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【毎週ショートショートnote】光源氏の恋は #十中八九七五三

「光源氏の恋は七五三って知ってる?」

文化祭を控えた放課後の文芸部。
執筆のお供の源氏パイをかじりながら、先輩は独り言のように語りだす。

「深い仲になった女性が七人いて、ちょっかいを出したのが五人。良いなって思ったのに駄目だったのが三人」

だから七五三、と先輩はしたり顔。

「現実ならアプローチかけた時点でアウトだろうけど、創作のハーレムもので許容されるのはこの辺りまでなんじゃないかな」

先輩の新刊はハーレムものか。
自分の原稿、王道冒険ファンタジーのその後に魔王を倒した勇者が「最近やる気が出なくて……」と燃え尽き症候群に陥るブラックユーモアを執筆していた手を止めて、想像する。

「いや、流石に多くないすか」
「初恋の義理の母とか、養子にした幼女とか含んでるからね」
「そんなの部誌に出したら炎上しますよ」
「ネットにあげる訳じゃないし大丈夫じゃない?」
「そういう問題すか」

炎上まではしなかったけど、案の定怒られた。理由は十中八九七五三。


こちら参加させて頂きました。(本文410字)

作中の光源氏の女性関係については、阿刀田高先生の作品にて知りました。文春文庫の短編集『ローマへ行こう』。(単行本『アンブラッセ』を改題されたもの)
先生の“2番バッター最強説”を思うにアンブラッセのままの方が良かった気もするけど、短編『ローマへ行こう』も壮大で素晴らしいから悩む所。
文庫版解説には歴代の“これはおさえといて損がない”阿刀田作品がこれでもかと紹介されてるので、入門編としても良いかもしれない。

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