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nknkty
【毎週ショートショートnote】嘘も方便 #大嘘寺 #創作怪談
ゼミの同期、Yくんの地元に「大嘘様」と呼ばれているお寺がある。
丘くらいの高さしかない山寺だが敷地は広く、主神である大国主命の本堂の他にもお稲荷さんや山神の祠、そして件の大嘘様を祀ったお堂。
元々はお芝居や芸事の神様を祀っていたお社が、明治の神仏習合で吸収合併されたのだとか。
「今では小説や漫画、アニメなんかも含めたフィクション全般を導く神様って事になってるっぽいです」
「八百万の神様には色んな方がいるなぁ」
「でも行くつもりなら気を付けてくださいよ」
興味津々な様子の教授に対して、Yくんはどこまでも真剣。因習村の信仰深いお年寄りみたいな勢いだ。
「境内で“詐欺師の神様”なんて口にしちゃった人は、一切合切の嘘がつけなくなったんですって」
「それは怖い」
最初は笑っていた教授も、続くYくんの台詞に顔を引きつらせた。文筆業と二足のわらじである先生にとっては死活問題だと察したのだろう。
「足が棒になるとかの慣用句も嘘判定らしいっすよ」
こちら参加させて頂きました。(本文410字)
小説家なんて、嘘のエキスパートみたいなものですからね。ハイ、フィクション。
