メンバーシップ、思ったより人間関係だった。
メンバーシップ運営で、意外と難しい問題があります。
それは、
「無料招待枠を使ったあと、有料メンバーと混在した場合、どう運営するのが自然なのか?」
という問題です。
noteのメンバーシップには、
「100人につき10人無料招待できる」
という機能があります。
最初この機能を見た時、
単純に、
「無料なら運営側にメリット無いのでは?」
と思いました。
でも実際に考えてみると、
この機能、
かなり“人間関係”に影響する仕組みだなと感じます。
たとえば、
長く交流している方、
コメントで場を作ってくれる方、
いつも作品を読みに来てくれる方。
そういう存在は、
単純な「読者」というより、
コミュニティを一緒に作っている側面があります。
すると自然に、
「感謝として無料招待したい」
という発想が生まれます。
ここまでは、
わりと普通の話です。
問題はその後です。
実際に募集を始めると、
無料招待する前に、
有料で加入してくださる方が現れる場合があります。
さらに、
無料招待したあとにも、
新規の有料加入者が増えることがあります。
すると、
コミュニティ内部に、
・無料メンバー
・有料メンバー
が混在する状態になります。
ここで運営側は、
いろんなことを考え始めます。
たとえば、
「特典に差をつけるべきなのか?」
「無料メンバーはどこまで無料扱いにするのか?」
「新規加入者からどう見えるのか?」
「公平感は保たれているのか?」
などです。
さらに難しいのは、
無料招待された側が、
有料へ変更するケースまで存在することです。
つまり、
運営側は感謝として無料招待したい。
参加側は応援として有料で参加したい。
お互い、
相手に得をさせようとしている。
すると、
単純な「販売モデル」では整理できなくなります。
これは、
交流が薄いコミュニティでは起きにくく、
交流密度が高いコミュニティほど発生しやすい問題なのかもしれません。
最近、
メンバーシップ運営は、
機能の管理というより、
「人間関係のバランス調整」
に近いのではないか、
と感じています。
特に、
・感謝
・応援
・公平感
・内輪感
・新規の入りやすさ
これらを同時に成立させるのは、
想像以上に難しいです。
個人的には、
無料招待枠は、
勢いで全部使い切るより、
「このコミュニティをどういう場所にしたいのか」
を考えながら、
慎重に使った方がいい機能なのかもしれない、
と最近感じています。
無料招待枠って、
単なるサービス機能ではなく、
「コミュニティ設計そのもの」
に関わる機能なのかもしれません。
じゃあ、メンバーシップの価値って何なんだろう?
最近思うんですが、
メンバーシップのメリットって、
「クリエイターとの距離が近くなること」
だけじゃない気がしています。
むしろ、
メンバー同士で少しずつ横の繋がりが生まれていくこと。
これが、
一番大きいのかもしれません。
もちろん、
横の交流自体は、
メンバーシップの外でも生まれます。
でも、同じ場所に所属していると、
「あ、この人もメンバーなんだ」
と名前を覚えたり、掲示板やコメント欄で何度も見かけたり、同じ企画に参加したりしながら、少しずつ空気を共有するようになります。
その積み重ねが、
普通のフォロー関係とは少し違う、
小さなコミュニティ感を生むのかもしれません。
だから、
無料か有料か、
という単純な話ではなく、
「どういう空気の場所にするのか」
を考えることの方が、実は大事なんだろうなぁ、と最近感じています。
いいなと思ったら応援しよう!
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。皆さまの応援が、静月の物語を生み出す力です。いただいたチップは、すべて次の作品作りに大切に使わせていただきます。
