便が、固体から液体へ変わっていく。なぜ『段階的な大量排便』は起こるのか?腸が見せる、静かな仕組み
Prologue
いつものヨガクラス…笑
スタジオへ入っていくと、ヨガ講師と数人の参加者の方たちが、何やら盛り上がってます。
何か楽しいお話でもされてるのかな?と思って自分のヨガマットを敷いて、ストレッチしながら開始を待っていると、ヨガ講師が突然に大きな声で私に訊いてきました。
「中村さん、私ね、いつも大量の便が出て、その後はゆるくなっていくんだけど、なんでかわかる?わからないよね?それじゃ、これ、今日の宿題ね!(笑)」
呆気に取られている間に、宿題を出されました。
クラスが始まってから宿題を出されると思っていたので、意表を突かれました!
そして…こんなにも元気に便通事情をお話くださると、清々しさすら感じられてきます。
そうしてその後、調べてみると…なかなか興味深い内容でした。
ただの宿題レポートにしておくにはもったいないので、今回も記事にすることにしました。
もしもこの記事が、あなたのお役に立つことができたら、幸せです!
はじめに
いつもより、たくさん出た日がある。
それは体調不良の合図ではなく、身体からの「とある報告」なのかもしれません。
最初は固い便が大量に出て、そのあとに液体状の便が続く。
こんな経験をしたことはありませんか?
意外と多くの方が一度は体験しながら、誰にも聞けずにいる現象なのかもしれません。
そして、こんなことは次のような場面で起きがちであるとの、心当たりはありませんか?
旅行から帰ってきた翌朝
長い緊張が終わった直後
実家に帰省して、数日経った頃
ヨガや運動をした日の夜
もし一つでも当てはまるなら、この記事はきっと、より面白くお読みいただけることでしょう。
腸は、なぜ「順番」を守るのか
実は「最初は固い便が大量に出て、そのあとに液体状の便が続く」とは、腸が壊れているサインではありません。
むしろ、腸がきちんと働いている証拠だと考えられています。
腸には、蠕動(ぜんどう)運動という働きがあります。
腸壁が波のように収縮しながら、内容物を先へ送っていく動きです。
食生活の変化や運動、姿勢の変化がきっかけとなり、この動きが一時的に強まることがあります。
そして、ポイントは、便の「固さ」には理由があるということです。
腸の出口に近い部分(直腸やS状結腸)では、便が長く留まる間に水分が吸収され、固くなりやすい性質を持っています。
つまり…固い便から先に出るのは、それが一番「出口に近い場所」で待っていたから、ということです。
そのあとに続くのは、腸の奥にあった、まだ水分を多く含む内容物です。
固体から液体へ。
この順番は、腸の中の「距離」がそのまま時間になって現れたもの、と言えるでしょう。
体幹を使う動きは、内臓へのマッサージになる
排便には、腹圧(ふくあつ)も関わっています。
次のような動きは、腹圧を高め、腸を外側から刺激します。
ヨガのねじりのポーズ
深い腹式呼吸
体幹を使う動き
しゃがむ姿勢
まるで、内臓に手を添えてマッサージしているような感じです。
運動やヨガのあとに便意を感じやすいのは、偶然ではないのです。
本当は「怖い話」じゃなくて「安心の合図」
ここまでは仕組みのお話でした。
そしてここからが、今回いちばんお伝えしたいことです。
排便をコントロールしているのは自律神経です。
そこには、緊張をつかさどる交感神経と、休息をつかさどる副交感神経があります。
排便は、副交感神経が優位なときに起こりやすくなります。
リラックスしているとき、深く呼吸できているとき、安心できる場所にいるとき…そんなときに身体は自然と副交感神経へ切り替わります。
ということは…
いつもより大量の排便があった日は、身体がどこかで「もう緊張しなくていい」と判断した日、ということです。
旅行先で、実家で、帰宅して、などの長い緊張が終わった直後。
そんな瞬間が、ここでつながります。
明日に向けて
この仕組みを知っておくと、次に同じことが起きたとき、その状況の解釈のし方が変わります。
「なぜこんなに出たんだろう」と不安になる代わりに、こう考えられそうです。
身体が、どこかで緩んだんだな…?
身体は、力を込めている間は何も手放しません。
緩んだ瞬間に、初めて手放します。
それは腸の中だけでなく、心の中でも、同じことが起きていると考えられます。
今日からは、この身体の変化や、緊張状態を教えてくれる感覚を、ひとつのバロメーターとして、使ってみるのも、よさそうです。
注意点
ただし、激しい腹痛や発熱、水のような下痢が続く場合、あるいは血便が見られる場合には、腸炎など別の可能性も考えられます。
その際は無理をせず、医療機関にご相談されることをおすすめします。
また、排便のあとは水分補給を行い、身体を整えることも大切です。
症状には個人差がありますので、気になることがあれば専門家にご相談ください。
もし、自分がどれくらい緊張を溜め込んでいるのか、普段は気づきにくい、という感覚があるなら…
そんな身体からの小さなサインを、一緒に読み解いていく、という方法もあります。
【参考】
・消化器系の生理学に関する一般的な医学的知見
・自律神経と消化機能の関係に関する研究知見
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それではまた
次の記事でお会いしましょう。
メンタルコーチ中村常楽でした。
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