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【来襲の運勢】押し占いにご用心

最近、押し売りならぬ押し占いが流行っているらしい。

「勝手に占っておいて金銭を要求してくるやつですか?」
「いやお金は取らないよ。僕も先週やられた。運勢最悪だって」

青い顔をした田中課長が肩を落とす。
エレメンタリースクール生でもあるまいに、その占いは相当恐れられているようだ。

「噂では占いではなく、未来を操作しているそうだよ」
「なる程、それなら百発百中だ」

そもそも占い等、起こり得る可能性が高い事や、どうとでも取れる曖昧な表現をそれっぽく伝えれば良いのだ。当たるも八卦当たらぬも八卦。所詮ソースも分からぬ統計学。
占いを信じぬ現実主義者はとりつく島もなく、言い聞かせるように断言する。

「自己暗示という都合良い力もありますし」
「自己暗示。そうだね、それが近いのだろうね」

今週、スリとひき逃げ事故と原因不明の火事と痴漢冤罪と無差別通り魔事件に巻き込まれ、満身創痍の上司は、真新しい財布を撫でてこう言った。

「ちょっと銀行寄って良い?」


こちら参加させて頂きました。(本文410字)

この後どうなっちゃうのでしょうね、田中課長


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