データにない潮の香りとあたたかな空気ーー銚子電鉄犬吠駅のおもいで
ーー空気が違う
その駅に降り立ってまず思ったのがそれでした。
経路検索サービス「乗換案内」を運営する、我々ジョルダンの本社は新宿にあります。
都心のど真ん中もど真ん中。あらゆるものが数字になり、いつもなにかにせきたてられるように過ごしている。
普段、そこで吸う空気に何かを感じることはありません。
だからこそでしょうか。
その駅ーー犬吠駅に降り立った私(エンジン担当)が感じたのは、潮の香りでした。
どこか懐かしい潮の香り、そして目の前には、
たくさんの人でにぎわう銚電まつりがありました。
承前:銚電とジョルダン
2025年7月20日、我々ジョルダンの社員数名は、銚電まつりに参加すべく、犬吠駅にいました。
きっかけは弊社にかかってきた一本の電話でした。
「銚子電鉄の愛称を『犬吠崖っぷちライン』にする。乗換案内で対応してもらえないか?」
犬吠崖っぷちラインの愛称の発表は、我々もすでに把握していました。
が、その発表がX上でしかも4/1だったので、「銚電は面白いね」というのが社内の空気でした。
その空気が電話一本で変わりました。
え、まじ…?
その後、弊社の路線名の案内ポリシーだったり、何よりも「乗換案内は交通インフラあってこそ。地方を支える交通事業者の力になろう」という想いをもって、愛称の対応をさせていただきました。
それがきっかけとなり、千葉日報さんに記事にしていただいたほか、銚電さんが2025年7月20日に行った「崖っぷちサミット in 犬吠駅」や同日に行われた「銚子×台湾 崖っぷち銚電まつり」に招待されることに…!
打ち合わせを重ね、コラボ商品を考案し…
様々な準備を経て、サミットと銚電まつりの行われる7月20日、我々は犬吠駅に降り立ちました。
銚電まつりの熱い一日
サミットについては、崖っぷちな顔をしている乗換案内の名物プロデューサーが出席したので、私が参加したのはまつりからです。
駅ではすでに先入りしたジョルダン社員が物販ブースに立って、暑い中一生懸命声を上げてくれていました。

物販では、銚電さんとジョルダンのコラボ商品・「乗換案無」Tシャツ(銚電さんは乗り換えが無いので。銚子電鉄2000形をあしらいました)をはじめ、さまざまな乗換案内グッズを販売しまして。
おかげさまで乗換案無Tシャツ含め、たくさんのグッズが売れました!
(ご購入いただいた皆様、ありがとうございました!!)

いやー、銚電まつりは盛り上がってまして。
崖っぷちサミットに同じく出席した、今をときめくナウルくんや、銚子チアーズさんはビールの出店をしていました。
生ビールには惹かれたものの…🤤
仕事中で飲めなかったので、瓶ビールを買ってのちほどいただきました🍺

ステージでは、
今回の目玉・銚子電鉄アンバサダー台湾女子YouTuberのリンリンさんや
リコちゃんとゆかいな仲間たち
出演時間以外はお祭り会場でファンサやお店の宣伝をしてくれてました!ありがとうございました!
永江理奈さん
出演者の方々の素晴らしいステージで熱い空気がどんどんどんどんさらに熱く盛り上がっていきます・・・!
そんな中、我々ジョルダンもステージに立たせていただきまして。

弊社社員が崖っぷちエピソードを崖っぷちな空気を切り裂くべくシャウトしておりました。
銚電まつりは、犬吠駅前の広場で行われていたため、ときおり銚子電鉄がすーっとステージの裏に止まります。
本当にふっと気づくと電車が止まるんです。
日ごろは気にしている時間なんてものを忘れたように、気が付いたら電車がすっと入ってくる。
そして電車がとまるたびに駅舎から人が降り立ってきては、
「あ、お祭りなんだ」と、きょろきょろと会場を見渡して、時折売店をのぞいたりと、ステージを気にしていたり…興味惹かれますよね。
私は所用もあり、夜のランタンフェスまではいられなかったのですが、暑い日なのに、地元にそっと寄り添い続けてきた銚子電鉄さんのイベントだからでしょうか。
熱い盛り上がりの中にも、どこか柔らかく温かい空気のあるおまつりでした。
あの日、感じた空気は、いまでも懐かしく思い出されます。
犬吠駅について
さて、私が行った日は銚電まつりでしたが、犬吠駅は、関東の駅百選にも選ばれた、白がまぶしい瀟洒な駅です。

駅舎内は、銚電名物のぬれ煎餅やまずい棒が買えるお土産屋さんなども入っているほか、どこかのどかで優しい雰囲気が素敵なーー「ああ地元に密着している駅ってこうだよね」という空気を感じる駅です。

ぬれ煎餅以外にもさまざまなグッズも売っています

美味しいのでぜひ!
なお駅名標は、愛称に合わせて崖っぷちです(笑)

犬吠駅から犬吠埼へ
犬吠駅は、昔からの景勝地・犬吠埼の玄関口でもあります。


犬吠埼は、東映のオープニングの荒波のシーンが撮影されたことでも有名です。
ひとつとして同じ表情のない険しい崖、遠く広がる太平洋。
ーー言葉を失う絶景です。
そんな犬吠駅まで東京駅から特急しおさいに乗って、乗換含めて2時間40分ほど。
日帰りできなくはない距離ですが、近くには温泉も湧いています。
犬吠の絶景を見た後は、せっかくなので一泊して、広々とした露天風呂から、眼前の太平洋を望み、
港町ならではの美味しい海産物の夕食をいただく…
都心からでもちょっとした時間でそんな旅の空気を満喫できる。
それはとても贅沢な時間ではないでしょうか?
それが銚子という街、犬吠という駅なのです。
この駅がすき
「 #この駅がすき 」そのお題をみたときに、私の脳裏にふっとよぎったのは、あの熱くもあり温かったおまつりの空気、それと降り立った瞬間の潮の香りーー
そんな犬吠の駅でした。
普段の我々にとって、鉄道はしばしばデータになってしまう時があります。
しかし、実際に訪れた犬吠の駅には、そこにしかない空気、温度、まつりに集まってくれた人々の笑顔がありました。
思えばコラボでお世話になった銚子電鉄の西上さん、馬上さんにもずいぶんと温かく接していただきました。
それらは検索結果画面からでは触れられない、とても大切なもののように思えます。
乗換案内アプリの小さな画面に表示される犬吠駅、それを手掛かりに身体で感じる旅として、
陽の光に輝く駅舎、なによりもあの潮の香りがする空気に会いにまたいつか訪れたい、そう思っています。
