中学書写指導
単なる情報伝達にとどまらない中学書写の最低ラインは「正しく読める字を書く」ことで、指導の中心は「相手に配慮した、整った字を書く」こと。
書類、試験、検定などでは丁寧さや美しさも価値とし、意識して書くことを求める。
少しくずれていても「木」と分かるなら誤りとは言えないが、ていねいに整えて書いた方が相手にとっても後日の自分にとっても読みやすい。しかし、一画足しただけの「未」と「末」が区別できないならば、その書き方に問題がある。
「どこを直せば誤読されないか」を考えれば、単にきれいに書く練習から、「相手に正確に伝えるため」として字形を捉えられるようになるだろう。
「どうすればもっと読みやすくなるか」「なぜその形がよいのか」を考える。
例①「未/末」
上が短いのが「未」、下が短いのが「末」。
ここがあいまいだと意味が逆になる。
例②「土/士」
上が長いのが「士」、下が長いのが「土」。
バランスが崩れると判別しにくい。
例③「口/日」
「日」は中にもう一本横線が入る。
つぶれて書くと「口」と区別がつかなくなる。
例④「人/入」
「人」は左右にはらい、「入」はやや内側に入る。
角度が似ると見分けにくい。
例⑤「大/犬」
「犬」には右上に点がある。
この点を小さく書きすぎたり、書き忘れたりすると区別できない。
例⑥「木/本」
「本」は下に短い横線が一本加わる。
この線をはっきり書かないと「木」と混同する。
例⑦「目/自」
「自」は上に短い横線、全体が少し縦長。
形を意識しないと似て見える。
こうした例を通して、「どこを意識すれば見分けられるか」「なぜその違いが必要か」を考えさせると、「読みやすく書く」意識につながるだろう。

応用編
「複数の要素が重なったときにどう見分けるか」
「速く書いたときでも誤読されないか」
まず、複合語の中での見間違い。
例① 体/休
どちらも「にんべん+木」だが、「体」は右が「本」になる。下の短い横線を省いたり弱く書いたりすると、「休」と区別がつかなくなる。
例② 待/持
どちらも左は「彳」だが、右が「寺」と「寸」で異なる。「寺」は横画が多く、「寸」は点と短い横線が特徴。この部分を簡略化しすぎると混同する。
例③ 晴/清
「青」を含むが、左側が「日」と「氵」で違う。特に「氵」を雑に書くと「日」に近づき、誤読につながる。
例④ 書/者
「日」と「曰」の違いがあいまいになると混同しやすい。内側の線を省略しすぎると区別が消える。
例⑤ 今/令
下の部分の形が違う。「令」は点やはねを含むが、速く書くと「今」と似た形になりやすい。
例⑥ 力/刀
はねの向きと長さが違う。急いで書くとほぼ同じ形になり、文脈に頼るしかなくなる。
まとめ
字は読めればよいだけではない。まず正しく読めることを押さえたうえで、相手にとって分かりやすい形に整えることが大切になる。
これは、他教科においても同様
試験では、これを意識して書く必要がある。
だから、ちゃんと指導しろよ全教科の教員が。
国語科だけに投げるな

自らの解がただしいと採点者に弁明する機会はない
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