同じ職場なのに、なぜいきいき働く人と潰れてしまう人が分かれるのか── 心理的安全性を大切にしている理由
同じ職場、同じような待遇の中でも、
いきいきと働き続ける人もいれば、
限界までがんばったあとで潰れてしまう人もいます。
違いはいったいどこから生まれるのでしょうか。
教育や人材育成の現場で15年間、
支援に関わる立場で人と向き合う中で、
問いはずっと頭の片すみにありました。
給与や待遇など、目に見える条件だけでは、
どうしても説明しきれない差が存在します。
違いの正体を知りたくて臨床を学び、
大学院での研究にも進みました。
研究の過程で出会い、強く惹かれた理論が、
アタッチメント理論(愛着理論)と心理的安全性です。
研究を通じて少しずつ見えてきたのは、
子ども時代に養育者とのあいだで育まれた安心の記憶と、
職場で感じられる安心の感覚が、
別々の出来事ではなく一つの土台としてつながっている可能性です。
職場で感じられる安心は、甘えではありません。
人が挑戦し、失敗から学び、成果を生み出していくための、
生物学的な土台だと理解するようになりました。
支援に関わる現場では今も、
大手企業で働きながら、理想と現実のあいだで
押しつぶされそうになっている人と出会い続けています。
長い年月をかけて多くの声に耳を傾けるうちに、
強く感じることがあります。
個人の努力だけでは越えられない構造が、
たしかに存在しているという事実です。
だからこそ、伝えたい思いがあります。
いま感じているつらさは、弱さではありません。
能力不足でも、怠けでもありません。
いきいき働けない理由の多くは、
あなたの内側ではなく、
安心の土台が十分に守られていない環境側にあります。
心理的安全性という言葉は、
流行のキーワードとして扱われる場面も増えてきました。
一方で、働き続けられるかどうか、
生きやすさを取り戻せるかどうかに深く関わる、
命に近いテーマでもあります。
働く人のいきづらさと、安心の土台について、
今後も少しずつ、言葉にしていきたいと感じています。
前日の記事では、
自分の能力不足だと責めてしまう管理職が、
どのようにして孤独を深めていくかを扱いました。
自分の現在地を知りたい人は、
前日の記事もあわせて読んでみてください。
👉 頼られるのに、誰にも頼れないあなたへ── 孤独な管理職が心理的安全性を手に入れるための処方箋
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