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【毎週ショートショートnote】暗殺者転職 #ファースト奇襲 #ファンタジー
「実は私、暗殺者だったのです」
戴冠式の前夜。この世に生まれ落ちた日から二十年来の付き合いである乳母は、無邪気な少女のような、勝気な笑顔でそう言った。
「あ、若様を殺そうとして近付いた訳ではありませんよ」
極東の血を継ぐという彼女は、実年齢よりずっと若く見える。人種の違いを除けば姉弟だといっても不自然ではない。実際、母の代わりというより姉のような存在だ。
「乳母に転職した際、すっぱり足は洗いましたので」
「転職出来るものなのか」
「お父様のおかげですとも」
明日その冠を下ろす、厳粛な王の支配は波乱万丈なものであった。
「初めて殺しにかかった時に熱烈に口説かれまして。是非うちの実働部隊に欲しいって」
強烈な“初めて”でしたわぁ、と微笑む乳母に、自然と次代の王の顔が歪む。身内の馴れ初め惚気を聞いている気分でなんか嫌。
「父上らしいというか何というか……」
「若様はどのような王に成るのでしょうねぇ」
慈悲なき支配の終焉は、ようやく成った。
こちら参加させて頂きました。(本文410字)
9月はあまり参加出来なくて(´・ω・`)
一応、このお話と同じ人たち↓
