人生おはなし
「人生おはなし」とは、
私と娘が夜、寝る前にコソコソ2人で喋っている時間のことです。

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もともとのきっかけは、
寝る前にディズニーシアターを見る時間でした。

でもある日――
「今日は時間がないからダメ」
奥さんの一言で、その時間はストップ。
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そこで私は考えました。
じゃあ代わりに、
自分でやればいいじゃないかと。
ミッキーの声を真似して――
「おはなしの時間だよ♪」
ディズニーシアター風に、
自作のストーリーを語り始めたのが始まりです。
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それからというもの、
「今日もおはなしして♪」
と娘に言われるようになり、
ある日、ふと思いました。
「今日は違う話にしてみようか」
「人生相談なんてどう?」
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そこから話す内容は変わり、
幼稚園での出来事、
お友達のこと、
将来の夢――
娘の“今”を聞く時間になりました。
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そしてこの時間を、娘はこう呼びます。
「人生おはなししよう♪」
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この時間があるからこそ、
普段は気づけない娘の“本当の気持ち”を知ることができました。
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それは、幼稚園の参観日にあった出来事。
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イベントが終わり、
子どもたちは外で遊ぶ時間に。
私は子どもたちに混ざって砂場へ。

その日は誕生日の子がいて、
みんなで砂のケーキを作って、
「ハッピーバースデー♪」
とても楽しい時間でした。
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気づけば、砂場にはたくさんの子どもたち。
でも――
ふと見ると、娘の姿がない。
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少し離れたところで、
機嫌が悪そうにしている。
「どうしたんだろう?」
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正直この時、私はこう思いました。
(パパが他の子に取られて拗ねてるのかな…?)
(可愛いやつめ…💕)
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そしてその夜。

「人生おはなし」の時間。
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私は聞きました。
「なんで今日、機嫌悪かったの?」
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すると娘は、こう言いました。
「○○くんに一緒に遊ぼうって言ったのに、
パパと遊んでるからダメって言われたの」
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……なるほど。
つまり私は、
娘の“1番の友達”を横取りしていたらしい。
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そして娘はこう続けました。
「パパが私の友達をとったから怒ってるの!」
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……完全に、私が悪者でした。笑
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さらに追い打ち。
「パパはお外では面白くしないでほしい」
「私の前だけ面白いパパでいてほしい」
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「はぁ…?」笑
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私は言いました。
「じゃあパパは外では棒人間みたいにボーッとしてればいいの?」

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すると即答。
「それは面白いからダメ!」
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……どうすればいいんだ。笑
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そして娘は最後にこう言いました。
「パパは、私が1番好きなんでしょ?」
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「当たり前じゃん。1番好きだよ」
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「じゃあ、私の前では面白いパパで、
みんなの前では面白くないパパでいて」
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……なかなか難しいオーダーである。笑
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「わかったよ。パパはあなたが1番好きだから」
「もう寝ようか」
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「うん」
「パパ大好き…おやすみ」
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そう言って――
娘は数秒で眠りにつきました。
しかも、いびき付きで。
「はやっ…」笑
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残された私はというと、
その一言が嬉しすぎて、
しばらく眠れませんでした。

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子どもって、本当に不思議です。
大人だったら照れて言えないような言葉を、
当たり前のように、まっすぐに伝えてくる。
まるでドラマのワンシーンみたいに。
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あの夜――
私たちはきっと、
とても幸せな気持ちのまま
それぞれ夢の中へ入っていったんだと思います。
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そして今日もきっと、言われるんでしょう。
「ねぇパパ、人生おはなししよ♪」
人生おはなし2はこちらです💁
最後のイラストは、
私が尊敬しているクリエイター・まるもりはっぱさんの作品を使用させていただきました🙇
※以前にご本人から許可をいただいておりますのでご安心ください🤔笑
まるもりはっぱさんが気になる方は、ぜひこちらをご覧ください👇
