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恋に合わせるのをやめたら、愛に出会った

10代の私は、好きな人の好きなものを、自分の好きにすり替えてしまう恋ばかりしていた。

同じ部活の男の子に近づくために、ガンダムが好きと知った日にレンタルショップで借りて視聴したり、文学家の彼のおすすめする小説は片っ端から読んでみたり。




大学生の頃、同じボランティア団体の一員として出会ったのが夫だった。

キャンパスも違うし、同じ活動の時に顔を会わせる程度だった私たち。夫が私を好きと聞いたことはなかったし、私は当時別の人を追いかける恋をしていた。


保育学部の学生だった私は、クラスメイトと一緒にYUKIちゃんのライブに行く約束をして、チケットを取った。でも、運が悪いことにクラスメイトの保育実習と重なってしまって、行けなくなってしまって。その時に「誰か一緒に行かない?」とSNSに投稿したところ挙手してくれたのが夫だった。

YUKIちゃんが大好きだった。YUKIちゃんの真似ばかりして(主にヘアスタイル)、ビスケットという曲のヘッドフォンが可愛くて手作りしたり。

ビスケットのPVの2分46秒くらい

そんなYUKIちゃんファンガチ勢で現れた私に対して、夫は引くことなく、グッズ販売に付き合ってくれた。ライブ中は、隣にいる夫の存在も忘れてしまうくらい、自由に飛んで跳ねていた私に「こっちの方が見やすいよ」と場所を交換してくれる人だった。


夫は、私が好きなものを大事にしてくれる。そんな異性に出会ったのは初めてだ。


それから、2人でよく会うようになった。

それでも、まだ夫に恋をしていなかった私は、夫の好きなものや趣味に合わせることなく、自由に自分の「好き」を表現し続けた。不思議の国のアリスと星の王子さまがバイブルなこと、翻訳者にこだわりがあること、創作絵本を作っていること、ディズニープリンセスが好きでゼミ論を書いたこと。


夫は付き合い始める前の何でもないデートの後、1枚のポストカードをプレゼントしてくれた。それは、私がかつて「キャラクターグッズってたくさんあるのに、このグッズはちっともない」とぼやいた星の王子さまのものだった。

両手で受け取って、小さな子どものように、飛び跳ねて喜んだことをよく覚えている。初めて手にした星の王子さまのグッズだった。

それは、何でもない会話から、私の「好き」を覚えていてくれた証だ。



あの日から13年が経った。

毎年替わる手帳の表紙か裏表紙には、今も変わらず星の王子さまのポストカードがクリアカバーの中にいる。



いちばんたいせつなことは目に見えない

星の王子さまより引用



夫からの愛を知って、私は私のままで愛されることを知った。

それは目に見えない。

だから、今日も私は手帳を手に取って星の王子さまのポストカードから「いちばんたいせつなこと」を全身に感じている。



#忘れられない贈り物


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ちあき|在宅ワークする3児のママ いただいたサポートは、1000円をこえたら家族でおやつパーティーを開かせていただきます。その様子をまたnoteにupしますね^^いつも読んでくださり、どうもありがとうございます!