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18才禁止が解除されましたよ。と、「賢者のジャンバラヤ」

昨日の記事で、先月末投稿の(3月30日)拙作ファンタジー物語「星の見える町、化け物添えて」第36話「ひとつになる家族」が「この記事はシステムによって18歳以上向けに分類されました」と投稿いたしましたが、無事解除、全年齢記事に戻りました!
お騒がせして(?)大変申し訳ございませんでした💦
運営様、本当にありがとうございました……!!!😭💦💖

実は、解除申請をだめもとで昨夜出してみたのです。
昨日の記事では、規制のままで妥当だろうからそのままに、と書いておりましたが、ありがたいことに大変あたたかいお言葉をいただきまして✨、やはり幅広く読んでいただきたいなあと思い直したのです。
(すみません、そして本当にありがとうございます……!✨)
審査は一週間くらいかかるとのお話でしたが、今日すでに戻っておりました!! は、早い……💦

もし、私と同じように、「あれ、年齢制限がつくような投稿はしてないつもりだったんだけど……」というかたがいらっしゃいましたら、解除申請をしてみることをおすすめします。
(解除されない場合もあるそうです。解除の場合も解除されない場合も、特に連絡はないとのことでした)

報告記事だけではなんなので、以前書いたショートショートを載せちゃいます。
(ちなみに、新しく発足される「物語投稿サイト Tales(テイルズ)」さんのほうに公開予約投稿してみたものです。こちらのサイト、noteさんとどう使い分けたらいいのだろう……。まだ公開にならないこともあり、並行して同じものを投稿してよいものか、note連載はnoteだけで連載し続けたほうがいいのか、できればがっつり参加したい気持ちはあるけど、どのように活動したらいいのかわからない……😭)
◆◆◆◆◆

賢者のジャンバラヤ


「ふふふ……」

 リネーは、どぎつい色合いの食材を鉄鍋で炒めつつ、妖しい笑みを浮かべた。

「もうすぐ、もうすぐ完成だ……!」

 リネーは笑う。頭には白の三角巾。そして、細身で長身の体を包む、まぶしいくらいの白の割烹着。ちなみに、三角巾の下には、艶やかな長い黒髪が後ろで一つに結わえられている。
 ここは、とある異界の深い森の中、一軒の簡素な小屋。リネーは、三十代半ばの男性である。

「私が長年追い求めた、『賢者のジャンバラヤ』が、ついに完成するのだ……!」

『賢者のジャンバラヤ』とは、様々な魔法使いや錬金術師が追い求めた、伝説の料理である。不老不死や莫大な富をもたらすといわれている。そう、いわれているのだ。

「しかも、おいしいのだ……!」

 おいしいらしい。そこは重要である。どぎつい、えげつない色をした謎料理であっても。
 リネーは、高鳴る胸を抑えつつ、いったん火を止め、熱々の一口分を小皿に取り分けた。味見である。
 夢のような時間だった。長い間の研究の、血と汗と涙の結晶を、ついに自分で試す瞬間がやってきたのだ。舌の上で、歯で、鼻で、喉で――、リネーは、体のすべての器官で味わった。幸せを全身で噛みしめた。

「うっ……!」

 パリーン。

 床に、小皿が落下していた。
 リネーは、震えながら両手両膝を床につける。
 鉄鍋は、静かに湯気を上げ続けた。
 リネーは、ゆっくりと、吐き出すように声を絞り出した。

「失敗だ――」

 頬を伝う涙。

「これは、『賢者のジャンバラヤ』ではない――!」

 おいしい。確かにそれはおいしかった。しかし、術者たちの間で囁かれている幻の『賢者のジャンバラヤ』とそれは、悲しいほどにはっきりとした違いがあった。
 リネーは、己の失敗を素直に認めた。

「これは、絶対に違う……! だって……」

 リネーは、声をからして叫ぶ。

「だって、イチゴ味なんだもん……!」

 どこをどう間違えたか。ジャンバラヤ界の最高峰ともいえるスパイシーな料理、それが『賢者のジャンバラヤ』なのである。

「炒めた料理がイチゴ味って、それっていったいどうなのよ……!?」

 リネーは、普通に年を取った。莫大な富も手にすることはなかった。
 リネーが感じた通り、それは『賢者のジャンバラヤ』ではなかったのだ。
 しかし、あふれる好奇心と探究心が、リネーに若々しさをもたらしていた。
 それなりの富も手にしていた。

「毎度ありがとうございますー!」

 イチゴ味のジャンバラヤが、なにげに売れたのである。


◆小説家になろう様、アルファポリス様、ツギクル様掲載作品◆

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