見出し画像

式神って実在するらしい


何かネタはないか?

私がそう問いかけると、メイファは怪訝そうな顔をした。

「ブログのネタだよ。何か無いかなと思って。」

私の顔を見て、あきれたような表情をする。

「人をネタ帳かなにかと勘違いしてない?」

「いやまあ、それなりに生きてるならいろいろ知ってると思って。」

過去には、彼女が旅した話も聞かされている。相当長い話なので今は出さないが、また機会があれば検討したい。

「自分の経験を書けば良いじゃない。投資で失敗して地獄を見たとか、破産したとか。」

「・・・、そんな話、書けるか。第一、ブログの趣旨と合わないわい。」

メイファはちょっと小首をかしげる。額をトントンと指で叩いた。

「あなた、昔に聞いた話で面白いのがあったじゃない。」

「なんだ?」

「式神。」

「ああ、そういえば。」

「ネタにはもってこいだと思うわよ。」

という事で、式神の話をしようと思う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつこの話を聞いたのかも思い出せないが、ある霊能者と知り合いになって、その時に聞いたと思う。

彼は事情があって平将門の首を探していた。東京にあるじゃないかと言われるかもしれないが、それは中身が入っていない。本物は別の場所にあるらしい。

一時期、うちの自宅に大量のオーブが出現し、その理由を知りたくて彼を自宅に招いた。そしたら亡くなった義理の父親が現れて、いろいろと愚痴を聞かされた。

まあ、それは関係のない話だ。

彼からはいろんな事を教わった。建物や家財の配置場所の問題や、図形の持つ力など。そして超常的な存在として式神が存在することを知らされたのだ。

なぜ彼がそのことを知っているのか。実は彼、その式神を見ているのだ。

彼曰く、普通の人間と全く変わりなく、何も聞かされていなければ、どこにでもいるような凡人にしか見えないらしい。

その式神は、関西地方のある家で見たらしいが、その家ははるか昔から式神を使役している家系という。そしてその式神は代々受け継がれており、その家の家長の命令で動くという事だった。

能力はすさまじく、簡単に生物を殺めることが出来る。もちろん人もだ。

その家の主人は式神を使う事を喜んでやってるわけではなく、ただ受け継いだから仕方なく面倒を見てると言う風だったらしい。時には宅急便の荷物を受け取らせたりと、雑用もさせていた。なんとも気の抜ける使い方だが、それが日常らしい。

この式神、数代前の家長からひどく虐げられていたらしく、かなり性格がゆがんでしまったと言う。精神的に病んでしまっているので、扱いづらくなっていたとか。

小説や物語の中だけの話かと思っていたが、実在するのだという事を聞かされると感慨深い。

まあ精霊や幽霊とやり取りしている人間が何をいわんやということだが。

しかし現代社会では、式神の能力を生かすことは難しくなっていると思う。

電話も携帯もない時代であれば、文や言伝をあっという間に届けてくれただろう。今はスマホも宅急便もある。むしろ式神よりも便利かもしれない。

しかも式神を使役するには、それなりに対価も必要だ。と言ってもお金ではなく、ちゃんと世話をしなくてはいけない。住むところも必要だし、常に気をかけてあげる必要もある。なかなかに手間がかかる。

不必要だと邪険にされたのも分からなくはない。

だが、摩訶不思議な存在が実在していると言うのは、何ともロマンあふれる話だとは思う。

ちなみに安倍晴明とは関係ないらしい。



いいなと思ったら応援しよう!

落ちこぼれ仙人 20年の修行とAIの叡智を融合し、禁断の「陽神」への道を解明します 。支援は資料収集とAI解析のエネルギーに充てさせていただきます。あなたのチップが、未解明のステップを埋める強力な「気」となります 。共に、失われた超人の設計図を現代に復元しましょう。