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組織開発より難しい「愛犬のエンゲージメント向上」という無理ゲー。


【成果主義、モチベーション、そして「エンゲージメント」への変遷】

今、人事の仕事をされている方であれば『エンゲージメント』という言葉を知らない、という方はおられないと思いますが、、私が初めて人事職に就いたのは1998年。

その頃は、まさに『成果主義』が”ど真ん中”になっていた時期だと思います。

日本で初めて大々的に成果主義を導入した事例として有名なのは、1993年に富士通さんが導入したケースだと思います。

「リクルートワークス研究所」より

そして当時私が勤務していた会社もそれなりに大企業だったため、ご多分に漏れず、成果主義全開だったと思います。

ただ、私としては、成果主義へのシフトし過ぎには当時からかなり疑問を抱いており、こんなやり方をしていては、いつか多くの真面目な従業員がやる気を失ってしまい、結果的に、企業としてのパフォーマンスや組織力が下がってしまうのでは?と思っていました。


そんな中、2000年に、リンクアンドモチベーションという会社が設立され、創立者の小笹芳央さんが2002年に書かれた「モチベーションカンパニー」という書籍を読んで、「自分が『人事』に求めていたのはこれだ!」と思いました。

そして、自分なりに、その考え方の布教活動(笑)に努めたつもりですが、当時の私はまだ30歳そこそこのペーペーで、且つ、数万人規模の会社の中の蟻のような存在でしたので(苦笑)、周囲の幹部達の心には響かなかったようです。。  (当時は、評価制度としては成果主義が導入されていても、実際の社員の”並び”はまだまだバリバリの「年功序列」であり、30歳程度では、出世している人でも係長の手前の「主任」辺りがいいところでした)

その後、この「モチベーション=社員の”やる気”」に着目した、人材育成や評価のあり方は、世の中にもかなり浸透したと思います。


が、その後2015年を過ぎたあたりから、人事の世界では、「モチベーションではなく、これからは『エンゲージメント』だ」というフレーズを聞くようになり出しました。

個人的に、「エンゲージメント」というワードで真っ先に連想するのは「エンゲージメントリング(婚約指輪)」です。

なので、英語が不得意な当方は、「どうして人事用語に『婚約』が関係あるの?」と思ったものです(笑)

「エンゲージメント(Engagement)」という単語には、「約束、契約、結びつき、愛着」というような意味があり、人事の世界で「エンゲージメント」という言葉を使うときは、「従業員エンゲージメント」、つまり、「組織と個人の成長が連動し、互いに貢献し合える、愛着心や信頼関係が高い状態」という意味合いで使うことが分かりました。

要は、「モチベーション」、つまり「どうすれば社員のやる気(モチベーション)を上げられるか?」という考え方は、分かりやすい一方で、弱点もある。それは “気分”や“状況”に左右されやすいことです。

一時的に”やる気”が上がっても、

  • 上司との相性が悪い

  • 仕事の意味が見えない

  • 評価が納得できない

  • 忙しすぎる/逆に暇すぎる

  • 不安定な経営状況

というような環境があると、「モチベーション」がすぐに下がってしまいやすい、ということですね。

よって、人事が「モチベーションを上げる」ことだけを追うと、社員のその時の「気分」によって大きく左右され、打ち上げ花火のように短期で終わりやすい、とのことです。

そこで、当時”主役”だった「モチベーション」という言葉に替わり、近年、主役の座を奪った(笑)のが「エンゲージメント」というワードでした。

「エンゲージメント」は、社員が会社や仕事に納得し、愛着や信頼を持ち、主体的に貢献しようとする状態ですから、モチベーションのような“気分の上げ下げ”ではなく“関係性と納得感”に根ざしており、前述のような、一時的に「仕事が忙しすぎる」というような状況にあっても、「この仕事は意味がある」などと思える(会社を信頼している土台がある)ため、疲れていても踏ん張れる、ということになります。

よって、エンゲージメントは、モチベーションより持続性が高く、成果や離職率に影響しやすい と考えられるようになりました。


直近では人事の仕事(特に人材育成や評価、採用分野など)をするうえで、この「エンゲージメント」という言葉を目にしない日はない、と言ってもいいほどメジャーな言葉になりましたし、多くの企業が「いかに従業員エンゲージメントを上げていくか」ということが、人事業務上の最優先課題の一つになっているかと思います。

(※ ただし、エンゲージメントについては、「『上げる(向上させる)』ものではなく、「結果」であって、直接操作する手段ではない。つまり、真のエンゲージメントとは、自然に(内発的に)生まれるものだ」という説明を聞いて、妙に納得したことがありますが、、、それを話し出すと、今日の本題とは逸れてしまいますので、エンゲージメントの”深掘り”は、また別の機会に・・w)

ちなみに、かのリンクアンドモチベーション社も、今では同社のHPを見ると、「モチベーション」という言葉よりも、明らかに「エンゲージメント」という言葉が前面に出ていると思われますので、世の中の時流には逆らえないということでしょう。(ただ、モチベーションという言葉は一切否定しておらず、同社のホームページでは「エンゲージメント = 組織のありたい姿 × 個人のモチベーション」と上手に定義付けしているようです)


さて、ここまで、一応、人事職らしく、「成果主義」、「モチベーション」から現在の「エンゲージメント」の変遷(あくまでも自分の解釈ですが)を長々と書かせていただきましたが、ご安心ください。
ここまでの2500文字はすべて、これから話す「我が家の絶望的な力関係」を際立たせるための壮大な伏線です(笑)


【WBC級の熱狂と、定例会議級の静寂 〜我が家の冷酷な現実〜】

前述のとおり、今や、多くの企業にとって、「従業員エンゲージメントをいかにして向上させるか」ということが人事上の最重要課題の一つになっていることは疑いようがないと思うのですが、対象を「企業(従業員エンゲージメント)」ではなく「家庭」に置き換えると、「家族エンゲージメント」ということになると思いますが、我が家における、「家族エンゲージメントの向上」において、私にとって最重要課題は、「愛犬(マルチーズ 8歳♀)の私に対するエンゲージメント向上」です(笑)

というのも、私なりに愛犬には、それなりに最大限の”愛情”を注いできたつもりなのですが、愛犬が私のところに来る時は、「餌(おやつ)をくれ」という時だけであり、それ以外の時間は、全然懐いてくれません(苦笑)

一方、かみさんには懐きまくっており、例えばかみさんが、トイレや洗面所(風呂)に行こうとする度について行きます。

また、外出先から私が帰ってきた時と、かみさんが帰ってきた時とでは、鳴き方(喜び方)も全然違います。
かみさんが帰宅した時の熱量は、例えるなら「WBC決勝で大谷翔平がトラウトから三振を奪い、世界一が決まった瞬間」の列島大爆発。

対して、私が帰宅した時は、一応玄関先まで出迎えてはくれるものの、その空気感は「月曜朝の定例会議」のような、規律としてそこに居ることは認められているだけの、義務感漂う社交辞令w

同じ「帰宅」というイベントのはずなのに、そこにはスタジアムの熱狂と、会議室の静寂ほどの絶望的な温度差があるのです(苦笑)

もちろん、私がトイレに行こうと洗面所に行こうと、ついて来たことはありません(苦笑)

更に悲しいのは、、いつも愛犬は、かみさんと一緒に寝てる(かみさんのベッドで寝てる)のですが、たまに私が愛犬を私のベッドに連れていって寝かしつけようとしても、彼女(愛犬)は即座に「職場放棄」を宣言し、妻という名の聖域へと亡命していきます(苦笑)
(ちなみに、私とかみさんの寝室も別々(苦笑))

まぁ、愛犬にとっての「主人」は完全にかみさんであることは明白なのですが、、、普段、私のほうが、愛犬を撫でてあげる時間も遊んであげる時間もかみさんより間違いなく多いと思うので、すなわち、物理的な接触時間(撫でる・遊ぶ)という『福利厚生』は私の方が手厚いはずなのに、なぜか『実質賃金(おやつ)』を貰える時しか、私のエンゲージメント・スコアは上がりません。

なぜこんなに違うのでしょう(苦笑)


ちなみに、かみさんと私との決定的な違いがあるとすると、、かみさんは専業主婦であり、私はサラリーマンなので、かみさんと愛犬は四六時中、一緒に過ごしていますが、私の場合は平日の日中はほとんど留守にしている、ということくらいですかね。。

やはり、犬は、いつも一緒に居てくれる人のほうが安心なのでしょうかね。。

私はまだまだ会社勤めは続ける予定であり、現在勤務している会社はほとんと出社(テレワークはほとんどできない)こともあって、、フルリモートができるような会社に転職でもしない限り、平日もずっと自宅にいる、ということは不可能です。

よって、現在のところ、私にとっての、「愛犬の私に対するエンゲージメントをいかに向上させる」ための有効手段は何も思いついておらず、私の「モチベーション」がダウンしております(笑)


【「福利厚生」は手厚いはずなのに……。バグの修正コンサル依頼】

企業のエンゲージメント向上には、ある程度確かな『解』があると思っています。

しかし、目の前の白い毛玉(マルチーズ)の心を掴む『解』は、私の長年の人事職キャリアをもってしても、いまだ見つかりません(苦笑)

どなたか、この『家庭内エンゲージメントのバグ』の修正方法をご存知の方、コメント欄でコンサルティングをお願いしますm(__)m(笑)


ということで、、本題の話よりも「前段」の話のほうが長くなった気がしますが、これは私のブログによく見られるパターンですので、何卒お許しください(笑)

以上、「人事」の仕事と、「趣味(というか好きなもの)」である愛犬の話を無理やり繋げてみました(笑)

ご清聴(ご清読)ありがとうございました。


我が家の愛犬 ココちゃん♀



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