気持ちいい…♡」

彼女の声が、甘く響く。

彼女の胸は、Bカップという控えめなサイズながら、形が整っていて、手のひらにちょうど収まる。その柔らかさは、まるで水のように、指の間から零れ落ちてしまいそうなほどだ。

徹の指先が、胸の下から外側へ、そして上へと、弧を描くように動く。胸の中心に向かって、ゆっくりと、優しく。

「…そう…それ…すごくいい…♡」

彼女が、目を閉じて、唇をわずかに開ける。その表情は、まるで子守唄を聞いている子供のように、無防備で、それでいて幸せそうだ。

徹の手のひらが、胸全体を包み込むように覆う。けれど、決して強くはしない。ただ、その温もりと重みを感じるように。

「…あったかい…♡ 徹さんの手、あったかい…♡」

彼女の手が、徹の手の甲に重なる。その指先が、徹の指の間をなぞる。

徹の親指が、胸の先端のすぐそばまで来る。けれど、そこには触れない。その周りを、くるくると円を描くように、優しく撫でる。

「…あ…そこ、すごく気持ちいい…でも、そこから、もうちょっとだけ、外側の方が…♡」

彼女の声に、徹の指が少しだけ動く。胸の外側のふくらみのあたりを、優しく、ゆっくりと揉みほぐすように。

「…あ…そう…それ…すごく気持ちいい…♡」

彼女の吐息が、少しだけ荒くなる。

徹の唇が、胸のふくらみの下の方に、そっと口づける。ちゅ、ちゅ、と、音を立てながら、ゆっくりと移動していく。

「…あ…くすぐったい…でも、気持ちいい…♡」

彼女の声が、甘く溶けていく。

もう片方の胸にも、同じように手のひらを当てる。両方の胸を、優しく包み込むように。

「…徹さん、すごく、上手…♡ 私、こんなに気持ちよくなったの、久しぶりかも…♡」

彼女の手が、徹の髪に絡まる。その指先が、優しく頭皮を撫でる。その感覚が、徹にも心地よくて、思わずため息が出そうになる。

しばらくそうして、胸の周りを優しく撫で続ける。彼女の呼吸が、だんだんと深く、規則的になっていく。完全に、徹の手の動きに身を委ねているようだ。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…私、前にお付き合いしてた人に、胸のこと、嫌だって言われたことあるんです…」

その言葉に、徹の手が一瞬止まる。

「…小さいからって。もっと大きくならないの?って…」

彼女の声が、少しだけ沈む。

徹は何も言わずに、ただ、彼女の胸をもう一度優しく包み込んだ。その温もりで、彼女の心を包み込むように。

「…でも、徹さんは、綺麗だって言ってくれて…それに、こんなに優しく触ってくれて…私、すごく嬉しいです…♡」

彼女の目が、潤んで見える。それは、涙なのか、それとも違う感情なのか。

「…まなかさんの胸は、本当に綺麗です。形も、大きさも、すごくバランスが良くて。それに、こんなに柔らかい…」

徹がそう言って、そっと胸を撫でる。

「…僕は、好きですよ」

その言葉に、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「…本当ですか?♡ じゃあ、もっと、触ってくれますか?♡ 私、徹さんに触ってもらうの、すごく気持ちいいから…♡」


―― 潤む谷間へ、舌先の旅路。

徹の唇が、胸の中央の窪みにそっと触れる。そこから、ゆっくりと下へ、下へと降りていく。

――ちゅ…ちゅ…。

胸骨のあたりを、舌先でなぞる。彼女の肌は、汗ばんでいるのか、少しだけしょっぱい。

「…あ…♡」

彼女の身体が、かすかに震える。

肋骨のあたりまで降りると、徹の手が彼女の腰のくびれに触れる。そのラインは、滑らかで、まるで弓のようにしなやかだ。

「…ここ、すごく細いですね」

「…そうですか?♡ でも、最近、ちょっとだけ太っちゃったかなって…サウナ行きすぎて、食べすぎちゃって…♡」

彼女が照れくさそうに言う。その声は、さっきまでの甘さとは違う、ふとした日常の会話のような軽やかさがある。

「そんなことないです。すごく綺麗なラインです」

「…もう、徹さんは、すぐそうやって褒めてくれますね♡ でも、嬉しいから、もっと言ってください♡」

くすくすと笑う彼女の声が、部屋の中に軽やかに響く。

徹の唇が、さらに下へ。お腹の中央を、ゆっくりと舐め下りる。

「…あ、そこ、くすぐった…あっ…♡」

彼女が、突然声を上げる。お腹のあたりは、彼女の急所のようだ。

「くすぐったいですか?」

「…うん、ちょっと…でも、気持ちいいから、やめないで…♡」

彼女の声が、甘く震える。

へそのあたりまで来ると、徹の舌が、その周りをくるくると円を描く。

「…あ…そこ、すごく敏感で…あっ…♡」

彼女の腰が、びくんと跳ねる。

徹の手が、彼女の太ももに触れる。内側の、柔らかな部分を、指先で優しく撫でる。

「…あ…そこ…もっと、撫でて…♡」

彼女の声が、切なく響く。

指先が、太ももの内側を、ゆっくりと這う。その肌は、すべすべで、少しだけひんやりとしている。けれど、指を這わせるたびに、だんだんと温かくなっていくのがわかる。

「…徹さんの指、気持ちいい…♡ もっと、上…もっと上、して…♡」

彼女の声が、息遣いと一緒に、熱を帯びていく。


―― つるりとした花びら、開く瞬間。

徹の唇が、さらに下へ。お腹の一番下のあたりまで降りてくる。

そこは、何の陰りもない、滑らかな白い肌。永久脱毛されたそれは、まるで生まれたばかりの桃のように、柔らかく、清らかだ。

「…あ、ここ、見えちゃってますね…♡」

彼女が、恥ずかしそうに言う。その声は、先ほどまでの甘さとは違う、少女のような照れが混ざっている。

「…綺麗です」

徹がそう言うと、彼女の顔がさらに赤くなる。

「…もう、徹さんは、すぐそういうこと言うんだから…♡」

そう言いながらも、彼女はその場所を隠そうとはしない。むしろ、少しだけ脚を開くようにして、徹を受け入れている。

徹の唇が、その場所の一番上のあたりに、そっと触れる。

――ちゅ。

「…あ…♡」

彼女の身体が、大きく震える。

彼女のそこは、もうすでに、熱を持って潤み始めている。花びらのように、柔らかく開きかけている。

徹の舌が、その花びらの外側を、そっと舐める。

――じゅる…。

「…ああ…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。

舌先で、その花びらを優しく撫でる。外側から内側へ、ゆっくりと、何度も何度も。

「…そう…それ…すごく気持ちいい…♡ もっと、なぞって…♡」

彼女の腰が、自然と動き始める。徹の舌の動きに合わせて、揺れるように。

徹の両手が、彼女の太ももの内側を優しく支える。親指で、花びらの外側の、柔らかな部分をそっと開くように広げる。

そこには、花びらに包まれた、こりこりとした小さな粒があった。まだ、蕾のまま。けれど、徹の吐息がかかるだけで、ぴくぴくと反応している。

「…ここ、すごく気持ちいいところ…でも、強く吸わないでほしい…♡ 優しく、なぞるように、してくれると…♡」

彼女の声が、途切れ途切れになる。

徹の舌が、その粒にそっと触れる。舌先を、柔らかく、平らにして。

――じゅる…じゅる…。

粒の周りを、優しく、ゆっくりと舐めまわす。時々、粒の上を、そっと撫でるように。

「…あっ…あっ…それ…すごく…気持ちいい…♡」

彼女の声が、高くなる。腰が、浮き上がりそうになるのを、徹の手が優しく支える。

徹の舌が、粒から花びらの内側へと移動する。そこは、もっと熱くて、もっと潤んでいる。

――じゅるる…。

舌先を、花びらの内側に差し入れるように、ゆっくりと。

「…ああ…♡ そこ…もっと…もっと…♡」

彼女の手が、徹の髪をぎゅっと握る。その力は、彼女の興奮の度合いを物語っている。

徹の舌が、花びらの内側を、丹念に舐めていく。上から下へ、下から上へ。時々、粒に戻って、優しく撫でる。

「…あ…あ…もう、ダメかも…♡ 徹さん…気持ちよすぎて…♡」

彼女の声が、泣き声のように響く。腰の動きが、だんだんと激しくなっていく。

徹は、舌の動きを少しだけ早くする。でも、決して強くはしない。柔らかく、優しく、それでいて確かに、彼女の一番気持ちいい場所を、なぞり続ける。

「…あっ…あっ…あっ…♡」

彼女の声が、高く、細く響く。

そのとき、彼女の身体が、大きく弓なりになった。

「…あああ…っ♡」

その瞬間、彼女のそこが、大きく脈打つのを、徹の唇は感じていた。彼女の全身が、震えるように痙攣し、そのまま、力が抜けていく。

「…はあ…はあ…♡」

彼女の荒い呼吸が、静かな部屋に響く。

徹が顔を上げると、彼女は天井を見つめたまま、大きく息をしていた。その顔は、ほんのりと赤く、額にはうっすらと汗が浮かんでいる。瞳は、少し虚ろで、まだ余韻に浸っているようだった。

「…まなかさん、大丈夫ですか?」

徹がそう尋ねると、彼女の目がゆっくりと焦点を結ぶ。そして、恥ずかしそうに、それでも満足そうな笑顔を見せた。

「…もう、すごかったです…♡ 徹さん、すごく上手…♡ 私、こんなに気持ちよくなったの、初めてかも…♡」

彼女がそう言って、両手を広げる。

「…来てください…抱きしめて…♡」

徹が彼女の上に覆いかぶさり、そっとその身体を抱きしめる。彼女の両腕が、徹の背中に回る。その温もりが、心地よくて、徹も目を閉じた。

「…ありがとう、徹さん…♡ すごく、幸せです…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

しばらくそうして、お互いの鼓動を感じ合っていた。彼女の心臓は、まだ少し速い。それが、徹の胸に伝わってくる。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…次は、私が、徹さんの番、してもいいですか?♡」

その声は、先ほどの蕩けた甘さとは違う、いたずらっぽい、それでいて確かな熱を帯びていた。

徹が少しだけ体を起こして彼女の顔を見ると、彼女の瞳には、もう新しい期待の光が宿っている。

「…私、徹さんのこと、いっぱい気持ちよくさせてあげたいから…♡」

彼女の指先が、徹の胸をそっと撫でる。その動きは、これから始まることを予告しているようだった。

「…いいですか?♡」

徹は、ただうなずくことしかできなかった。

彼女がにっこり笑って、そっと体勢を入れ替える。

熱を帯びた指先、甘く溶ける吐息


―― 二人の位置が、入れ替わる。

まなかさんの細い指が、徹の肩をそっと押す。その力は強くないのに、なぜか抗いがたい。

「…今度は、徹さんが、寝ててくださいね♡」

彼女の声は、先ほどまでの蕩けた甘さとは違う、いたずらっぽい、それでいて確かな熱を帯びている。

徹が仰向けに寝転がると、彼女がすぐにその上に覆いかぶさる。長い黒髪が、徹の胸の上にさらさらと落ちてくる。その先端が、肌をくすぐる。

「…こうやって、上から見ると、また違いますね♡ 徹さん、かっこいい…♡」

彼女が両肘をつき、顔を徹の真上まで近づける。その距離は、息がかかるほどに近い。彼女の瞳には、自分の姿がはっきりと映っている。

「…さっき、私、いっぱい気持ちよくなっちゃいましたから…♡」

彼女の指先が、徹の唇をそっと撫でる。

「…今度は、徹さんの番です♡ 私、徹さんのこと、いっぱい気持ちよくさせてあげたいから…♡ いいですか?♡」

「…はい、お願いします」

徹がそう答えると、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、その前に、一つだけ聞かせてください♡」

彼女の指が、徹の頬を優しく包み込む。

「…徹さんは、どんな風にされるのが、好きですか?♡ フ〇ラとか、好きですか?♡」

その質問に、徹の胸が少し高鳴る。

「…はい、好きです。でも…」

「でも?♡」

「…歯を立てられると、痛いので…優しくしてもらえると、嬉しいです」

徹がそう言うと、彼女はくすっと笑った。

「…わかりました♡ じゃあ、優しく、優しく…いっぱい気持ちよくなってもらいますね♡ 痛かったら、すぐに言ってくださいね?♡」

「…はい」

「…じゃあ、始めますね♡」

彼女の顔が、さらに近づく。


―― 二度目の口づけ、深く、甘く。

彼女の唇が、徹の唇にそっと重なる。さっきとは逆の角度。上から、覆いかぶさるような口づけ。

――ちゅ。

最初は、触れるだけ。彼女の唇は、さっきよりも熱い。湯上りのせいなのか、それとも…。

「…ん…♡」

彼女の小さな声が、唇の隙間から漏れる。

彼女の舌が、徹の唇の間をなぞるように動く。その感触に、徹の口が自然と開く。

彼女の舌が、中に入ってくる。熱くて、柔らかくて、それでいて確かに徹の舌を探している。

――じゅる…。

彼女の舌が、徹の舌と絡み合う。その動きは、さっきまでとは比べ物にならないほど、積極的で、それでいて優しい。

「…んん…♡」

彼女の舌が、徹の上顎をなぞる。その感覚に、背筋がぞくりとする。

彼女の手が、徹の頬に添えられる。その指先が、耳の後ろをかすかに撫でる。

「…はあ…♡」

唇が離れる。彼女の顔は、ほんのりと赤い。その唇は、わずかに濡れていて、それがやけに色っぽい。

「…徹さんのキス、美味しいです…♡ もっと、したい…♡」

そう言って、彼女がもう一度、唇を重ねる。

今度は、少しだけ深く。彼女の舌が、徹の舌を吸い上げるように。

――じゅる、じゅる、ちゅ…。

その音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女の吐息が、熱くなっていくのがわかる。それに合わせて、徹自身も、身体の奥から何かが熱くなっていくのを感じる。

三度目の口づけの後、彼女がゆっくりと顔を上げる。その瞳は、少し潤んで、それでもはっきりと徹を見つめている。

「…もう、すごく、熱くなってきちゃった…♡ でも、まだ、これからですからね…♡」

彼女の指先が、徹の胸の上をなぞる。


―― 胸の峰、舌先の旅路。

彼女の唇が、徹の顎のラインを伝って、首へ、鎖骨へと降りていく。

――ちゅ、ちゅ…。

小さな口づけの跡を、ひとつ、またひとつと残しながら。

「…徹さん、首、太くてかっこいい…♡」

彼女の声が、首筋に響く。その吐息が、くすぐったい。

鎖骨の窪みに、彼女の舌先がそっと触れる。

「…あ…」

徹の口から、小さな声が漏れる。

「…ここ、敏感なんですね?♡ 可愛い…♡」

彼女がくすっと笑う。その声が、ますます胸を熱くする。

彼女の唇が、さらに下へ。胸の筋肉のふくらみの上に、そっと吸い付く。

――ちゅう…♡

「…っ…」

徹の身体が、びくんと震える。

「…ここも、敏感…♡ 徹さん、胸、すごく硬いのに、ここは柔らかいんだ…♡」

彼女の指先が、胸の先端にそっと触れる。そこは、彼女の刺激で、もうすでに硬く立ち上がっている。

「…可愛い色…♡ さっきまで私が感じてた場所と同じ色…♡」

そう言って、彼女の舌先が、その先端をそっと舐める。

――じゅる…。

「…あ…」

徹の腰が、浮き上がりそうになる。

「…もう、そんなに反応しちゃうんですね♡ すごく、可愛い…♡」

彼女の唇が、その先端を優しく吸う。強くはしない。ただ、含むように、包み込むように。

――ちゅ…ちゅ…。

そのたびに、徹の身体が小さく震える。

「…気持ちいいですか?♡」

「…はい、すごく…」

「よかった…♡ じゃあ、もっと、気持ちよくなってくださいね…♡」

彼女の手が、もう片方の胸の先端にそっと触れる。指先で、くるくると円を描くように。

二つの刺激が、同時に襲ってくる。

「…あ…っ」

徹の口から、声が漏れる。

「…声、出ちゃいましたね♡ もっと、聞かせてください…♡」

彼女の舌の動きが、少しだけ速くなる。でも、決して強くはしない。優しく、ねっとりと、その先端を責め立てる。

――じゅる、じゅる、ちゅ…。

徹の呼吸が、だんだんと荒くなっていく。

しばらくそうして、彼女が顔を上げる。その唇は、少しだけ濡れていて、それがやけに艶めかしい。

「…そろそろ、次、行きますね♡」

彼女の手が、徹のお腹の上をなぞる。その指先は、腹筋の溝をひとつ、またひとつと確かめるように。

「…すごい…ここ、こんなにはっきり割れてる…♡ どれくらい、鍛えてるんですか?♡」

「…週に…三、四回…」

「すごいなあ…♡ 私も、もっと頑張らないと…って思っちゃいます…♡」

くすくすと笑いながら、彼女の手がさらに下へ。


―― 熱を帯びた、その場所へ。

彼女の指先が、徹の腹部の一番下のあたりに触れる。そこから、さらに下へ。

その部分は、もうすでに彼女の刺激に反応して、しっかりとその存在を示している。

「…もう、こんなになってる…♡ さっき、お風呂でいっぱい出したばかりなのに…♡」

彼女の指先が、その根元をそっと撫でる。その感触に、徹の腰が自然と動く。

「…すごく、熱い…♡ それに、すごく…大きい…♡」

彼女の手が、その部分を優しく包み込む。その手のひらは、温かくて、柔らかい。

「…私、これから、ここを、いっぱい気持ちよくしますね…♡ でも、痛かったら、すぐに言ってくださいね?♡」

「…はい」

彼女の指先が、その先端にそっと触れる。

――つうっ…。

その感覚に、徹の全身が粟立つ。

彼女の親指と人差し指が、根元を優しく包み込み、もう片方の手の指先が、先端の周りをなぞる。

「…ここ、さっき洗ったときも思ったんですけど、すごく綺麗な形…♡」

彼女の指が、その先端を覆う薄い皮を、そっと押し下げる。

――むきゅ…。

その先端が、露わになる。

「…わあ…♡ 綺麗な色…♡ それに、すごく…」

彼女の吐息が、その部分にかかる。その感覚に、徹の腰がびくんと反応する。

「…もう、そんなに反応しちゃうんですね♡ 可愛い…♡」

彼女の指先が、先端の周りの溝を、優しく、ゆっくりとなぞる。しわのひとつひとつを確かめるように。

「…ここ、すごく敏感ですよね?♡」

「…はい…」

「じゃあ、優しく、優しく…いきますね♡」

彼女の指の動きが、規則正しくなる。根元から先端へ、先端から根元へ。その動きに合わせて、徹の腰が自然と揺れる。

「…気持ちいいですか?♡」

「…はい、すごく…」

「よかった…♡ でも、まだ、これからですよ…♡」

彼女がそう言って、手の動きを止める。

そして、顔をさらに近づけた。


―― 唇で、包み込む、温もり。

彼女の唇が、その先端にそっと触れる。

――ちゅ。

その瞬間、徹の腰が浮き上がる。

「…あ…♡」

彼女の唇は、柔らかくて、温かくて、それでいて確かにその部分を捉えている。

「…ん…♡」

彼女の喉が、小さく鳴る。

その音が、やけに官能的で、徹の全身の血が沸き立つのを感じる。

彼女の舌先が、先端の窪みをなぞる。その動きは、優しくて、それでいて確か。

――じゅる…。

「…っ…」

徹の声が、思わず漏れる。

彼女の口が、ゆっくりとその部分を深く含んでいく。温かくて、湿っていて、それでいて柔らかい壁が、その部分を包み込む。

「…ん…ちゅ…♡」

彼女の頬の内側が、その部分に吸い付くように密着する。その動きに合わせて、彼女の舌が、先端の裏側を優しく撫でる。

「…あ…まなかさん…」

「…ん?♡ 気持ちいいですか?♡」

彼女の声が、くぐもって聞こえる。その振動が、その部分に直接伝わってくる。

「…はい、すごく…」

「…よかった…♡ じゃあ、もっと、気持ちよくなってくださいね…♡」

彼女の頭が、ゆっくりと上下に動き始める。

――じゅる…じゅる…。

その音が、部屋中に甘く響く。

彼女の舌が、その部分の側面を舐め上げる。時々、先端の周りの溝を、丹念になぞる。

「…ん…ちゅ…ちゅ…♡」

彼女の口の動きが、だんだんと激しくなる。それに合わせて、彼女の手が、根元を優しく包み込む。そこから先端に向かって、手の動きと口の動きが、見事にシンクロする。

「…まなかさん…もう…」

徹の声が、切なくなる。

「…まだですよ…♡ もっと、気持ちよくなってください…♡」

彼女がそう言って、さらに深く含む。その先端が、彼女の喉の奥に届きそうになる。

「…ん…っ…」

徹の腰が、自然と浮き上がる。

彼女の頬の内側が、その部分を強く吸い付く。その圧力が、絶妙で、決して痛くはない。ただ、気持ちいい。

「…すごく…大きい…♡ それに、すごく…熱い…♡」

彼女の声が、くぐもって聞こえる。

彼女の舌が、先端の窪みに、そっと入り込む。その中を、なぞるように。

「…あ…っ」

徹の声が、高くなる。

――もう、限界だった。

「…まなかさん…もう、出そう…」

「…いいですよ、出してください…♡ 私、全部、受け止めますから…♡」

彼女の声が、甘く響く。

その言葉が、最後の引き金になった。

――どくん、どくん、どくん…。

全身の血液が、一点に集中する感覚。そして、何かが弾けるような、白い閃光。

「…あ…っ!」

徹の声が、熱を帯びて響く。

彼女の口の中に、それが注がれる。一度、二度、三度…。その勢いは、さっきと同じように激しく。

「…んく…んく…♡」

彼女の喉が、それをすべて受け止めていく。一滴も零さないように、何度も何度も、喉を鳴らしながら。

しばらくして、波が引くように、その動きが収まった。

彼女がゆっくりと顔を上げる。その目は、少し潤んでいて、それでいて満足そうな色を帯びていた。

「…いっぱい、出ましたね♡ さっきもいっぱい出したのに、またこんなに…♡ 徹さん、すごいですね…♡」

彼女の指先が、その部分にまだ残るそれを拭うように動く。そして、その指先を自分の唇に持っていき、そっと舐めた。

「…おいしい…♡ 徹さんの、おいしいです…♡」

その仕草に、徹の身体の芯がまた熱くなるのを感じた。


―― そして、お掃除の口づけ。

「…まだ、終わってませんよ♡」

彼女がそう言って、再び顔を近づける。

今度は、優しく、残ったそれをきれいに拭うように、舌先が動く。

――じゅる…ちゅ…ん…♡

その音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女の舌が、先端の窪みに入り込み、そこに残るそれを吸い出す。根元から先端まで、丹念に、優しく。

「…ん…ちゅ…♡」

しばらくそうして、彼女が顔を上げる。

「…はい、きれいになりました♡」

にっこり笑って、彼女が徹の顔を見上げる。その唇は、少しだけ濡れていて、それがやけに色っぽい。

「…まなかさん」

「はい♡」

「…ありがとうございます。すごく、気持ちよかったです」

徹がそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「…こちらこそ、いっぱい出してくれて、ありがとうございます♡ 私、徹さんの、すごく美味しかったです…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の胸に寄り添う。その身体は、少しだけ熱を持っている。

「…でも、まだ、これからですからね♡ 徹さん、私、まだ、いっぱい、徹さんのこと、気持ちよくさせてあげたいから…♡」

彼女の指先が、徹の胸の上をなぞる。

「…今度は、一緒に、気持ちよくなりませんか?♡」

その言葉に、徹の胸が高鳴る。

「…いいですか?♡」

彼女が、上目遣いに徹を見上げる。その目は、先ほどまでの甘さとは違う、新しい期待の光を宿していた。

「…はい」

徹がそう答えると、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、今度は、こういうのは、どうですか?♡」

彼女がくるりと体勢を変え、徹の身体の上に逆さになるように覆いかぶさる。その白い太ももが、徹の顔の両側に。

「…これ、恥ずかしいですけど…私、こういうの、好きなんです…♡ 徹さんも、私の、見てくれますか?♡」

その声は、照れていながらも、確かな熱を帯びていた。

徹の目の前には、彼女のつるりとした、何の陰りもないそこがあった。湯上りのせいか、それとも先ほどの前戯のせいか、もうすでに、花びらのように潤み始めている。

「…綺麗ですか?♡」

彼女の声が、上から聞こえる。

「…はい、とても…」

徹がそう答えると、彼女の身体がかすかに震えた。

「…じゃあ、私、こっち、頑張りますから…徹さんも、私のこと、いっぱい気持ちよくしてくださいね…♡」

そう言って、彼女の唇が、再び徹のその部分に触れる。

――ちゅ。

徹の舌も、彼女の花びらにそっと触れる。その柔らかさと温かさが、同時に伝わってくる。

「…んん…♡」

彼女の声が、くぐもって聞こえる。

その声に応えるように、徹の舌が、彼女の花びらを優しく舐める。

――じゅる…。

「…あ…♡ 徹さん、そこ…すごく気持ちいい…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。

二人の呼吸が、次第に熱くなっていく。お互いを感じ合いながら、お互いを気持ちよくさせ合いながら。

そのまま、時間がゆっくりと流れていく。

「…ねえ、徹さん」

彼女の声が、上から聞こえる。

「…私、今日、徹さんに出会えて、本当に良かったです…♡ こんなに気持ちよくなれたの、初めてかも…♡」

その言葉に、徹の胸がいっぱいになる。

「…僕もです。まなかさんに出会えて、本当に良かった」

「…ありがとう…♡」

彼女の声が、少しだけ震えている。

二人は、そのままの体勢で、お互いを感じ合いながら、さらに深く、お互いの気持ちよさを探り合っていく。

深く、繋がる、その先へ


―― お互いを、感じ合いながら。

二人の身体が、逆さに重なり合ったまま、しばらく時が止まっていた。

彼女の口の中の温もりと、徹の舌の上の彼女の甘さ。その二つが、同時に存在する不思議な感覚。お互いの呼吸が、次第に熱くなり、一つになっていく。

「…ん…ちゅ…♡」

彼女の舌が、徹のその部分を離れ、優しく唇を這う。

「…はあ…♡」

彼女がゆっくりと顔を上げる。その顔は、ほんのりと赤く染まり、瞳は潤んでいた。唇の端には、銀色の糸が一筋。

「…徹さん、すごく、感じてましたね?♡」

彼女がいたずらっぽく笑う。

「…僕も、まなかさんが感じてるの、すごく伝わってきました」

徹がそう言うと、彼女の頬がさらに赤らんだ。

「…もう、そんなこと言われたら、恥ずかしいです…♡」

そう言いながら、彼女が体勢を戻す。徹の上からどいて、隣に並んで仰向けに寝転がった。

「…でも、すごく、気持ちよかったです…♡ 徹さんに、こんなに気持ちよくしてもらえるなんて、思ってなかったから…♡」

彼女がそっと徹の方を向く。その瞳は、先ほどまでの熱とは違う、優しい光をたたえていた。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…これから、もっと、気持ちよくなりませんか?♡」

彼女の指先が、徹の胸の上をなぞる。

「…私、正常位、好きなんです。お互いの顔が見えて、一番、安心できるから…♡ それに、徹さんの顔、かっこいいから、もっと近くで見ていたいし…♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「…いいですか?♡」

「…はい」

徹がそう答えると、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、私、仰向けになりますね♡」

彼女が仰向けに寝転がる。白いシーツの上に、黒髪が広がる。そのコントラストが、あまりに美しい。

彼女の身体は、完全に無防備に開かれている。つんと上を向いた可憐な胸。くびれた腰。そして、つるりとした、何の陰りもないそこは、先ほどの刺激で、もうすでに花びらのように潤み始めている。

「…徹さん、上に、来てください♡」

彼女が両手を広げて、徹を招く。

徹が彼女の上に覆いかぶさる。両肘をついて、彼女を押しつぶさないように。

「…優しいんですね、徹さん♡ でも、もっと、体重、かけても大丈夫ですよ…♡」

彼女の手が、徹の背中に回る。その温もりが、じんわりと伝わってくる。

「…じゃあ、いきますね♡ でも、痛かったら、すぐに言ってくださいね?♡」

「…はい」

徹の腰が、ゆっくりと彼女に近づく。


―― 熱が、ひとつになる瞬間。

その部分は、もうすでに彼女への想いで熱く、硬く立ち上がっている。

彼女のそこも、熱く、濡れている。花びらが開き、中から蜜が溢れ出しているのが、徹の先端に伝わってくる。

「…大丈夫ですか?♡」

「…はい、大丈夫です…♡ 早く、入れてください…♡」

彼女の声が、切なく響く。

徹の先端が、彼女の花びらの入り口に触れる。そこは、柔らかくて、熱くて、それでいてしっかりと閉じている。

「…少し、いきますね」

徹の腰が、ゆっくりと前に押し出される。

――じゅぷ…。

彼女のそこが、徹の先端を包み込む。その感覚に、徹の背筋がぞくりとする。

「…あ…♡」

彼女の口から、小さな声が漏れる。

「…痛くないですか?」

「…大丈夫…もっと、入れて…ください…♡」

彼女の声が、少しだけ震えている。

徹の腰が、さらに前に進む。彼女のそこは、思った以上に狭くて、熱くて、徹のその部分をぎゅうぎゅうに締め付ける。

「…ん…っ…♡」

彼女の眉が、少しだけひそむ。

「…痛いですか?」

「…ちょっと…でも、気持ちいいから…もっと、入れて…♡」

彼女の手が、徹の背中を強く抱きしめる。

徹は、さらに深く、ゆっくりと進む。

――じゅぷ…じゅぷ…。

彼女のそこが、徹のその部分を飲み込んでいく。根元まで、完全に。

「…あ…入った…♡ 全部、入った…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。

その瞬間、彼女のそこが、びくんと震えた。その震えが、徹のその部分に直接伝わってくる。

「…まなかさん…大丈夫ですか?」

「…うん、大丈夫…♡ すごく、いっぱいな感じ…♡ 徹さん、大きいから、いっぱいに広げられてる…♡」

彼女の声が、切なく、甘い。

「…動いて、いいですか?♡」

「…はい、お願いします…♡ でも、ゆっくり、優しく、お願いします…♡」

徹の腰が、ゆっくりと動き始める。

――じゅぷ…じゅぷ…。

その音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女のそこは、熱くて、湿っていて、徹のその部分をしっかりと締め付ける。その圧力が、絶妙で、決して痛くはない。ただ、気持ちいい。

「…あ…あ…♡」

彼女の声が、小さく漏れる。

その声に応えるように、徹の動きが少しだけ大きくなる。

――じゅぷ…じゅぷ…じゅぷ…。

「…あっ…あっ…♡ 徹さん…そこ…すごく気持ちいい…♡」

彼女の腰が、自然と動き始める。徹の動きに合わせて、揺れるように。

「…まなかさん、気持ちいいですか?」

「…うん、すごく…♡ 徹さんの、すごく熱くて、硬くて…私の中、いっぱいに広げられてる…♡」

彼女の手が、徹の背中を撫でる。その指先が、汗ばんだ肌の上を滑る。

「…徹さん、汗かいてますね…♡ 私も、いっぱい汗かいてる…♡」

彼女の声が、甘く、熱い。

徹は、ゆっくりと動きを止めた。彼女の中に挿入したまま、その身体を抱きしめる。

「…どうしたんですか?♡」

「…ちょっと、まなかさんを、近くで見たくなって」

徹がそう言うと、彼女の顔がほんのりと赤らんだ。

「…もう、そんなこと言われたら、照れちゃいます…♡」

彼女がそう言って、徹の首に腕を回す。その距離は、息がかかるほどに近い。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…私、今、すごく幸せです…♡ 徹さんと、こうして、一つになれて…♡」

彼女の目が、潤んでいる。それは、涙なのか、それとも違う感情なのか。

「…僕もです」

徹がそう言って、彼女の額にそっと口づけをする。

「…ありがとう…♡」

彼女の声が、小さく震える。

しばらくそうして、お互いの鼓動を感じ合っていた。彼女の中の熱が、徹のその部分に伝わってくる。それが、じんわりと全身に広がっていく。

「…そろそろ、動いてもいいですか?♡」

彼女が、上目遣いに徹を見上げる。その瞳は、先ほどまでの甘さとは違う、新しい期待の光を宿していた。

「…はい」

徹の腰が、再び動き始める。

今度は、少しだけ速く。深く。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

「…あっ…あっ…♡ そこ…すごく…気持ちいい…♡」

彼女の声が、高くなる。

彼女のそこが、徹のその部分を強く締め付ける。その圧力が、さらに強くなる。

「…まなかさん…すごく、締まりますね…」

「…だって…気持ちよすぎて…我慢できない…♡」

彼女の手が、徹の背中に爪を立てる。その痛みが、快感に変わる。

徹の動きが、さらに速くなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

その音が、部屋中に響く。

「…あっ…あっ…あっ…♡ もう、ダメかも…♡ 徹さん…気持ちよすぎて…♡」

彼女の声が、泣き声のように響く。

そのとき、彼女のそこが、大きく脈打った。彼女の全身が、震えるように痙攣する。

「…あああ…っ♡」

彼女の声が、高く、細く響く。

徹は、その動きを止めた。彼女の中に挿入したまま、その震えが収まるのを待つ。

「…はあ…はあ…♡」

彼女の荒い呼吸が、静かな部屋に響く。

「…大丈夫ですか?」

徹がそう尋ねると、彼女の目がゆっくりと焦点を結ぶ。そして、恥ずかしそうに、それでも満足そうな笑顔を見せた。

「…もう、すごかったです…♡ 徹さん、すごく、気持ちいい…♡」

彼女の手が、徹の頬に触れる。

「…でも、まだ、終わらないですよね?♡」

「…はい」

「…よかった…♡ 私、もっと、徹さんと、一緒にいたい…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の首を抱きしめる。


―― 次なる体勢へ、繋がる瞬間。

しばらくそうして、お互いの熱を感じ合っていた。

彼女の中は、まだ熱く、徹のその部分をしっかりと包み込んでいる。

「…ねえ、徹さん」

「はい」

「…ちょっと、体勢、変えませんか?♡ 私、次は、上に乗りたい…♡」

彼女の声が、いたずらっぽい。

「…いいですか?♡」

「…はい」

徹がそう答えると、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、ちょっとだけ、抜いてください♡」

徹の腰が、ゆっくりと後ろに引かれる。

――じゅぷ…。

その部分が、彼女の中から抜けていく。その感覚が、少しだけ名残惜しい。

「…はあ…♡ 抜けちゃった…♡」

彼女が、少しだけ寂しそうな声を出す。

「…でも、すぐに、また入れますからね♡」

彼女がそう言って、体勢を変えようとする。

そのとき、徹はふと気づいた。

「…あ、そういえば」

「…何ですか?♡」

「…コンドーム、つけなくていいんですか?」

徹がそう尋ねると、彼女はくすっと笑った。

「…大丈夫ですよ♡ ここ、高級店ですから…それに、私、ちゃんと検査も受けてるし、避妊もしてますから…♡ 徹さんは、大丈夫ですか?♡」

「…はい、大丈夫です」

「…よかった♡ じゃあ、これからも、生で、いっぱい気持ちよくなりましょうね♡」

彼女がそう言って、徹の上に覆いかぶさる。

その白い肌が、間接照明の光を受けて、柔らかに輝いている。

「…じゃあ、次は、私が動きますね♡ 徹さん、楽しみにしててください…♡」

彼女の声が、甘く、熱く響く。

徹は、ただうなずくことしかできなかった。

彼女がにっこり笑って、そっと徹の上に座る。

その瞬間、また、熱が一つになる。

 

揺れる黒髪、咲き乱れる花


―― 上から見下ろす、愛おしさ。

彼女がそっと徹の上に座る。

その瞬間、熱が一つになる。

――じゅぷ…。

彼女のそこが、徹のその部分をゆっくりと飲み込んでいく。根元まで、完全に。

「…あ…♡ 入った…♡ 全部、入った…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。その顔は、少しだけ苦しそうで、それでも幸せそうだった。

「…痛くないですか?」

徹がそう尋ねると、彼女はゆっくりと首を振る。

「…大丈夫…♡ でも、すごく、いっぱい…♡ 徹さん、大きいから、私の中、いっぱいに広げられてる…♡」

彼女の手が、徹の胸の上に置かれる。その手のひらは、熱くて、少しだけ汗ばんでいる。

「…動いてもいいですか?♡」

「…はい、お願いします。でも、無理しないでくださいね」

「…うん、ありがとう…♡」

彼女の腰が、ゆっくりと動き始める。

――じゅぷ…じゅぷ…。

その音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女は、自分の好きな深さ、好きな速さで、腰を動かす。その動きは、最初はゆっくりと、それでも確かに、徹のその部分を彼女のそこが締め付ける。

「…あ…あ…♡」

彼女の声が、小さく漏れる。

徹の手が、彼女の太ももに触れる。その肌は、滑らかで、熱い。

「…気持ちいいですか?」

「…うん、すごく…♡ 徹さんのが、私の中に、いっぱい…あたってる…♡」

彼女の腰の動きが、少しだけ速くなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

そのたびに、彼女の黒髪が、ふわりと揺れる。その光景が、あまりに美しくて、徹は思わず見惚れてしまう。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、騎乗位、好きなんです…♡ 自分の好きなように動けるし、それに、徹さんの顔、近くで見られるから…♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「…かっこいいなって、思って…♡」

その言葉に、徹の胸が熱くなる。

「…僕も、まなかさんのこと、近くで見られるから、好きです」

「…もう、そんなこと言われたら、恥ずかしい…♡」

彼女の頬が、ほんのりと赤らむ。

そのとき、彼女の動きが突然止まった。

「…どうしました?」

「…ちょっと、疲れちゃった…♡ 休んでもいいですか?♡」

「…はい、もちろん」

彼女がそのまま、徹の胸の上に寄り添う。その身体は、熱くて、柔らかい。

「…はあ…♡」

彼女の吐息が、耳元で甘く響く。

徹の手が、そっと彼女の背中を撫でる。そのラインは、滑らかで、汗ばんでいる。

「…徹さん、優しい…♡」

彼女がそう言って、徹の首に腕を回す。

その距離は、息がかかるほどに近い。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、前に、騎乗位で、恥ずかしい思いをしたことがあるんです…」

「…そうなんですか?」

「…うん。前に付き合ってた人と、騎乗位してたら、空気が入っちゃって…ブブーって、なっちゃって…♡」

彼女が照れくさそうに笑う。

「…それ以来、騎乗位するときは、いつも気をつけてるんです…♡ でも、徹さんのは大きいから、いっぱいになって、空気が入る隙間がないみたい…♡」

「…それは、良かったです」

「…うん、おかげで、今日は、恥ずかしい思いしなくて済みそう…♡」

彼女がくすっと笑う。

「…じゃあ、そろそろ、再開しますね♡」

彼女の腰が、再び動き始める。

今度は、少しだけ深く。ゆっくりと、それでも確かに。

――じゅぷ…じゅぷ…。

その音が、規則正しく響く。

「…あ…あ…♡ 徹さん…気持ちいい…♡」

彼女の声が、高くなる。

そのとき、彼女の手が、徹の手を取った。そして、自分の胸に導く。

「…ここ、触ってください…♡ 私、徹さんに触ってもらうの、好きだから…♡」

徹の手のひらが、彼女の可憐な胸を包み込む。その柔らかさと、弾力が、手のひらに伝わってくる。

「…あ…♡」

彼女の声が、甘く響く。

その指先で、そっと先端に触れる。そこは、もうすでに硬く立ち上がっている。

「…そこ、敏感だから…優しく、お願いします…♡」

「…はい」

徹の指先が、その先端を優しく撫でる。くるくると、円を描くように。

「…あん…♡ そこ…すごく気持ちいい…♡」

彼女の腰の動きが、さらに激しくなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

その音が、部屋中に響く。

彼女のそこが、徹のその部分を強く締め付ける。その圧力が、さらに強くなる。

「…まなかさん、すごく、締まりますね…」

「…だって、気持ちよすぎて…我慢できない…♡」

彼女の手が、徹の手を強く握る。

そのとき、彼女の動きが、さらに激しくなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

「…あっ…あっ…あっ…♡ もう、ダメかも…♡ 徹さん…気持ちよすぎて…♡」

彼女の声が、泣き声のように響く。

そのとき、彼女のそこが、大きく脈打った。彼女の全身が、震えるように痙攣する。

「…あああ…っ♡」

彼女の声が、高く、細く響く。

そのまま、彼女が徹の胸の上に倒れ込む。

「…はあ…はあ…♡」

彼女の荒い呼吸が、耳元で響く。

徹の手が、そっと彼女の背中を撫でる。

「…大丈夫ですか?」

「…うん、大丈夫…♡ すごく、気持ちよかった…♡」

彼女が顔を上げる。その目は、少し潤んでいて、それでも幸せそうな笑顔を見せた。

「…徹さん、ありがとう…♡」

「…いいえ、こちらこそ」

徹がそう言うと、彼女の顔がさらに近づく。

その唇が、徹の唇にそっと重なる。

――ちゅ。

優しい、口づけ。

「…大好き…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

その言葉に、徹の胸がいっぱいになる。


―― そして、次の体勢へ。

しばらくそうして、お互いの熱を感じ合っていた。

彼女の中は、まだ熱く、徹のその部分をしっかりと包み込んでいる。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…ちょっと、体勢、変えませんか?♡ 私、次は、後ろから、がいいな…♡」

彼女の声が、いたずらっぽい。

「…いいですか?♡」

「…はい」

徹がそう答えると、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、ちょっとだけ、抜いてください♡」

徹の腰が、ゆっくりと後ろに引かれる。

――じゅぷ…。

その部分が、彼女の中から抜けていく。その感覚が、少しだけ名残惜しい。

「…はあ…♡ 抜けちゃった…♡」

彼女が、少しだけ寂しそうな声を出す。

「…でも、すぐに、また入れますからね♡」

彼女がそう言って、体勢を変えようとする。

そのとき、彼女がふと何かを思い出したように、徹の顔を見つめた。

「…あ、そういえば、徹さん」

「…何ですか?」

「…潤滑ゼリー、塗らなくて、大丈夫でしたか?♡」

彼女がそう尋ねると、徹は少しだけ間を置いた。

「…まなかさんは、どうしたいですか?」

「…私は、大丈夫ですよ♡ 徹さんのが、いっぱい濡らしてくれてるから…それに、私も、いっぱい出てるし…♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「…でも、徹さんが、塗ってほしかったら、塗るけど…♡」

「…大丈夫です。まなかさんがいいなら、それで」

「…優しいんですね、徹さん♡ じゃあ、このまま、いきましょう♡」

彼女がにっこり笑って、体勢を変える。

その白い背中が、徹の目の前に広がる。

「…じゃあ、次は、後ろから、お願いしますね♡ 徹さん、楽しみにしててください…♡」

彼女の声が、甘く、熱く響く。

徹は、ただうなずくことしかできなかった。

彼女がにっこり笑って、そっと四つん這いになる。

その瞬間、また、熱が一つになろうとしている。

後ろからの吐息、奥深くへ


―― 四つん這いの白い背中。

まなかさんがゆっくりと体勢を変える。白いシーツの上に、彼女が四つん這いになる。その背中は、滑らかで、腰のくびれが美しい弧を描いている。

彼女の黒髪が、首の横からこぼれ落ちて、シーツの上に広がる。そのコントラストが、あまりに官能的で、徹は思わず息を飲んだ。

「…これで、いいですか?♡」

彼女が振り返り、いたずらっぽく笑う。その横顔が、間接照明の光を受けて、柔らかに輝いている。

「…はい、とても」

徹がそう答えると、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「…じゃあ、徹さんも、後ろから、お願いしますね♡」

彼女が前を向き、その白い背中を徹に向ける。

徹は、彼女の後ろに移動する。その目線の先には、彼女のつるりとしたそこがあった。先ほどの刺激で、もうすでに花びらは濡れていて、蜜が溢れ出しているのが見える。

「…まなかさん」

「…はい♡」

「…潤滑ゼリー、塗ったほうがいいですか?」

徹がそう尋ねると、彼女はくすっと笑った。

「…大丈夫ですよ♡ 徹さんのが、いっぱい濡らしてくれてるから…それに、私も、いっぱい出てるし…♡ それに…」

彼女が少しだけ間を置く。

「…私は、後ろから、結構濡れるんです。見ててくださいね…♡」

彼女が照れくさそうに言う。その声は、少しだけ震えている。

「…じゃあ、いきますね。痛かったら、すぐに言ってください」

「…はい♡」

徹の腰が、ゆっくりと彼女に近づく。


―― 熱が、深く繋がる。

その部分は、もうすでに彼女への想いで熱く、硬く立ち上がっている。

彼女のそこも、熱く、濡れている。花びらが開き、中から蜜が溢れ出しているのが、徹の先端に伝わってくる。

「…入れますね」

「…はい♡」

徹の先端が、彼女の花びらの入り口に触れる。そこは、柔らかくて、熱くて、それでいてしっかりと閉じている。

――じゅぷ…。

ゆっくりと、前に押し出す。

彼女のそこが、徹の先端を包み込む。その感覚に、徹の背筋がぞくりとする。

「…あ…♡」

彼女の口から、小さな声が漏れる。

「…痛くないですか?」

「…大丈夫…もっと、入れて…ください…♡」

彼女の声が、少しだけ震えている。

徹の腰が、さらに前に進む。彼女のそこは、思った以上に狭くて、熱くて、徹のその部分をぎゅうぎゅうに締め付ける。

――じゅぷ…じゅぷ…。

彼女のそこが、徹のその部分を飲み込んでいく。根元まで、完全に。

「…あ…入った…♡ 全部、入った…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。

その瞬間、彼女のそこが、びくんと震えた。その震えが、徹のその部分に直接伝わってくる。

「…まなかさん…大丈夫ですか?」

「…うん、大丈夫…♡ でも、すごく、いっぱい…♡ 徹さん、大きいから、奥まで、届いてる…♡」

彼女の声が、切なく、甘い。

「…動いて、いいですか?♡」

「…はい、お願いします…♡ でも、ゆっくり、優しく、お願いします…♡」

徹の腰が、ゆっくりと動き始める。

――じゅぷ…じゅぷ…。

その音が、静かな部屋に甘く響く。

彼女のそこは、熱くて、湿っていて、徹のその部分をしっかりと締め付ける。その圧力が、絶妙で、決して痛くはない。ただ、気持ちいい。

「…あ…あ…♡」

彼女の声が、小さく漏れる。

その声に応えるように、徹の動きが少しだけ大きくなる。

――じゅぷ…じゅぷ…じゅぷ…。

「…あっ…あっ…♡ 徹さん…そこ…すごく気持ちいい…♡」

彼女の腰が、自然と動き始める。徹の動きに合わせて、揺れるように。

「…まなかさん、気持ちいいですか?」

「…うん、すごく…♡ 徹さんの、すごく熱くて、硬くて…私の中、奥まで、いっぱいに広げられてる…♡」

彼女の手が、シーツをぎゅっと握る。その指先は、白く、細くて、ラベンダー色のネイルが光っている。

徹は、ゆっくりと動きを止めた。彼女の中に挿入したまま、その身体を後ろから抱きしめる。

「…どうしたんですか?♡」

「…ちょっと、まなかさんの背中を、近くで見たくなって」

徹がそう言うと、彼女の背中がかすかに震えた。

「…もう、そんなこと言われたら、照れちゃいます…♡」

彼女がそう言って、徹の腕に自分の手を重ねる。その指先が、徹の手の甲を優しく撫でる。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、後ろから、嫌いじゃないです…♡ いや、むしろ、好きかも…♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「…だって、徹さんが、私のこと、包み込んでくれてるみたいで…すごく、安心する…♡」

その言葉に、徹の胸が熱くなる。

「…僕も、まなかさんの背中、好きです。きれいで、すごく…」

「…もう、そんなこと言われたら、恥ずかしくて、前、向いてられないです…♡」

彼女がそう言って、顔を隠すようにうつむく。その仕草が、あまりに可愛らしくて、徹の口元が自然と緩む。

「…そろそろ、動いてもいいですか?♡」

彼女が、小声で言う。

「…はい」

徹の腰が、再び動き始める。

今度は、少しだけ速く。深く。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

「…あっ…あっ…♡ そこ…すごく…気持ちいい…♡」

彼女の声が、高くなる。

彼女のそこが、徹のその部分を強く締め付ける。その圧力が、さらに強くなる。

「…まなかさん…すごく、締まりますね…」

「…だって…気持ちよすぎて…我慢できない…♡」

彼女の手が、シーツを強く握る。その指の関節が、白くなるほどに。

徹の動きが、さらに速くなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

その音が、部屋中に響く。

そのとき、彼女のそこから、さらに蜜が溢れ出しているのが、徹のその部分に伝わってくる。それが、潤滑油となって、動きをさらに滑らかにする。

「…あっ…あっ…あっ…♡ 徹さん…私、いっぱい、出てる…♡ 聞こえる…?♡」

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

その音が、さらに大きくなる。

「…聞こえます。すごく、濡れてますね」

「…うん、徹さんに、いっぱい感じてる証拠…♡ 嬉しい…♡」

彼女の声が、泣き声のように響く。

そのとき、彼女のそこが、大きく脈打った。彼女の全身が、震えるように痙攣する。

「…あああ…っ♡」

彼女の声が、高く、細く響く。

徹は、その動きを止めた。彼女の中に挿入したまま、その震えが収まるのを待つ。

「…はあ…はあ…♡」

彼女の荒い呼吸が、静かな部屋に響く。

「…大丈夫ですか?」

徹がそう尋ねると、彼女はゆっくりと首を振った。

「…うん、大丈夫…♡ でも、すごく、気持ちよかった…♡ でも、まだ、終わらないですよね?♡」

「…はい」

「…よかった…♡ 私、もっと、徹さんと、一緒にいたい…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の腕を抱きしめる。


―― そして、最後の熱の奔流。

「…そろそろ、フィニッシュ、しませんか?♡」

彼女の声が、いたずらっぽい。

「…徹さん、いっぱい、出したいですよね?♡」

「…はい」

「…じゃあ、私、もっと、気持ちよくなれるように、動きますね♡ 徹さんも、遠慮せずに、動いてください…♡」

彼女の腰が、自分から動き始める。前後ではなく、円を描くように。

――ぐる…ぐる…。

その動きに合わせて、彼女のそこが、徹のその部分をこすり上げる。その感覚に、徹の腰が自然と動く。

「…あ…あ…♡ それ…すごくいい…♡」

彼女の声が、甘く溶ける。

二人の動きが、次第に激しくなる。

――じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…。

その音が、部屋中に響き渡る。

「…あっ…あっ…あっ…♡ 徹さん…もう、私、ダメかも…♡ でも、もっと、もっと…♡」

彼女の声が、切なく響く。

そのとき、徹の全身に、何かが駆け巡る。

――どくん、どくん、どくん…。

血液が、一点に集中する感覚。そして、何かが弾けるような、白い閃光。

「…まなかさん…もう、出す…」

「…いいですよ、出してください…♡ 私の中に、いっぱい、出してください…♡」

彼女の声が、甘く響く。

その言葉が、最後の引き金になった。

「…あ…っ!」

徹の声が、熱を帯びて響く。

彼女の中に、それが注がれる。一度、二度、三度…。その勢いは、今までで一番激しく。

「…ああ…♡ 熱い…♡ 徹さんの、いっぱい、出てる…♡ 私の中、いっぱいになってる…♡」

彼女の声が、震える。

そのまま、徹は彼女の中に全てを注ぎ終えるまで、動きを止めなかった。


―― 余韻、そして、始まりの終わり。

しばらくして、波が引くように、その動きが収まった。

徹が、ゆっくりと彼女の中から抜く。

――じゅぷ…。

その部分が、彼女の中から抜けていく。その感覚が、少しだけ名残惜しい。

「…はあ…♡ 抜けちゃった…♡」

彼女が、少しだけ寂しそうな声を出す。

そのまま、彼女がシーツの上に崩れ落ちる。その背中は、汗で濡れていて、間接照明の光を受けてきらきらと輝いている。

「…まなかさん、大丈夫ですか?」

徹がそう尋ねると、彼女はゆっくりと振り返る。その顔は、ほんのりと赤く、瞳は潤んでいて、それでも幸せそうな笑顔を見せた。

「…うん、大丈夫…♡ すごく、気持ちよかった…♡ 徹さん、ありがとう…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の手を握る。

「…ちょっと、待っててくださいね。きれいに、しますから…♡」

彼女が、ベッドサイドの箱からティッシュを取り出す。そして、徹のその部分にそっと当てる。

「…いっぱい、出ましたね…♡ それに、私の、いっぱい、混ざってる…♡」

彼女が照れくさそうに言いながら、優しく拭いていく。その手つきは、洗体のときと同じように丁寧で、慈しみに満ちている。

「…はい、きれいになりました♡」

彼女がにっこり笑って、ティッシュを丸める。そして、ベッドのそばのゴミ箱に捨てる。

次に、彼女は自分のそこを拭く。白いティッシュが、すぐに濡れて、彼女のそこから溢れたものが染み込んでいく。

「…私も、いっぱい出てた…♡ 徹さんのが、いっぱい、出てたから…♡」

彼女がそう言って、ティッシュをゴミ箱に捨てる。

「…終わりました♡」

彼女がそう言って、徹の隣に並んで仰向けに寝転がる。その顔は、少し疲れているようで、それでも満足そうだった。

徹も、彼女の隣に仰向けに寝転がる。天井の間接照明が、ぼんやりと光っている。

「…疲れましたね…♡」

彼女がそう言って、そっと徹の方に寄る。その身体は、熱くて、柔らかい。

「…徹さん、腕、貸してください♡」

徹が腕を伸ばすと、彼女がその腕を枕にして、徹の胸に寄り添う。その黒髪が、徹の腕の上に広がる。その感触が、心地いい。

「…あったかい…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

徹の手が、そっと彼女の背中を撫でる。そのラインは、滑らかで、まだ少し汗ばんでいる。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、今日、すごく幸せでした…♡ 徹さんに出会えて、本当に良かった…♡」

彼女の声が、少しだけ震えている。

「…僕もです。まなかさんに出会えて、本当に良かった」

徹がそう言うと、彼女の腕が、徹の身体をぎゅっと抱きしめる。

「…ありがとう…♡」

その言葉を最後に、彼女は目を閉じた。

徹も、目を閉じる。彼女の規則正しい呼吸が、耳元で聞こえる。それが、だんだんと、眠りに誘っていく。

――窓の外では、新宿の夜が、まだ深まっていく。

でも、この部屋の中だけは、時間が止まったかのように、静かで、温かかった。

夜明け前の、静かな告白

―― 温もりだけが、そこにあった。

行為の余韻が、静かに部屋の中に広がっていた。

間接照明の琥珀色の光が、二人の裸身を柔らかく照らしている。シーツの上には、汗の跡と、いくつかの染み。それだけが、さっきまでの激しい時間の証だった。

まなかさんは、徹の腕を枕にして、その胸に寄り添っている。長い黒髪が、徹の腕の上に広がり、その先端が肘のあたりで揺れている。

「…はあ…♡」

彼女の吐息が、耳元で甘く響く。

徹の手が、そっと彼女の背中を撫でる。そのラインは、滑らかで、まだ少し汗ばんでいる。指先でなぞるたびに、彼女の肌がかすかに震える。

「…くすぐったいですか?」

「…ううん、気持ちいい…♡」

彼女がそう言って、さらに徹の胸に顔を埋める。その鼻先が、胸の筋肉の谷間をかすめる。その感触に、徹の心臓が一つ、大きく波打つ。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…さっきの、すごく、気持ちよかったです…♡ 私、こんなにいっぱいイッたの、初めてかも…♡」

彼女の声が、少しだけ照れくさそうだ。

「…僕もです。まなかさんが、こんなに感じてくれるなんて、思わなかったから…」

「…もう、そんなこと言われたら、恥ずかしいです…♡」

彼女がそう言って、徹の胸をぺしぺしと叩く。その力は弱くて、まるでじゃれ合う子猫のようだ。

「…でも、本当に、よかったです。徹さんが、初めてじゃなくて…」

「…初めて?」

「…うん。前に、バックでしてるとき、奥が痛くなっちゃって…それから、バックするときは、いつも怖かったんです…♡」

彼女の声が、少しだけ沈む。

「…でも、徹さんは、ゆっくり、優しく、入れてくれて…それに、途中で止まって、『大丈夫?』って聞いてくれて…」

彼女が顔を上げる。その瞳は、少し潤んでいて、それでも確かに徹のことを見つめている。

「…私、そういうの、すごく嬉しかったです…♡」

「…それは、良かった」

徹がそう言って、彼女の額にそっと口づけをする。

「…ありがとう…♡」

彼女がそう言って、再び徹の胸に顔を埋める。


―― 肌と肌が、触れ合う時間。

しばらくそうして、お互いの鼓動を感じ合っていた。

彼女の心臓は、まだ少し速い。それが、徹の胸に伝わってくる。規則正しい、でもどこか切ないリズム。

「…ねえ、徹さん、今、何時ぐらいですか?♡」

「…さあ、もうすぐ日付が変わる頃じゃないかな」

「…そうなんですね。もう、こんなに時間が経ったんだ…♡」

彼女が少しだけ身体を起こし、ベッドサイドの小さな時計を覗き込む。そのとき、彼女の黒髪が、徹の顔の上にさらさらと落ちてくる。その香りが、甘く、優しい。

「…あ、ほんとだ。もうすぐ12時…♡」

彼女がそう言って、再び徹の胸に寄り添う。その仕草が、まるで幼い子供のように無防備で、徹の胸を締め付ける。

「…徹さん、明日、お仕事ですか?♡」

「…はい。でも、午前中は、ゆっくりできます」

「…そうなんですね♡ 私は、明日はお休みです。久しぶりに、ゆっくり寝ようかなって…♡」

彼女がくすっと笑う。

「…どこか、行く予定はあるんですか?」

「…うーん、特にないです。でも、サウナに行こうかなって思ってます♡ 徹さんも、サウナ、好きですよね?♡」

「…はい。たまに行きます」

「…じゃあ、今度、一緒に行きたいな…♡ あ、でも、お仕事で、そんなこと、できないですよね…♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「…いや、もし、まなかさんが良ければ…」

徹がそう言いかけて、言葉を止める。

「…え?♡」

「…いえ、なんでもないです」

徹がそう言うと、彼女は少しだけ寂しそうな顔をした。けれど、すぐに笑顔に戻る。

「…そうですね。お仕事ですもんね…♡」


―― 過去と、今と、これから。

しばらくの沈黙。

それが、決して気まずいものではなく、むしろ心地いい。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、前のお仕事、デリヘルだったって、言いましたよね?♡」

「…はい」

「…あのね、私、デリヘル辞めて、ソ〇プに来たのは、もっとちゃんとした接客をしたかったからなんです…♡」

彼女の声が、少しだけ真剣になる。

「…デリヘルのときは、時間も短いし、お客様とゆっくり話す時間もなくて…なんか、味気ないなって思って…♡」

「…そうだったんですね」

「…うん。それに、ソ〇プの方が、お給料もいいし、お客様ともゆっくりできるし…私には、こっちの方が合ってるなって思ったんです♡」

彼女がそう言って、徹の腕をぎゅっと抱きしめる。

「…でも、たまに、嫌なお客様もいます…♡ 強引な人とか、こちらの意見を聞かない人とか…」

「…それは、大変ですね」

「…うん、でも、それはどの仕事でも一緒ですよね♡ 私は、こういう仕事、好きなんです。お客様に喜んでもらえると、すごく嬉しいし…♡」

彼女が顔を上げる。その目は、先ほどまでの甘さとは違う、確かな誇りをたたえていた。

「…それに、徹さんみたいな優しい人に出会えると、なおさら、この仕事を選んでよかったなって思います♡」

「…そう言ってもらえて、嬉しいです」

徹がそう言うと、彼女の顔がほころんだ。

「…じゃあ、もっと、褒めてくださいね♡ 私、徹さんに褒められると、すごく嬉しいから…♡」

彼女がいたずらっぽく笑う。

―― 夜の闇と、二人だけの世界。

窓の外では、新宿の夜が、まだ深まっていく。

でも、この部屋の中だけは、時間が止まったかのように、静かで、温かい。

「…ねえ、徹さん、もう一つ、いいですか?♡」

「…はい」

「…徹さんは、どうして、今日、ここに来たんですか?♡ 仕事の疲れを癒やすため?♡」

「…そうですね。それもあります。でも…」

徹が少しだけ間を置く。

「…本当は、誰かと、ちゃんと話したかったのかもしれません」

「…誰かと、ですか?♡」

「…はい。仕事ばかりで、なかなか人と深く話す機会がなくて…それで、たまたま、ここを選びました」

徹がそう言うと、彼女はしばらく黙っていた。そして、そっと徹の手を握る。

「…じゃあ、今日は、いっぱい話せましたか?♡」

「…はい。まなかさんのおかげで、すごく、話せました」

「…よかった…♡ 私も、徹さんと、いっぱい話せて、嬉しいです♡」

彼女がそう言って、徹の腕に顔をすり寄せる。その黒髪が、さらさらと動く。

「…徹さん、もし、よかったら、また、私を指名してくれませんか?♡」

「…もちろんです」

「…本当ですか?♡ やった♡」

彼女が子供のように喜ぶ。その姿があまりに可愛らしくて、徹の口元が自然と緩む。

「…約束ですよ♡」

「…はい、約束します」

徹がそう言うと、彼女の顔がさらに近づく。その唇が、徹の唇にそっと重なる。

――ちゅ。

優しい、口づけ。

「…ありがとう…♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。


―― そして、静かな眠りへ。

しばらくそうして、お互いの温もりを感じ合っていた。

彼女の呼吸が、だんだんと規則的になっていく。眠りに落ちる直前の、あの、ゆっくりとしたリズム。

「…ねえ、徹さん」

「…はい」

「…私、眠くなっちゃいました…♡ このまま、寝ても、いいですか?♡」

「…はい、もちろん」

「…じゃあ、おやすみなさい…♡ 徹さん…♡」

彼女がそう言って、目を閉じる。

その顔は、まるで子供のように無防備で、それでいて、どこか安心しきっている。

徹も、目を閉じる。

彼女の規則正しい呼吸が、耳元で聞こえる。それが、だんだんと、眠りに誘っていく。

――窓の外では、新宿の夜が、まだまだ深まっていく。

でも、この部屋の中だけは、時間が止まったかのように、静かで、温かかった。

二人の身体が、一つになる。

湯煙の中で、心も洗い流されて

―― 余韻に包まれた、静かな時間。

行為の熱が、少しずつ引いていく。

シーツの上で、二人はしばらく動けずにいた。まなかさんの黒髪が、徹の腕の上に広がり、その重みが心地いい。彼女の規則正しい呼吸が、耳元で聞こえる。

「……はあ♡」

彼女が小さく息をつき、ゆっくりと顔を上げる。その瞳はまだ潤んでいて、頬はほんのりと桜色に染まっている。額にはうっすらと汗の粒が光っていた。

「……徹さん、大丈夫ですか?♡」

「……はい。まなかさんは?」

「……私も、大丈夫です♡ でも、ちょっと、身体が熱くなっちゃいました……♡」

彼女が照れくさそうに笑う。その笑顔が、先ほどの激しさを知っているからこそ、余計に愛らしく見えた。

「……ねえ、徹さん」

「……はい」

「……シャワー、浴びませんか?♡ 身体、汗かいちゃいましたし……♡」

彼女がそう言って、自分の額の汗を指先で拭う。その仕草が、無意識なのか計算なのか、やけに色っぽい。

「……そうですね。お願いできますか?」

「……はい、もちろんです♡ 私、徹さんの身体、洗わせてくださいね♡」

彼女がにっこり笑って、ベッドからゆっくりと起き上がる。

――するり、と、シーツが彼女の白い肌から離れる。その瞬間、湯気のように温まった空気が、彼女の身体を包んでいた陰りをさらけ出す。

彼女の背中には、シーツの跡がうっすらとついていて、それがかえって無防備な美しさを際立たせていた。

「……じゃあ、行きましょうか♡」

彼女が手を差し出す。その指先は、ラベンダー色のネイルが間接照明の光を受けて、きらりと輝いていた。

徹がその手を取り、ベッドから立ち上がる。足元の畳の感触が、ひんやりとしていて気持ちいい。


―― 浴室へ続く、小さな導き。

部屋の隅にある、引き戸を彼女がそっと開ける。

そこは、ほどほどの広さの浴室だった。壁は白いタイルで覆われ、床は滑り止めの加工が施されている。奥にはシャワーヘッドと、大小二つの桶。壁には清潔なバスタオルが何枚も掛けられていた。

「……ここ、座ってくださいね♡」

彼女が指し示したのは、壁際に置かれた木製のスツール。高さは腰より少し低めで、背当てのない形状はない。シンプルだけど、しっかりとした作りだ。

徹がその上に腰を下ろすと、彼女がにっこり微笑んだ。

「……じゃあ、準備しますね♡ ちょっとだけ、待っていてください♡」

彼女がシャワーヘッドを手に取り、蛇口をひねる。

――しゅわーっ、という音が、タイル張りの空間に心地よく響く。白い湯気が立ち上り、浴室の中がじんわりと温まっていく。

まなかさんは、まず自分の手のひらでお湯の温度を確かめた。細い指先にシャワーのお湯を当て、しばらくそのままにして……

「……うん、大丈夫♡」

そう言って、徹の方に向き直る。

「……徹さん、お湯の温度、これで大丈夫ですか?♡ 熱すぎたり、冷たすぎたりしませんか?♡」

「……はい、ちょうどいいです」

「……よかった♡ じゃあ、少しだけ、お湯をかけますね。冷えてませんか?♡」

彼女の手が、シャワーヘッドを徹の肩に向ける。

ぬるま湯が、肩から胸、背中へと流れていく。その温かさが、汗で冷えかけた身体にじんわりと染み渡る。

「……はあ……」

徹の口から、自然とため息が漏れる。

「……気持ちいいですか?♡」

「……はい、すごく」

「……よかった♡ じゃあ、もうちょっとだけ……♡」

彼女が慎重に、徹の腕、胸、お腹……と、シャワーで湯をかけていく。その手つきは優しくて、まるで壊れ物を扱うかのように丁寧だ。

お湯が身体を伝い、足元へと流れていく。タイルの上に、小さな川ができて、それが排水口へと吸い込まれていく。

「……それじゃあ、今から洗っていきますね♡」

彼女がシャワーヘッドを元の場所に戻し、ボトルからボディソープを手のひらに取る。

――ぷしゅっ、という軽い音。

彼女の両手のひらで、白い泡が作られていく。くるくる、くるくると、手をこすり合わせるたびに、泡はどんどんふわふわに、きめ細かくなっていく。

「……私、泡立てるの、得意なんですよ♡ さっきも言いましたっけ?♡」

「……はい、お風呂屋さんでバイトしてたって」

「……よく覚えててくれましたね♡ そうなんです、そこで覚えたんですよ、泡立てるコツを♡」

彼女が嬉しそうに笑う。その笑顔が、湯気の中で一層輝いて見えた。

「……はい、できました♡」

彼女の両手のひらには、白くてふわふわの泡の山。それを見せびらかすように、ちょっとだけ手を差し出す。

「……じゃあ、いきますね♡」

彼女が徹の正面に立つ。息がかかるほどの距離。彼女のつんと上を向いた可憐な胸の先端が、ほんのりと桜色に色づいているのが、こんなに近いとよく見える。

――さっきまでの激しさを知っているからこそ、その無防備な姿が、徹の胸を締め付ける。


―― 泡に包まれて、優しい時間。

彼女の泡のついた手が、徹の胸の上にそっと置かれる。

――ひんやりとした泡の感触と、その下にある彼女の手のひらの温かさ。その二つが同時に伝わってきて、徹の背筋がぞくりと震える。

「……あ、反応しちゃいました?♡ 気持ちいいですか?♡」

「……はい、とても」

「……よかった♡ じゃあ、もっと気持ちよくなってくださいね♡」

彼女の手のひらが、胸の中心から外側へ、ゆっくりと円を描くように動く。

――しゅっ、しゅっ……。

泡がはじける音が、近すぎる距離だからこそ聞こえる。

彼女の手は、力強すぎず、弱すぎず。ちょうどいい加減で、胸の筋肉のラインをなぞるように、優しく、それでも確かに洗っていく。

「……徹さんの胸、やっぱり硬いですね♡ さっきも思ったけど、本当にしっかり鍛えてる……♡」

彼女の指先が、胸の谷間のあたりをなぞる。

「……ここ、すごく厚いです。ベンチプレスとか、されてるんですか?♡」

「……はい、たまに」

「……すごいなあ♡ 私、ベンチプレスなんて、一回もやったことないです……♡ どれくらい上がるんですか?♡」

「……まあ、人並みに」

「……謙遜しちゃって〜♡ でも、そういうところ、かっこいいですよ♡」

彼女がくすっと笑いながら、手を脇腹の方へ移動させる。

くすぐったさに、徹の身体がピクッと反応する。

「……あ、くすぐったいですか?♡」

「……ちょっと」

「……じゃあ、ここは優しくしますね♡」

彼女の手の動きが、さらに柔らかくなる。

――しゅるしゅる……と、泡が滑る音。彼女の指先が、肋骨のラインをひとつひとつ確かめるように、ゆっくりと移動していく。

「……ねえ、徹さん」

「……はい」

「……こういうの、自分で洗うのとは、やっぱり違いますか?♡」

「……全然違います。すごく、気持ちいいです」

「……そう言ってもらえると、私も嬉しいです♡ じゃあ、もっと丁寧にいきますね♡」

彼女の手が、今度は背中へと回る。

「……身体、前に少し倒してもらえますか?♡」

徹が前かがみになると、彼女が背中に手を回す。

――しゅっ、しゅっ……。

肩甲骨のあたりを、彼女の手のひらが優しく洗っていく。その動きに合わせて、彼女の胸の先端が、かすかに徹の背中に触れる。

柔らかい、温かい感触。

「……あ」

彼女が小さく声を漏らした。その距離が近すぎることを、自分でも意識したのかもしれない。

「……ご、ごめんなさい……あたっちゃいました?♡」

「……大丈夫です。むしろ、気持ちいいです」

「……もう、そんなこと言われたら、恥ずかしいです……♡」

彼女の声が、少しだけ照れているのがわかった。

背中を一通り洗い終わると、彼女が再び徹の正面に立つ。

「……じゃあ、次は、腕、洗いますね♡」

彼女が徹の右腕を優しく持ち上げる。その手つきは、まるで王子様をエスコートするお姫様のようだ。

――しゅっ、しゅっ……。

肩から肘へ、肘から手首へ。彼女の指先が、腕の筋肉のラインをなぞるように、丁寧に泡を伸ばしていく。

「……すごい、これ、力こぶですか?♡」

彼女が、二の腕の盛り上がった部分をそっとつまむ。その感触を確かめるように。

「……こんなに固いの、初めて触ったかも……♡」

「……そんなに大げさじゃないです」

「……いいえ、大げさじゃないですよ♡ 本当にすごいです……♡」

彼女が真剣な表情で言う。その目は、まるで芸術品を鑑賞するように、徹の腕に見入っている。

「……徹さん、仕事、何をされてるんですか?♡ もしかして、トレーナーとか?♡」

「……いえ、違います。普通のサラリーマンです」

「……え〜、そうなんですか?♡ でも、そんなに筋肉あるのに、すごいですね……♡」

「……趣味でやってるだけです」

「……趣味でこれだけ作れるなんて、本当にすごいですよ♡ 私、尊敬しちゃいます……♡」

彼女がそう言って、今度は左腕を優しく持ち上げる。同じように、肩から手首まで、丁寧に泡を伸ばしていく。

「……徹さん、手、大きいですね♡ 指、長いし……♡」

彼女が、徹の手のひらを自分の手のひらと重ねるようにして、大きさを比べる。その仕草が、無邪気で可愛らしい。

「……私の手、すごく小さく見えちゃう……♡」

「……まなかさんの手は、小さくて綺麗ですよ。ネイルも、すごく似合ってます」

「……えへへ、ありがとうございます♡ でも、このネイル、ちょっと失敗しちゃって……♡」

彼女が照れくさそうに、自分の指先を見つめる。

「……どうしたんですか?」

「……実はね、塗り替えたばかりなのに、もう、ちょっとだけ欠けちゃってるところがあるんです……♡ ここ、見えます?♡」

彼女が人差し指を差し出す。確かに、先端のほんの一部分だけ、ラメがはげている。

「……気にしすぎですよ。ほとんどわかりません」

「……そうですかね?♡ でも、徹さんにそう言ってもらえると、気にならなくなります♡」

彼女が嬉しそうに笑う。


―― そして、最後の場所へ。

「……じゃあ、次は、お腹、洗いますね♡」

彼女の手が、徹のお腹の上に置かれる。

――しゅっ、しゅっ……。

胸の下から、へそに向かって、ゆっくりと泡を伸ばしていく。その指先が、腹筋の溝をひとつひとつ確かめるように。

「……すごい……こんなにはっきり割れてるの、初めて見たかも……♡」

彼女の声に、本物の感嘆が混じっている。

「……これ、どうやったらできるんですか?♡ 特別な食事とか、されてるんですか?♡」

「……特に何も。ただ、決まったメニューを続けてるだけです」

「……決まったメニュー……それだけでできるんだ……♡ 私も、もっと頑張らないと……♡」

彼女がそう言いながら、へその周りを優しく洗う。その指先が、くすぐったくて、徹の身体がかすかに震える。

「……あ、くすぐったいですか?♡ ここ、敏感なんですね……♡」

「……ちょっと」

「……じゃあ、ここは、ささっと洗いますね♡」

彼女が手の動きを速める。けれど、決して雑にはならない。丁寧さを失わないまま、素早く泡を伸ばしていく。

お腹を洗い終わると、彼女の手がさらに下へ。

――そこは、もうすでに、彼女の優しい手つきに反応して、しっかりとその存在を示していた。

「……あらあら♡ さっき、いっぱい出したばかりなのに、もう、こんなに元気になっちゃってる……♡」

彼女の声に、驚きと……それから、確かな喜びが混ざっている。

「……徹さん、すごいですね……♡ 私、こんなにすぐに復活する人、初めて見たかも……♡」

彼女がしゃがみ込む。目線が、徹のその部分と同じ高さになる。

彼女の長い黒髪が、肩からこぼれ落ちて、白い背中を優しく覆う。その光景が、あまりに官能的で、徹は思わず息を飲んだ。

「……じゃあ、ここも、ちゃんと洗いますね♡ さっきの……その、いっぱい出しちゃった後ですから、きれいにしないと……♡」

彼女の手が、泡にまみれて、その部分に触れる。

――ひんやりとした泡と、彼女の指先のぬくもり。

その二つが同時に伝わってきて、徹の腰のあたりがピクンと反応する。

「……あ、動いちゃった♡ それだけ敏感なんですね?♡」

いたずらっぽく笑って、彼女がその部分を優しく包み込む。

「……すごく、熱いです……♡ さっきの熱が、まだ残ってるんですね……♡」

彼女の吐息が、その部分にかかる。その感覚に、徹の全身の毛穴が開くような感覚があった。

「……じゃあ、洗いますね。ここも、丁寧に、きれいにしますから……♡」

彼女の指先が、その先端を優しく確かめるように動く。

――しゅる、しゅる……。

泡がはじける音が、やけに大きく聞こえる。

彼女の親指と人差し指が、その根元を優しく包み込み、もう片方の手の指先が、そっと先端の周りをなぞる。

「……ここ、さっき洗ったときも思ったんですけど、本当に綺麗な形……♡」

彼女の指が、その先端を覆う薄い皮を、そっと、優しく押し下げる。

――むきゅ、という、微かな音とともに、その先端が露わになる。

「……わあ……♡ さっきも見たけど、やっぱり綺麗な色……♡」

彼女が感嘆の声を漏らす。

「……ここ、すごく敏感なんですよね?♡」

「……はい」

「……じゃあ、優しく、優しく……いきますね♡」

彼女の指先が、露わになったその先端に、そっと触れる。

――つうっ、と、なぞるように。

その瞬間、徹の腰がビクンと跳ねた。

「……あ、やっぱり♡ すごく反応しますね……可愛い……♡」

彼女の声に、甘い笑みが混ざる。

彼女の指先が、先端の周りの溝を、丁寧に、入念になぞっていく。しわのひとつひとつを確かめるように、ゆっくりと、優しく。

「……ここ、すごく大事なところですからね。きれいにしないと、バイ菌が入っちゃうかもしれないですし……♡」

彼女はプロフェッショナルな口調でそう言いながらも、その指先の動きには、明らかに業務を超えた熱意が込められている。

「……それに、私、こういうの、好きなんです。相手の一番大事なところを、こんなに近くで見られるの、すごく特別なことだなって思うから……♡」

彼女の指先が、先端の先、ほんの小さな窪みに触れる。

「……ここ、すごく柔らかい……♡ さっき、いっぱい出した後のせいか、ちょっとだけ、腫れてる……♡」

その感触に、徹の息が荒くなる。

「……もう、そんなに感じちゃってるんですか?♡ まだ、洗ってるだけですよ?♡」

彼女が顔を上げ、いたずらっぽく笑う。その目は、少し潤んでいて、彼女自身も興奮しているのがありありとわかった。

「……もうちょっとだけ、我慢してくださいね。きれいに、きれいに……しますから……♡」

彼女の指先が、もう一度、その部分全体を優しく包み込む。そして、根元から先端まで、泡を絡めるように、ゆっくりと往復する。

――しゅる、しゅる、しゅる……。

その動きに合わせて、徹の腰が自然と動きそうになるのを、必死にこらえる。

「……ふふ、我慢してるんですね。でも、我慢すると、後でまた、いっぱい気持ちよくなれますからね……♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

しばらくそうして、入念に洗い終わると、彼女が手を離す。

「……はい、これで、お風呂の準備はできました♡ じゃあ、お湯、流しますね♡」

彼女が立ち上がり、シャワーヘッドを手に取る。

ぬるま湯が、徹の胸からお腹へ、そしてその部分へと流れていく。泡がひとつひとつ、湯に溶けて消えていく様子が、やけにはっきりと見える。

彼女の手が、お湯の勢いを調節しながら、優しくその部分に湯をかける。

「……まだ、泡、残ってませんか?♡」

彼女が顔を近づけて、確かめるように見つめる。その距離の近さに、徹の心臓が激しく波打つ。

「……大丈夫そうです。きれいになりましたね♡」

彼女がにっこり笑って、シャワーヘッドを置く。


―― そして、タオルの温もり。

「……じゃあ、拭きますね♡ ちょっとだけ、立ってもらえますか?♡」

徹が立ち上がると、彼女が壁から清潔なバスタオルを一枚取り出す。ふわふわとした白いタオルは、彼女の手の中で湯気を吸い込んでいるようだ。

「……徹さん、こっちを向いてください♡」

彼女がタオルを広げ、徹の背中に当てる。優しく、水分を吸い取るように、背中から肩へ、肩から腕へと拭いていく。その手つきは、洗体のときと同じように丁寧で、慈しみに満ちている。

「……徹さん、やっぱり身体、硬いですね♡ さっきも思ったけど、本当にしっかり鍛えてる……♡」

彼女の指先が、タオル越しに筋肉のラインをなぞる。その感触が、くすぐったくて、それでいて心地いい。

背中を拭き終わると、彼女が徹の正面に回る。

「……次は、前、いきますね♡」

彼女の手が、タオルを持って徹の胸に当たる。胸の中心から外側へ、円を描くように拭いていく。

「……ここ、さっき洗ったときも思ったんですけど、すごく厚いですよね……♡ 触ってていい気持ち……♡」

彼女の指先が、胸の筋肉の境目をなぞる。その動きは、拭いているというより、確かめているようにも見えた。

胸からお腹へ。お腹から、さらに下へ。

「……ここは、自分で拭いてもらえますか?♡ 私がやると、また反応しちゃいそうですし……♡」

いたずらっぽく笑って、彼女がタオルを手渡す。徹がそれを受け取り、自分のその部分を拭く。

彼女はその間、少しだけ距離を取りながらも、目線はしっかりとそこに向けている。

「……ふふ、自分で拭いてるところ、なんか可愛いです♡」

くすくすと笑う彼女の声に、徹も思わず笑みがこぼれる。

「……じゃあ、次は、足、拭きますね♡ 座っててください♡」

徹が再びスツールに腰を下ろすと、彼女がしゃがみ込んで、太ももからふくらはぎ、足首へと、丁寧に拭いていく。その指先が、ときどきくすぐったくて、徹の身体がかすかに震える。

「……くすぐったいですか?♡」

「……ちょっと」

「……じゃあ、ここは、ささっと拭きますね♡」

彼女が手の動きを速める。その手際の良さは、さすがプロフェッショナルだ。

「……はい、終わりました♡」

彼女が立ち上がり、にっこり笑う。

「……ありがとうございます」

徹がそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「……いいえ、こちらこそ♡ 徹さん、身体、洗わせてくれて、ありがとうございます♡」


―― そして、彼女の番。

「……じゃあ、今度は、私の番、洗ってもらってもいいですか?♡」

彼女がそう言って、スツールに座る。その白い肌には、まだところどころに水滴が残っていて、間接照明の光を受けてきらきらと輝いている。

「……もちろんです」

徹が立ち上がり、シャワーヘッドを手に取る。

――しゅわーっ。

お湯を出し、手のひらで温度を確かめる。

「……これで、大丈夫ですか?」

「……はい、ちょうどいいです♡」

徹が、彼女の肩に向かってお湯をかける。ぬるま湯が、白い肌を伝って流れていく。そのラインが、美しくて、思わず見とれてしまう。

「……気持ちいいですか?♡」

「……はい、すごく♡ 徹さんにお湯をかけてもらうの、なんか、特別な感じがします……♡」

彼女が照れくさそうに笑う。

一通りお湯をかけた後、徹がボディソープを手に取る。

――ぷしゅっ。

自分の手のひらで泡を作る。けれど、彼女ほどきめ細かくはならない。

「……上手くできないですね」

「……大丈夫ですよ♡ 私のが、ちょっと特別なだけで……♡ 徹さんの泡でも、十分気持ちいいです♡」

彼女が優しく言う。

徹の泡のついた手が、彼女の背中に触れる。

――しゅっ、しゅっ……。

肩甲骨のあたりを、優しく洗っていく。彼女の肌は、滑らかで、まるで絹のように柔らかい。

「……あ、そこ、気持ちいいです……♡」

彼女の声が、甘く響く。

胸の方に手を回すとき、彼女の可憐な胸の先端が、手のひらに触れる。

「……あっ♡」

彼女の身体が、びくんと震える。

「……すみません」

「……いいえ、大丈夫です……♡ むしろ、気持ちよかったです……♡」

彼女が恥ずかしそうに言う。

お腹、太もも、ふくらはぎ……と、丁寧に洗っていく。

そして、最後の場所。

「……ここも、洗ってもいいですか?」

「……はい、お願いします♡」

徹の手が、彼女のそこに触れる。つるりとした、何の陰りもないそこは、お湯の温かさで、少しだけ熱を持っている。

――しゅる、しゅる……。

優しく、丁寧に洗っていく。

「……あ……♡」

彼女の声が、小さく漏れる。

「……痛いですか?」

「……違います……気持ちよくて、つい……♡」

彼女の声が、ますます甘くなる。

しばらくそうして、お湯で泡を流す。

「……はい、終わりました」

「……ありがとうございます♡ すごく、気持ちよかったです……♡」

彼女が立ち上がり、徹の目をまっすぐに見つめる。その瞳は、感謝と、何か別の感情で潤んでいる。


―― そして、もう一つのタオル。

「……じゃあ、今度は、私が徹さんを拭いたみたいに、徹さんが私を拭いてくれますか?♡」

彼女がいたずらっぽく笑う。

「……はい」

徹が新しいバスタオルを手に取り、彼女の背中に当てる。優しく、水分を吸い取るように。

「……くすぐったいです♡」

彼女が小さく笑う。

背中、肩、腕、胸、お腹、太もも……と、丁寧に拭いていく。

「……ここは、自分で……♡」

彼女が、自分の腹部の下あたりを手で隠すように言う。

「……いいえ、私がやります」

徹がそう言うと、彼女の顔がさらに赤らんだ。

「……もう、徹さんは、そういうところ、しっかりしてますね……♡」

彼女が照れくさそうに言う。

徹の手が、タオルを持って、彼女のそこに触れる。つるりとした、何の陰りもないそこは、タオルの感触に敏感に反応しているようで、彼女の身体がかすかに震える。

「……あ……♡」

彼女の声が、甘く響く。

優しく、優しく、水分を吸い取るように拭いていく。そのたびに、彼女の身体が小さく震える。

「……もう、やっぱり、自分でやればよかった……♡ こんなに感じちゃって……♡」

彼女が照れくさそうに言う。その顔は、湯上りの赤みとは違う、熱を帯びた色をしていた。

最後に、足。ふくらはぎから足首まで、丁寧に拭いていく。細くて引き締まったそのラインは、芸術品のように美しい。

「……はい、終わりました」

徹がそう言って顔を上げると、彼女がすぐ目の前に立っていた。その距離は、息がかかるほどに近い。

「……ありがとうございます♡ すごく、気持ちよかったです……♡」

彼女がそう言って、そっと徹の胸に手を当てる。その手のひらは、湯上りでもなお温かくて、柔らかい。


―― 浴室を出て、新たな時間へ。

「……じゃあ、戻りましょうか♡」

彼女がそう言って、手を引く。

浴室から部屋に出ると、まだベッドには、さっきまでの熱の名残が残っている。シーツは少し乱れていて、そこに二人の軌跡が刻まれている。

「……ちょっと、待っててくださいね♡」

彼女がベッドに近づき、シーツを整え始める。その手つきは慣れたもので、あっという間に、清潔な空間が戻ってきた。

「……はい、どうぞ♡」

彼女がにっこり笑って、ベッドの端をポンポンと叩く。

徹がそこに腰を下ろすと、彼女も隣に座る。その距離は、肩と肩が触れ合うほどに近い。

「……ねえ、徹さん」

「……はい」

「……今、何時ぐらいですか?♡」

徹がベッドサイドの時計を覗き込む。

「……もうすぐ、1時です」

「……そうなんですね。もう、そんなに経ったんだ……♡ 時間が経つの、あっという間でした……♡」

彼女がそう言って、少しだけ寂しそうな表情を見せる。

「……徹さん、そろそろ、帰らなきゃいけない時間ですよね?♡」

「……そうですね。でも、もう少しだけ、いてもいいですか?」

「……はい、もちろんです♡ 私も、徹さんともう少し一緒にいたいです……♡」

彼女がそう言って、そっと徹の肩に頭を預ける。その黒髪が、さらさらと徹の腕に触れる。

「……あったかい……♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

――浴室でのひとときが、二人の距離をさらに縮めた。

さっきまでの激しさとは違う、穏やかな温もりが、二人の間に流れている。

「……ねえ、徹さん」

「……はい」

「……さっき、私が徹さんの身体を洗ってるとき、なんか、すごく特別な気持ちになりました……♡」

「……特別?」

「……うん。だって、私、こういう仕事してて、お客様の身体を洗うのは、毎日のことなんですけど……でも、徹さんのは、なんか、違うなって……♡」

彼女が顔を上げる。その瞳は、真剣で、それでいて少しだけ戸惑っているように見えた。

「……どう違うんですか?」

「……それが、うまく説明できないんです……♡ ただ、もっと、ずっと、こうしていたいなって……♡」

彼女が照れくさそうに言う。

「……私、おかしいですか?♡ 仕事なのに、こんな風に思っちゃうの……♡」

「……いいえ、おかしくないです。むしろ、嬉しいです」

徹がそう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「……本当ですか?♡ よかった……♡」

彼女がそう言って、再び徹の肩に頭を預ける。

――浴室での時間は、確かに、二人の間に新しい何かを生み出していた。

それは、ただのサービス提供者と客という関係を超えた、もっと深い、もっと温かい何か。

「……徹さん」

「……はい」

「……また、来てくれますか?♡ 私、徹さんにまた会いたいです……♡」

「……もちろんです。約束します」

「……やった♡ 絶対ですよ、約束ですからね♡」

彼女が子供のように喜ぶ。その姿があまりに可愛らしくて、徹の口元が自然と緩む。

――窓の外では、新宿の夜が、まだ深まっていく。

でも、この部屋の中だけは、時間が止まったかのように、静かで、温かい。

二人は、しばらくそのままの姿勢で、お互いの温もりを感じ合っていた。

何も言わなくても、わかり合える。

そんな、特別な時間が、そこに流れていた。

夜明け前の約束——服を纏い、心を重ねて

―― 静寂を破る、優しい声。

間接照明の琥珀色の光が、部屋の中を柔らかく包み込んでいる。

シーツの上で、二人はしばらく動けずにいた。まなかさんの黒髪が、徹の腕の上に広がり、その重みが心地いい。彼女の規則正しい呼吸が、耳元で聞こえる。さっきまでの激しさが嘘のように、今はただ、穏やかな時間が流れている。

「……はあ♡」

彼女が小さく息をつき、ゆっくりと顔を上げる。その瞳はまだ少し潤んでいて、頬はほんのりと桜色に染まっている。額にはうっすらと汗の粒が光っていた。

「……徹さん、そろそろ、お時間大丈夫ですか?♡」

「……そうですね。そろそろ、お暇しないと」

徹がそう言うと、彼女の表情が一瞬、寂しそうに曇った。けれどすぐに、プロフェッショナルな笑顔に戻る。

「……わかりました♡ じゃあ、着替え、お手伝いしますね♡」

彼女がベッドから立ち上がる。その白い肌が、間接照明の光を受けて柔らかに輝いている。湯上りのせいか、それとも別の理由なのか、いつもより艶やかに見えた。

―― 服を纏う、その仕草の美しさ。

「……じゃあ、まずは、下着からですね♡」

彼女がベッドサイドの籐のかごから、自分のショーツとブラジャーを取り出す。レースの繊細な装飾が、彼女の指先でひらりと舞う。

「……見ないでくださいね、恥ずかしいですから♡」

いたずらっぽく笑って、彼女が自分の足をショーツに通す。つるりとした白い太ももが、レースの縁に包まれていく。その仕草のひとつひとつが優雅で、まるで絵画を観ているようだった。

――するり。

ショーツが彼女の腰の位置まで上がる。レースの縁が、腰骨のあたりで優雅な曲線を描く。その光景に、徹の視線が自然と引き寄せられる。

「……もう、見てるでしょ?♡」

彼女が振り返り、照れくさそうに笑う。

「……すみません、つい」

「……もう、徹さんは、そういうところ、正直なんですね♡
でも、嫌じゃないですよ……見られてるの、なんか、嬉しいから……♡」

彼女がそう言って、今度はブラジャーを手に取る。両腕を通し、背中でホックを留める。その動きは慣れたものだったけれど、決して機械的ではなく、ひとつひとつの動作に優雅さが込められている。

「……徹さんも、着てくださいね♡
私は、お手伝いしますから……♡」

彼女が徹のボクサーブリーフをかごから取り出し、手渡す。徹がそれを受け取り、履く。

次に、ワイシャツ。

「……はい、腕、通してください♡」

彼女がワイシャツを広げ、徹の背中に当てる。その手つきは、まるで高級ブティックの店員のように丁寧だ。

――するり。

徹の腕が袖を通る。彼女の指先が、そっと肩のあたりを整える。その温もりが、ワイシャツ越しに伝わってくる。

「……ボタン、留めますね♡」

彼女が徹の正面に立ち、胸元のボタンをひとつ、またひとつと留めていく。その指先が、ときどき徹の胸に触れる。その感触が、くすぐったくて、それでいて心地いい。

「……徹さん、やっぱり胸、厚いですね♡
ボタン、ちょっと苦しいんじゃないですか?♡」

「……大丈夫です。ちょうどいいです」

「……そうですか?♡
でも、もし苦しかったら、ワンサイズ上も試してみてくださいね♡」

彼女がそう言って、最後のボタンを留める。衿元を整え、背中のシワを伸ばす。その手際の良さは、さすがプロフェッショナルだ。

「……次は、ネクタイですね♡」

彼女がベッドに置いてあったネクタイを手に取る。それを広げ、徹の衿元に掛ける。

「……結び方、覚えてるんですか?♡」

「……はい、昔、お風呂屋さんでバイトしてたときに、お客様のネクタイを結んだことがあって……♡」

彼女がそう言いながら、器用にネクタイを結んでいく。細い指先が、布地の上を滑るように動く。

「……これで、大丈夫ですか?♡」

「……はい、完璧です」

「……よかった♡」

彼女がにっこり笑って、ネクタイの結び目を軽く整える。その距離は、息がかかるほどに近い。彼女の吐息が、徹の顎のあたりにかかる。

「……じゃあ、次は、ズボンですね♡」

彼女がかごからズボンを取り出し、しゃがみ込む。その姿勢で、彼女の胸の谷間が、ワンピースの襟元から覗く。

徹がズボンに足を通すと、彼女が立ち上がり、腰の位置でボタンを留める。そして、ファスナーを上げる。その指先が、ときどき徹の腹部に触れる。

「……ベルト、しますね♡」

彼女がベルトを手に取り、徹の腰に巻き付ける。バックルを留め、長さを調整する。その手つきは、まるで何度も繰り返してきたかのように慣れている。

「……はい、できました♡」

彼女が一歩下がり、徹の全身を見渡す。その目は、まるで芸術品を鑑賞するように、真剣で、それでいて優しい。

「……かっこいいです、徹さん♡
スーツ、すごく似合ってます……♡」

「……ありがとうございます」

徹がそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

―― 彼女の装い、最後の仕上げ。

「……じゃあ、今度は、私の番ですね♡
徹さん、見ててくださいね……♡」

彼女がかごから、黒のワンピースを取り出す。シンプルなデザインだけれど、上質な生地が光を吸収して、落ち着いた輝きを放っている。

「……これ、着るの、ちょっと恥ずかしいです……♡
だって、徹さんに見られてるから……♡」

彼女が照れくさそうに笑いながら、ワンピースを頭からかぶる。布地が、彼女の白い肌を滑るように覆っていく。

――するり。

肩のあたりで、布地が整えられる。彼女の手が、胸元のあたりを軽く引っ張り、形を整える。その仕草が、無意識なのか計算なのか、やけに色っぽい。

「……後ろ、ちょっと、見てもらえますか?♡
シワになってないか、確認してほしいです……♡」

彼女が背を向ける。その背中には、ワンピースのファスナー。それが、肩甲骨のあたりまで半分しか上がっていない。

「……ここ、上げてもらってもいいですか?♡」

「……はい」

徹がファスナーに指をかける。ゆっくりと、上へ上へと上げていく。その過程で、彼女の白いうなじが、少しずつ布地に隠れていく。

「……ありがとうございます♡」

彼女が振り返り、にっこり笑う。そのワンピース姿は、初めて会ったときと同じように清楚で、それでいてどこか色っぽい。

「……どうですか?♡ 似合ってますか?♡」

「……はい、とても。初めて見たときと同じくらい、いや、それ以上に綺麗です」

「……もう、徹さんは、そういうこと、すぐ言っちゃうんだから……♡
でも、嬉しいです……♡」

彼女が照れくさそうに、自分の髪を整える。長い黒髪が、ワンピースの上をさらさらと滑る。その光景が、あまりに美しくて、徹は思わず見惚れてしまう。

「……最後に、ネイル、チェックしなきゃ……♡」

彼女が自分の指先を広げ、ラベンダー色のジェルネイルを確認する。間接照明の光を受けて、ラメがきらきらと輝いている。

「……よかった、欠けてない……♡
徹さんに褒めてもらえたから、今日は、これでいきますね♡」

彼女が嬉しそうに笑う。

―― そして、穏やかな会話。

「……徹さん、ちょっと、ここに座ってくださいませんか?♡
お茶、淹れますね……♡」

彼女がベッドの端をポンポンと叩く。徹がそこに腰を下ろすと、彼女は棚から急須と湯呑みを取り出し、お茶を淹れ始める。

――じょろじょろ……。

湯呑みにお茶が注がれる音が、静かな部屋に心地よく響く。彼女の指先が、湯呑みの縁を拭う仕草。その所作のひとつひとつが優雅で、まるで芸術を見ているようだった。

「……どうぞ♡ ほうじ茶です。あったまりますよ……♡」

差し出された湯呑みを受け取り、口をつける。ほうじ茶の香ばしい香りが、鼻腔を抜けていく。

「……美味しいです」

「……よかった〜♡」

彼女も自分の湯呑みに口をつけ、ほっとしたような表情を見せる。その瞬間、二人の間に穏やかな沈黙が流れた。

それが、決して気まずいものではなく、むしろ心地いいものだと感じられるのが不思議だった。

「……ねえ、徹さん」

沈黙を破ったのは、まなかさんからだった。

「……さっき、浴室で、私が徹さんの身体を洗ってるとき、なんか、すごく特別な気持ちになりました……♡」

「……特別?」

「……うん。だって、私、こういう仕事してて、お客様の身体を洗うのは、毎日のことなんですけど……でも、徹さんのは、なんか、違うなって……♡」

彼女が湯呑みを両手で包み込み、その縁をじっと見つめる。

「……どう違うんですか?」

「……それが、うまく説明できないんです……♡
ただ、もっと、ずっと、こうしていたいなって……♡」

彼女が顔を上げる。その瞳は、真剣で、それでいて少しだけ戸惑っているように見えた。

「……私、おかしいですか?♡
仕事なのに、こんな風に思っちゃうの……♡」

「……いいえ、おかしくないです。むしろ、嬉しいです」

徹がそう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「……本当ですか?♡ よかった……♡」

彼女がそう言って、湯呑みをテーブルに置く。そして、徹の隣に少しだけ寄る。その距離は、肩と肩が触れ合うほどに近い。

「……徹さん、お仕事、何をされてるんですか?♡
さっき、サラリーマンっておっしゃってましたけど……どんなお仕事なんですか?♡」

「……そうですね。主に、データ分析をしています。数字を見て、傾向を読み解くような仕事です」

「……わあ、すごいですね♡
私、数字とか、全然ダメで……計算機がないと、生きていけません……♡」

彼女が照れくさそうに笑う。

「……でも、徹さんみたいに、数字を扱うお仕事って、すごく頭が良くないとできないですよね?♡」

「……そんなことないです。慣れですよ」

「……謙遜しちゃって〜♡
でも、そういうところ、かっこいいです……♡」

彼女がそう言って、徹の腕をそっと撫でる。その指先が、スーツの上からでも伝わるほど優しく、それでいて確かな感触で。

「……徹さん、大学、行かれてたんですか?♡」

「……はい、一応」

「……どこの大学ですか?♡ 教えてもらってもいいですか?♡」

「……〇〇大学です」

徹がそう言うと、彼女の目が大きく見開かれた。

「……えっ、そんな名門の……! すごいですね……♡
私、偏差値とか、よくわかんないですけど、そこ、すごく難しいって聞いたことあります……♡」

「……まあ、人並みに」

「……もう、徹さんは、すぐそうやって謙遜するんだから……♡
でも、そういうところ、かえってかっこいいですよ……♡」

彼女が嬉しそうに笑う。その笑顔があまりに自然で、徹の胸が温かくなる。

「……じゃあ、徹さんは、お給料も、いっぱいもらってるんですね?♡」

「……まあ、それなりに」

「……それなり、じゃなくて、いっぱいでしょ?♡
だって、ここ、高いですからね……うちのお店……♡」

彼女がいたずらっぽくウインクする。

「……でも、それだけもらえる価値があるってことですよ。まなかさんのサービスは、それだけの価値があります」

徹がそう言うと、彼女の頬がほんのりと赤らんだ。

「……もう、そんなこと言われたら、私、照れちゃいます……♡
でも、そう言ってもらえると、この仕事を選んでよかったなって、心から思えます……♡」

彼女の目が、少しだけ潤んでいるように見えた。それは、涙なのか、それとも違う感情なのか。

―― 仕事への誇り、そして想い。

「……ねえ、徹さん、よかったら、私の話、聞いてもらえますか?♡」

「……もちろんです」

彼女が少しだけ間を置いて、言葉を紡ぎ始める。

「……私ね、小さいころから、人を喜ばせるのが好きだったんです……♡
友達にプレゼントを選んだり、サプライズを企画したり……そういうのが、すごく好きで……♡」

「……そうなんですね」

「……うん。それで、大人になって、何か人の役に立つ仕事がしたいなって思ったときに、この業界を知ったんです……♡
最初は、デリヘルから始めて……でも、もっと深くお客様と関わりたいなって思って、ソ〇プに転向しました……♡」

彼女の声は、優しくて、それでいて確かな誇りを帯びている。

「……この仕事、大変なこともいっぱいあるんですけど……でも、徹さんみたいに、『ありがとう』って言ってもらえると、すごく嬉しくて……♡
もっと頑張ろうって思えるんです……♡」

「……そうだったんですね」

「……うん。だから、私は、この仕事が好きです……♡
お客様に喜んでもらえるなら、どんなことでもしたいなって……心から思ってます……♡」

彼女が顔を上げる。その瞳は、真っ直ぐで、それでいて優しい。

「……徹さんも、今日、喜んでくれましたか?♡」

「……はい。もちろんです。まなかさんに出会えて、本当に良かった」

徹がそう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「……よかった……♡
私も、徹さんに出会えて、本当に良かったです……♡
こんなに気持ちよくなれたの、初めてかも……♡」

彼女が照れくさそうに、自分の髪の先を弄る。その仕草が、無意識なのか計算なのか、やけに愛らしい。

「……ところで、徹さん、彼女さんとか、いらっしゃるんですか?♡」

「……いえ、いないです」

「……え〜、もったいない! そんなに素敵なのに……♡
どうしてなんですか?♡ 仕事が忙しいから?♡」

「……そうですね。それもあるんですけど……なかなか、ご縁がなくて」

「……そうなんですね……♡
でも、徹さんみたいな人が、彼女いないなんて、世の中の女性は、目がないですね……♡」

彼女がくすっと笑う。

「……じゃあ、今日は、私が、ちょっとだけ彼女気分を味わわせてあげますね♡
徹さん、甘えていいですよ……♡」

彼女がそう言って、そっと徹の肩に頭を預ける。その黒髪が、さらさらと徹の腕に触れる。その感触が、心地いい。

「……あったかい……♡」

彼女の声が、耳元で甘く響く。

―― 未来の話、夢の話。

「……ねえ、徹さん、もしよかったら、結婚とか、したいと思われますか?♡」

彼女がふと、そんな質問をした。

「……そうですね。いつかは、したいと思っています」

「……そうなんですね……♡
どんな人がいいですか?♡ やっぱり、料理が上手な人とか?♡」

「……そうですね……料理が上手な人もいいですけど、やっぱり、一緒にいて落ち着ける人がいいです」

「……一緒にいて落ち着ける人……♡
じゃあ、私、どうですか?♡ 徹さんと一緒にいて、落ち着けますか?♡」

彼女がいたずらっぽく笑う。

「……はい。とても」

徹がそう言うと、彼女の顔がほんのりと赤らんだ。

「……もう、そんなこと言われたら、本気にしちゃいますよ……♡」

「……本気でいいんですよ」

「……え……♡」

彼女が驚いたように顔を上げる。その瞳は、少し潤んでいて、それでも確かに徹のことを見つめている。

「……徹さん、それって……♡」

「……冗談じゃないです。本当に、まなかさんと一緒にいて、落ち着けます。それに、すごく楽しいです」

徹が真剣な表情で言うと、彼女の顔がさらに赤くなった。

「……もう、徹さんは、そういうこと、平気で言っちゃうんだから……♡
でも、嬉しいです……本当に……♡」

彼女がそう言って、再び徹の肩に頭を預ける。その身体は、少しだけ熱を持っている。

「……私も、徹さんと一緒にいると、すごく落ち着けるんです……♡
初めて会ったのに、なんだか、昔から知ってるみたいで……♡」

「……そう言ってもらえて、嬉しいです」

「……うん……♡」

しばらくそうして、お互いの温もりを感じ合っていた。

「……ねえ、徹さん、もし、徹さんが結婚するとしたら、どんな結婚式がいいですか?♡
和装? それとも、ウェディングドレス?♡」

「……そうですね……僕は、和装もいいなと思います。でも、相手が望むなら、なんでも」

「……和装、いいですよね……♡
私も、白無垢、憧れます……でも、ウェディングドレスも、捨てがたい……♡」

彼女が楽しそうに、自分の指先で空に絵を描くように話す。

「……それに、披露宴で、友達にスピーチしてもらったり……ケーキ入刀したり……そういうの、すごく憧れます……♡」

「……まなかさんは、そういうの、好きなんですね」

「……うん、すごく好きです……♡
でも、私の友達、少ないから、披露宴、誰を呼べばいいかわかんないですけど……♡」

彼女が照れくさそうに笑う。

「……でも、徹さんなら、いっぱい友達いそうですよね?♡
大学の友達とか、会社の同僚とか……♡」

「……そうでもないです。むしろ、少ない方だと思います」

「……え〜、そうなんですか?♡
じゃあ、私たち、似たもの同士ですね……♡」

彼女がくすっと笑う。

―― 少しだけ、寂しさが混ざる時間。

「……あ、そうだ。徹さん、今、何時ですか?♡」

徹がベッドサイドの時計を覗き込む。

「……もうすぐ、2時です」

「……そうなんですね……もう、こんなに遅いんだ……♡
徹さん、そろそろ、帰らないと、終電とか、大丈夫ですか?♡」

「……大丈夫です。タクシーで帰るので」

「……そうなんですね……♡ よかった……♡
でも、できれば、もっと一緒にいたいな……♡」

彼女がそう言って、少しだけ寂しそうな表情を見せる。

「……私、わがまま言って、ごめんなさい……♡
仕事なのに、徹さんを引き止めちゃいけないのに……♡」

「……いいえ、そんなことないです。僕も、もっと一緒にいたいです」

徹がそう言うと、彼女の顔がぱっと明るくなる。

「……本当ですか?♡ よかった……♡
じゃあ、あと5分だけ……いいですか?♡」

「……はい、もちろん」

彼女が嬉しそうに、徹の腕をぎゅっと抱きしめる。その力は強くなくて、まるで壊れ物を扱うように優しい。

「……徹さん、また、来てくれますか?♡
私、徹さんにまた会いたいです……♡」

「……もちろんです。約束します」

「……やった♡ 絶対ですよ、約束ですからね……♡
もし、来なかったら、私、泣いちゃいますから……♡」

彼女が子供のように言う。その姿があまりに可愛らしくて、徹の口元が自然と緩む。

「……じゃあ、次に会うときは、お店の外で、会えますか?♡
例えば……サウナとか……♡」

彼女がいたずらっぽくウインクする。

「……それは、お店のルール的に、大丈夫なんですか?」

「……うーん、ダメです……♡
お店のルールでは、お客様と私的な関係を持ってはいけないことになってるんです……♡
でも……もし、徹さんが、お客様じゃなかったら……♡」

彼女がそこまで言って、言葉を止める。

「……やっぱり、やめときます……♡
私、ルールは守らないと……それに、徹さんに迷惑かけちゃいけないし……♡」

彼女がそう言って、少しだけ距離を取る。その表情は、寂しそうで、それでもどこか諦めているように見えた。

「……わかりました。じゃあ、次は、お店で、また会いましょう」

「……はい♡ 絶対ですよ……♡
覚えてますからね……もし、忘れてたら、私、徹さんのこと、怒っちゃいますから……♡」

彼女がそう言って、人差し指を立てる。その仕草が、無邪気で可愛らしい。

「……指切り、しましょうか?♡」

「……はい」

徹が人差し指を差し出すと、彼女が自分の指を絡める。その指先は、温かくて、柔らかい。

「……指切りげんまん、嘘ついたら、針千本飲ます……♡
指切った……♡」

彼女がそう言って、自分の親指と徹の親指を軽く押し付ける。その感触が、くすぐったくて、それでいて心地いい。

「……これで、約束は、絶対ですからね……♡
徹さん、もう、逃げられませんよ……♡」

彼女がいたずらっぽく笑う。

―― お見送りの時間。

「……じゃあ、そろそろ、行きましょうか……♡
徹さん、お送りしますね……♡」

彼女が立ち上がり、手を差し出す。その指先は、ラベンダー色のネイルが光を反射してきらりと輝いている。

徹がその手を取ると、彼女がにっこり微笑んだ。

「……こっちです♡」

彼女に導かれるまま、部屋の引き戸を開ける。廊下には、間接照明の柔らかな光が灯っていて、足元の赤い絨毯が非日常への導線を優しく照らしている。

「……寒くないですか?♡」

「……大丈夫です」

「……よかった……♡」

二人で並んで、廊下を歩く。彼女の黒髪が、歩くたびに優雅に揺れる。その光景が、あまりに美しくて、徹は思わず見惚れてしまう。

階段の踊り場まで来ると、彼女が立ち止まった。

「……ここで、お別れですね……♡」

彼女が振り返る。その瞳は、少し潤んでいて、それでも笑顔を絶やさない。

「……徹さん、今日は、本当に、ありがとうございました……♡
すごく、楽しかったです……♡」

「……こちらこそ、ありがとうございました。まなかさんのおかげで、すごくリラックスできました」

「……よかった……♡
それが、何よりです……♡」

彼女がそう言って、少しだけ間を置く。

「……ねえ、徹さん」

「……はい」

「……最後に、一つだけ、いいですか?♡」

「……はい、何でも」

彼女が、そっと徹の胸に手を当てる。その手のひらは、温かくて、柔らかい。

「……私、徹さんのこと、すごく気に入っちゃいました……♡
また、会えるのを、楽しみにしてます……♡」

そう言って、彼女がつま先立ちになる。その唇が、徹の頬にそっと触れる。

――ちゅ。

優しい、口づけ。

その感触は、柔らかくて、温かくて、まるで桜の花びらが触れたようだった。

「……これ、お店のルールとは、関係ないですからね……♡
私からの、おまけです……♡」

彼女が照れくさそうに笑う。その顔は、ほんのりと赤く染まっている。

「……ありがとうございます。すごく、嬉しいです」

徹がそう言うと、彼女の顔がさらに赤らんだ。

「……もう、そんなこと言われたら、もっとしたくなっちゃいます……♡
でも、これ以上したら、徹さん、帰れなくなっちゃうから……♡」

彼女がいたずらっぽくウインクする。

「……じゃあ、徹さん、気をつけて、帰ってくださいね……♡
また、会いましょう……♡」

「……はい、また」

徹がそう言って、階段を一段下りる。そのとき、彼女の声が後ろから聞こえた。

「……徹さん!」

振り返ると、彼女が両手を振っている。その笑顔は、初めて会ったときと同じように、明るくて、それでいてどこか切なかった。

「……約束、忘れないでくださいね……♡」

「……はい、忘れません」

徹がそう答えると、彼女の笑顔がさらに深くなった。

「……じゃあ、おやすみなさい……♡
徹さん、いい夢、見てくださいね……♡」

「……おやすみなさい、まなかさん」

徹がそう言って、階段を下りていく。背中に、彼女の視線を感じる。それが、温かくて、少しだけ切なかった。

―― そして、夜は更けていく。

雑居ビルのエントランスを抜けると、新宿の夜風が徹の頬を撫でた。ひんやりとした空気が、湯冷めした身体に心地よく染み渡る。

振り返ると、三階の窓に、ぼんやりとした灯りが見える。その中に、彼女はまだいるのだろう。

徹は、しばらくその窓を見上げていた。

――まなかさん。

白い肌。黒髪。ラベンダー色のネイル。そして、あの優しい笑顔。

今日、ここで過ごした時間が、夢のように思えた。でも、頬に残る彼女の口づけの感触が、それが現実だったことを教えてくれる。

「……また、来よう」

徹は心の中でそう呟き、タクシー乗り場へと歩き出した。

新宿の夜は、まだまだ深い。

でも、徹の心の中は、彼女の温もりでいっぱいだった。

――これが、二人の、始まりの終わり。

そして、終わりの始まり。

次に会うとき、彼らは何を語り合うのだろう。

それは、まだ誰も知らない。

 

【注意書き】

本作品は完全なフィクションであり、登場する人物・団体・店舗名などはすべて架空のものです。実在する人物、団体、施設などとは一切関係ありません。

本作中に登場する性的描写は、すべて作中の登場人物間の合意に基づく架空のものであり、現実における「不同意性交等罪(刑法第177条以下)」に該当する行為を助長・推奨するものではありません。現実の性的行為においては、相手方の明確な同意がない行為は犯罪となり得ますので、ご注意ください。

また、売春防止法は、売春(対価を得て、または対価を得る約束で、不特定の相手方と性交すること)及びその斡旋等を禁止しています。本作品はあくまで創作物であり、実際の売春行為やその斡旋を推奨・助長するものではありません。

読者ならびに視聴者の皆様におかれましては、これらの法的規範を遵守し、現実の行動においては法令に従って行動されるようお願いいたします。

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