2025年7月1日 脳に転移。余命半年。
2026年7月1日 残り3か月
脳転移を知らされてから今日で1年です。
あれからもう1年なのか・・・
でもあの時、1割は死への覚悟をしておりましたが9割は生き続ける事だけを考えておりました。
いや、生きる事でもない。
なにも考えないようにしていただけかもしれません。
1日1日を精一杯と言ったら聞こえが良いかもしれませんが、
頭の中身が不安の感情に支配されないよう必死に前向きに考えていたと思います。
今、こうしてnoteを作成するに当たり、当時のことを振り返りをしておりますが、未だに整理できていない私がおります。
さとこが旅立った10月13日まであと3カ月半。
7月以降、日々、濃い時間が流れていたため、
今まで以上にこのnoteには
「あれから一年か・・・」
と言うフレーズが増えてくるかもしれません。
嫌にならずこれからもお付き合い頂けたら幸いです。
2025年7月1日 余命半年?
朝早く、さとこからモーニングメール。
「実は夜中に2回吐いたんだが、腸閉塞、イレウス起こしてないかなと思ってるんだ。
腸蠕動音聞いてもらったら全く動いてないみたいだし、麻薬で腸の動きまで悪くしてる可能性があるかなと。
看護師さんが医師に相談してくれるって。」
「ひとつひとつ経験して体験を積んでおくと退院しても安心だからね。
そう思ったら今の状況は悪い事ではないかな。
頑張るよ、私。」
そして、お昼も途中経過の連絡。
「12時に主治医A先生の付き添いで頭とお腹の造影CTは撮って来た。
吐き気の理由はまだ言われていないけど、それ以外としては、腫瘍は小さくなってはいないけど大きくもなってない。
効いてはいるんじゃないかと先生。
で、急遽造影MRIも撮った。
頭かお腹か?
なんか疲れたのか気分悪い。」
「しかしずっと気持ち悪いんだがこりゃなんなんだろう?」
夕方。仕事が終わり、帰宅するとさとこから電話が。
がんが脳に転移していた。
目の裏側に腫瘍があり、最近の食欲不振もそこから来ているとの事。
そして、
「ごめんね。若いからあと半年かも・・・」
そう言いながらさとこが泣いている。
私も泣いてしまった。
でも、
私だけはせめて前向きでいたい。
さとこの前で泣くのはこの時間だけにしよう・・・
電話を切り深呼吸。
気持ちを落ち着かせ、さとこにLINEする。
「もし、結婚前にさとこの余命がわかっていたとしても自分はさとこと一緒になっていた。
それだけははっきりと言える。
だから、これからも謝らないでね。
出会ったあの時から何も変わらない。
今も、
そしてこれからもずーっと一緒にいよう。」
「今は思いっきり落ち込もう。
でも、その次は先生や今の医学を信じて希望を持ち続けよう。
希望や夢は信じる人にしか訪れないから。」
「辛いよね。
でも、覚えていてほしい。
今、間違いなく生きているということを。」
そして、さとこからは、
「今は頭が痛かったり吐き気が強くてどさくさ紛れて腰も痛いし、上手く言えないけど、
わたしこそ、
だらしなくて、
ハゲてて、
病気のデパートみたいな私を好きだと言ってくれて結婚してくれて、
ネンに支えられて19年、歩いて来られた。
私を見つけてくれて、
愛してくれて、
本当にありがとう。
みんなに仲間にしてもらえて楽しい人生だったなぁ。
ネンが私を受け入れてもらえるようにしてくれた事
決して忘れないよ。
なかなか人を信じられない私が大切な人達に出会えて、仲間になり、楽しい経験して。
まだまだ生きたい。
だから頑張る。」
「大切なネンをひとりには出来ない。」
「考え方によっては生きている今、これからの事を考えていけるのは幸せなのかもしれない。」
<私>
「放射線?手術?
どちらにせよまだやれる事があるのは素晴らしい事。
信じるからこそ奇跡はあるし、余命を大幅に超えて生きている人もたくさんいる。さとこは今まで人と違う事ばかり起きているからきっと今回もそんな気がする。
首にできものがあったからこそ癌に気付けた。
目に変な現象が出てきたから脳腫瘍の事がわかった。
これからもギリギリでさとこは生きていけるのではないか?と思ってしまう自分も間違いなくいる。」
<さとこ>
「まだやれる事がある、だけど脳をいじるのは正直怖い。
人から見たらバケモノみたいになってしまうんじゃ無いかとか。
訳のわからない事を言うんじゃないかとか、正直怖い。」
<私>
「バケモノになったり訳のわからない事を言わないために治療していくんだよ。
怖いかもしれないけど、逆に怖いと思う気持ちが湧いてくるのは健全で良いと思う。
意識がなかったり緊急であったりとそんな立場ではなく自分の意思や考えがしっかり見えてる中で治療できるんだから。」
<さとこ>
「怖いのはまだ死にたく無いって事だよね。」
<私>
「そうだね。
昔のさとこなら怖いより安堵感を感じていたのかもしれない。
『もう苦しみから逃れる事ができるんだ。』
って。
これからも苦しみや辛さが襲ってくるけど、それは生きているからこその感情。
怖がってもいいさ。
ただ、逃げずに闘おう。
闘い続ける事が出来た人にだけ希望や奇跡が訪れるから。」
<さとこ>
「改めて考えたら生きるってこんな大変な事だったんだね。
そしてそうとわかりゃ、さっさとやっておくんなマシって話よ。」
辛い。
でも、、
やるしかない。
