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【実録】 織のアレルギー戦果 〜重症からほぼ完治に至るまでのリアルな記録〜

割引あり

このエッセイは、アトピー性皮膚炎に悩んでいる方、過去に苦しんだ経験のある方、そして家族にアトピー患者がいる方々に向けたものです。医療関係者の方にとっても、ここ30年ほどの、患者サンプルとして参考になるかもしれません。

私は幼少期から重度のアトピーに苦しみ、さまざまな病院を渡り歩きました。色素沈着が完全に消えたのは30歳を過ぎてからでした。長年の試行錯誤の末、「薬に頼らず生活できる状態」へとたどり着いた過程を、包み隠さず記録しています。とくに、土佐清水病院で経験した重症患者たちのことは、一生忘れることができません。そこでの記録は、多くの人にとって参考になるのではないかと思います。

本記事では、ステロイドを完全に断つのではなく、適切に活用しながら改善した実体験を、以下のポイントとともに詳しくご紹介しています。

具体的な病院名と治療内容
悪化と改善の経緯
年齢ごとに変わる生活習慣で見直した点
どのようにして痒みを忘れていったか
色素沈着が消えるまで

15,000文字とボリュームのある記事ですが、お茶を片手にゆっくりと読んでいただければ嬉しいです。
 


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生まれた時からアトピーがありました

まず、私の場合、生まれた時からアトピー性皮膚炎の症状がありました。
父もアトピー持ちだったため、遺伝的な要因があると言われています。
しかし、小さい頃の写真を見ても症状は軽く、幼少期はそこまで深刻ではなかったようです。


インフルエンザで一気に悪化

幼稚園の頃、インフルエンザにかかったことをきっかけに、アトピーが急激に悪化しました。インフルエンザウイルスの影響で免疫システムが過剰に反応し、アトピーの炎症が一気に全身へと広がったのです。

この時、小児喘息も発症し、3日に1度は夜中に病院へ運ばれる生活が始まりました。呼吸が苦しくて眠れず、睡眠時間が2時間ほどしか取れない日もありました。

インフルエンザにかかると、免疫システムがウイルスと戦うために活性化します。その影響で炎症が全身に広がり、アトピーの炎症も悪化することがあります。アレルギー体質の人は、もともと免疫系が過剰に反応しやすいため、インフルエンザが悪化の引き金になりやすいのです。

喘息による睡眠不足も重なり、免疫バランスが大きく崩れたことで、私のアトピーは悪化し続ける悪循環に陥りました。


小学2年までの症状と治療 ー 北里大学病院

小学2年生まで、アトピー性皮膚炎と小児喘息の2つの症状に苦しみました。アトピーの炎症は全身に広がり、顔手足体の至るところに飛び火ができて、汁が出ていました。

服を着ると肌に張り付き、脱ぐのも一苦労。ズボンが足に貼り付いて脱げないことがありました。寝ている間に掻きむしってしまい、布団が血で真っ赤に染まる日もありました。

当時の写真は、大人になってから見ても悲しくて、全て処分しました。友達と仲良くふざけて撮った写真も、自分だけはエイリアンのように見えてしまい、残せるものではなかったからです。

◎北里大学病院の治療

この頃、北里大学病院の皮膚科に通っていました。
待ち時間は非常に長く、処方される薬の量も限られていました。今思えば、圧倒的に塗り薬の量が足りていなかったと思います。

喘息の薬と、アトピーの薬を合わせて、1日に12錠も服用していました。
塗り薬はワセリン入りの透明なステロイドでしたが、塗ると熱くなり、さらに痒みが増すことがありました。

母が毎晩、私の全身に薬を塗ってくれていました。
通院の日は皮膚科と呼吸器科の2科を受診しなければならず、ほぼ1日中病院で過ごすことになりました。
しかし、この治療で症状が改善することは一切ありませんでした。

◎ある日、他の患者のカポジがうつる

その日、私の診察前に、重症の患者が診察を受けていました。
その患者の診察後、同じ部屋で私も診察を受けました。
するとその夜から、アトピーの症状が異様なほど悪化しました。
すぐに北里大学病院へ入院となり、診断された病名は、カポジ水痘様発疹症でした。これは人に感染する病気です。

カポジ水痘様発疹症は、全身に水疱ができる合併症です。
私の場合、全身の毛穴から膿が出ており、状態があまりにも酷かったため、「鏡を見ないように」と言われました。

数日後、歩けるようになった私は、自室のトイレに行った際、鏡に映る自分の姿を見てしまいました。
包帯の隙間から覗いた自分の顔は、目の周りに小さな虫がびっしりついているかのような状態でした。その衝撃は凄まじく、今でも当時の記憶がよみがえると、全身の毛穴がぞわっとするほどです。

カポジ水痘様発疹症は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ人が、単純ヘルペスウイルスに感染することで発症する合併症です。通常の健康な皮膚なら軽いヘルペスで済むものが、アトピー患者の場合は肌のバリア機能が低く、広範囲に広がり、重症のウイルス感染症を引き起こしてしまうのです。

◎転院

抗ウイルス剤の投与により、カポジ水痘様発疹症の症状はなんとか抑えることができました。
しかし、アトピーの症状は大量の薬を使っているにもかかわらず、一向に回復する気配がありませんでした。

この頃、母は北里大学病院での治療に限界を感じ、転院を考えます。むしろ、北里大学病院側も、私の症状にお手上げでした。医者は「治せない」と言って、浜田山の病院を紹介してきました。


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