外構の美学と現実。黒い壁に浮かび上がる「白い正体」
家づくりにおいて、外構は建物の印象を左右する重要な要素です。 我が家では、外構の壁に「黒」を採用しました。仕上がりは非常にシックで、特に夜、ライトに照らされた姿は思わず見惚れるほどのかっこよさがあります。
雪が降った日は我ながらかっこいいな、と感じています。

しかし、実際に住み始めてみると、黒い壁ならではの「ある悩み」に直面することになりました。
※前回の記事でも外構にすこし触れています。
鳥のフンだと思っていた「白いシミ」
ある日、自慢の黒壁に白いシミがついているのを見つけました。 「せっかくの黒壁に、なんてことを……」 私はてっきり鳥のフンだと思い込み、犯人を糾弾するような気持ちでゴシゴシと磨き上げました。
磨けば綺麗になり、一度は元通りになります。しかし、しばらくするとまた同じ場所に白いシミが浮き出てくるのです。
「もしかして、どこかに染み出す穴でも空いているのか?」
疑問に思って調べてみたところ、その正体は鳥のフンではなく、「エフロレッセンス(白華現象)」でした。

エフロレッセンスとの終わりなき戦い
エフロレッセンスとは、コンクリートやタイルの目地などの成分が表面に浮き出し、結晶化したものです。 構造上の問題ではありませんが、黒い壁だとこの「白」がとにかく目立ちます。
一度綺麗にしても、内部から成分が染み出し続ける限り、また顔を出します。暗い色を選んだからこその宿命とも言えますが、メンテナンスの頻度は想像以上でした。

街で見かける「全面黒壁」の邸宅に思うこと
街を歩いていると、敷地の全周を高い黒壁で取り囲んでいる邸宅を見かけることがあります。 確かにおしゃれで圧倒的な高級感があり、壁をつくるだけでも相当な費用(外構における「壁」は実は驚くほど高価です)がかかっているはずです。
そうした邸宅を見るたびに、今はこう思わずにはいられません。 「一体、メンテナンスはどうしているんだろう?」と。
黒壁を選ぶなら「覚悟」が必要
黒い壁は確かにおしゃれで、住まいの格を上げてくれます。 しかし、その美しさを維持するためには、白い汚れとの戦いや、こまめなメンテナンスがセットでついてきます。
「黒壁はかっこいい。けれど、注意も必要」
これから外構を計画される方は、デザインの良さだけでなく、その後の「色の特性」についてもぜひ検討材料に入れてみてください。
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