口座売買(短編小説)

サルヴァトーレ 「最近、板の値段が上がっている。幾らだか分かるか?ジミー」
ジミー 「数万くらいじゃないか?」
サルヴァトーレ 「メガバンクなんかだと何十万だ。」
サルヴァトーレがニヤついた顔をしてテーブルを指差した。テーブルの上にはキャッシュカードが札束のように積まれていた。
サルヴァトーレ 「バイトに頼んでSNSで集めさせた。五万渡せば大抵の奴が売る。銀行口座なんて誰でも無料で作れるからな。」
ジミー 「かなりの額になりそうだな。サル」
サルヴァトーレ 「あぁ。必要なものは全て揃ってる。」
どうやら今回は「やっつけ」で売るようだ。
通常、個人板を売る際は届いた板のネットバンク登録、10万円以上の入出金を済ませ、登録した📱ごと売る。買い手は板、ネットバンク登録の済ませた📱を受け取り、目の前で入出金を確認する。後に暗証番号を変更されないように気をつけろだ。
しかし、今回のジミーのやり方といったら、
どこの馬の骨かも分からない奴から購入した板を大量にばら撒く手法だ。
ジミーはサルヴァトーレに呆れたような仕草をし、心臓を調理包丁で刺し、一捻り。
こういう野郎が俺のシノギを減らすんだ。
ジミーの裏の顔だ。


いいなと思ったら応援しよう!