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【読書手術】やらずにいられない

本を読めない人間が増えている。
これを世界の衰退に繋がる由々しき自体と危惧した有識者によって生み出されたのが、通称読書手術である。

「本来読書とは習慣で培われる一種の刷り込み行為なのですがね」

歯磨きのようなものだ、と医学部博士窓崎教授は語る。技術の上手い下手はあれど、どれだけ面倒でもやらずにいられない必須ルーティーン。

「言うなれば、習慣化が足りず虫歯になってしまった患部を治療するようなものだったのですよ、この手術は」

手術結果は劇的なものだった。
学力や生産性の向上は勿論、人間関係の改善や自己啓発による精神安定に伴う自殺率の改善。中にはカルトめいた思想犯の増加も見られたが、概ね良好な効果が目立つ。

ーーしかし、読書手術は表舞台から姿を消す事となる。

「何故? 経済効果も抜群だったと聞きますが」
「重篤な健康被害が発生したのです」

息を呑む学生に、教授は首を振る。

「外科治療を要する程の、ストレートネックや眼精疲労が続出しました」



こちら参加させて頂きました。(本文410字)

個人的には読書は習慣だと思うのですよね。
そして読書ガチ勢程、「本なんて読んでもろくなこと無いぞ」と言ってるイメージ。うちの母の事ですが。

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