『宰相ギリギリ生存術』第3話:死罪か昇進か!?皇帝の茶葉テスト。
皇帝の手が掲げられ、宮殿の空気が張り詰める。
「宰相よ——余の前に茶を持て!」
宦官たちが慌ただしく動き、机の上に三種類の茶葉が並べられた。
烏龍茶、プーアル茶、ジャスミン茶。
蒸気が立ちのぼり、甘い香りと苦い香りが入り混じる。
「どれが余の好みか、当ててみせよ。」
場内にざわめきが走る。
官僚のひとりが小声でつぶやいた。
「な、なんという無茶振り……これはまさに“死罪ガチャ”……」
私は震える指で茶碗を手に取り、そっと香りを嗅いだ。
頭の中で「死罪」と「昇進」の文字が交互に点滅する。
(ちょっと待って!これは利き茶大会じゃなくて、命がけのお茶当てクイズじゃないか!!)
茶碗を差し出すと、皇帝の目が細められた。
その瞳は、私の未来を一口で飲み干すかのように冷たい光を放っている。
皇帝が茶を口に含む。
静寂。
……そしてゆっくりと口元が動いた。
「ふむ——。」
私は心臓が止まりそうになった。
(これ、昇進の“ふむ”!? それとも死罪の“ふむ”!?)
🍵次回予告
次回、『皇帝の“ふむ”は地獄の合図!?』
果たして宰相、玉座の茶葉テストを突破できるのか!?
