【はじめてのnote】「アメリカのエンジニアは効率よく働く」は本当なのか?実際に働いて感じたこと
はじめまして、Gippoです。
アメリカでソフトウェアエンジニアとして働いています。このnoteでは、アメリカで実際に働いてみて感じたことや、日本との違いなどをゆるく発信していこうと思います。
初回のテーマは「アメリカのエンジニアの働き方」についてです。
アメリカのエンジニアには「効率よく働く」というイメージがあると思います。
無駄な残業をせず、短時間で成果を出す。日本から見ると、少し理想的な働き方に見えるかもしれません。
私もアメリカで働く前はそんなイメージを持っていました。
ところが、実際に働き始めてまず驚いたのは、休日でも普通にSlackでメッセージが来たり、新しいプルリクエストやコードレビューの通知が飛んでくることでした。通勤中のバスから会議に参加したり、車から電話会議に出ることもよくある光景です。
「効率的に働く=あまり働かない」というわけではなかったのです。
なぜそんなに働くのか?—結果主義の文化
アメリカのエンジニア文化はかなり結果主義です。働いた時間よりも、どんな成果を出したかが重視されます。結果を出せなければ、クビになったりレイオフの対象になりやすかったりもします。
だからこそ、結果を出すために自然とよく働く人が多いのです。
そして、その「結果」を可視化するための仕組みがしっかり整っています。
パフォーマンスレビュー(四半期ごと)
多くの企業では、四半期ごとにパフォーマンスレビューが行われます。この期間で何を達成したか、目標に対してどれだけ進捗があったかを振り返り、マネージャーと評価をすり合わせます。
会社によってはピアレビュー(同僚からの評価)が含まれることがあります。一緒に働いたチームメンバーから「この人はどうだったか」というフィードバックが集められます。上司の主観だけではなく、周囲からの評価も反映される仕組みです。
これは良い面もありますが、逆に言えば「周囲にも成果が見えていないとまずい」というプレッシャーにもなります。
1on1ミーティング
アメリカのテック企業では、マネージャーとの1on1が週1回〜隔週で定期的に行われるのが一般的です。日本では、上司と定期的に1対1で話す機会はそこまで多くないかもしれません。
1on1では、仕事の進捗だけでなく、キャリアの方向性や困っていること、チームへのフィードバックなど、幅広い話をします。自分の状況を定期的にマネージャーに共有する場であると同時に、問題があれば早めに対処するためのセーフティネットでもあります。
さらに、直属のマネージャーだけでなく、スキップマネージャー(上司の上司)との1on1も月1回程度あることが多いです。これは、直属のマネージャーとの関係に問題がないか、チーム全体の方向性について直接意見を伝えるチャンネルとして機能しています。
PIP(Performance Improvement Plan)
パフォーマンスが基準に達していないと判断された場合、PIP(業績改善計画)が出されることがあります。
これは「この期間内にこれだけの改善を見せてください」という正式な通告です。期間は通常1〜2ヶ月程度で、改善が認められなければ解雇につながります。
正直なところ、PIPが出された時点で「退職を促されている」と受け取るエンジニアも少なくありません。改善して残るケースもありますが、多くの人はこの段階で転職活動を始めます。
日本の感覚からすると厳しく感じるかもしれませんが、この緊張感があるからこそ、日常的に成果を意識して働く文化が生まれているとも言えます。
それでも働く理由 —「好き」の力
もう一つ面白いと感じたのは、優秀なエンジニアほどよく働いていることです。ただし、義務感というよりは「趣味に近い」感覚の人が多い印象です。今やっていることが気になるから、つい休日もやってしまう—そんな感じです。
かくいう私も、初めてRubyのプロジェクトに入った頃は、コードの悪夢を見るほど追い込まれて、休日も関係なく働きづめだった時期があります。
メリハリのある働き方
ただ、忙しくない時期はちゃんと休むのがアメリカらしいところでもあります。私の友人には毎年2ヶ月のバケーションを取っている人もいます。
オンとオフのメリハリがはっきりしている—これはアメリカの働き方のいいところだなと感じています。
まとめ
アメリカのエンジニアは「効率的に働く」というより、「結果を出すことに全力を注ぐ」働き方をしています。その裏には、パフォーマンスレビューやPIPといった厳しい評価制度があり、常に成果が求められる環境があります。
でも同時に、好きだから働く人も多いし、休む時はしっかり休む。そのバランスのとり方が、日本とは少し違うのかもしれません。
「アメリカのエンジニア=楽そう」と思っている方がいたら、この記事で少しでもリアルな一面が伝わればうれしいです。
