プロポーズの段取り
先日プロポーズをした。
プロポーズといえば相手に内緒で準備するのが一般的だと思う。相手にサプライズで計画を立てて、実行する。受けた彼女は突然のことにびっくりして涙しながら、OKの返事をする。もしかしたら、2人の気持ちにすれ違いがあって断られるかもしれない。そんなイメージがあった。結論から言うと、そんなドキドキは無かった。これは良い意味で言っている。婚約指輪は彼女と選びに行ったので、どんな指輪か彼女は分かっていたし指輪が完成する日も知っていた。事前に指輪を準備していたこともあり、この日プロポーズするからね、と彼女には伝えていた。なので、サプライズ感はかなり薄いプロポーズになった。ただ、それなりに準備はしていた。あらかじめ、お店に下見をしに行き、同線の確認、花束や手紙を持ってきてもらうタイミングの段取りをしておいた。デザートにメッセージを書いてもらい、そのタイミングで手紙を読み、最後に指輪を渡す。そして、一息ついたところで花束を持ってきてもらう。これで準備は完璧だ。予約したのは個室のレストランだ。それぞれどのくらいのタイミングで店員さんに入ってきてもらうか、念入りに決めておいた。
プロポーズ当日、事前に下見をしていたおかげでスムーズに彼女をエスコートすることができた。シャンパンで乾杯してコース料理を楽しんでいく。部屋の雰囲気は良く、料理も美味しい。彼女はとてもよろこんでくれていた。ただ、コース料理の進み具合を確認するために、店員さんがドアを1cmだけ開けてちょいちょい確認してくる。個室は嬉しいが、他に確認する方法はないのだろうか。
ドリンクは乾杯にシャンパンをオーダーした。お酒は好きだが、あまり飲みすぎると、その後のプロポーズに支障が出るかもしれない。そう思って、お酒はほどほどにしておいた。それを察してくれたのか、店員さんはお水をたくさん注いでくれる。私が、一口ほどしか飲んでいなくても次に店員さんが入ってきたタイミングでグラス並々に注いでくれる。店員さんが来るたびに私のグラスにばかり水を注ぐ。彼女のグラスは半分以下にならないと注いではくれない。私のグラスは少しでも減れば注いでくれる。この差はなんなのか。あまりに水を注がれるので、トイレが近くなってしまう。もしかして、なにかのトラブルがあって、私をトイレに呼びだそうとしているのか。はたまた、この後プロポーズがあるんだから、飲みすぎるなよ、という店員さんからのメッセージなのだろうか。しかし、あまりに注ぎすぎている。もう、私のグラスに水を注がれるたびに笑いを堪えるのに必死だ。
幸わいプロポーズは無事大成功した。そのころにはもう、膀胱がパンパンである。お店を出るや否や私はトイレに駆け込んだ。事前に同線を確認していたおかけで、私の暴行はギリギリのところで助かった。
