プラットホームからの激流に足を止め、初めて見えたものがあった
こんばんは 五月美です
さぁーて
早いもんで6月になっちゃいましたね
2026年も中盤に相応しい記事を書こうかと考えたところ、このnoteにも馴染みの深い「プラットホーム」について語ろうかと思う
一般的にはSNS等でさまざまなモノやサービスの流れを作る「共通の場」や「仕組み」の意味合いで使われてることが多いけど
駅で言えば、いわゆるホームであって「乗降場」です
降り立った人からまた流れができてくる
以前、私もそこで逆らうことなく、遅れることなく日々足早に歩いていた経験があるので、その流れも日常の一コマに過ぎなかった
ある日
妊娠中に左足に静脈瘤を発症して、一過性のものだと診断され出産を終えると通常に戻っていた左足が本格的に仕事を再開した辺りからまた再発した
マジか・・
もう対処法では追い付かず、いよいよ身近な病院へ向かったけど、そこは専門外だった為、先生から専門の病院を紹介してもらった
そんな見た目も重症ではなかった為、手術も日帰りOKに釣られて悶々と悩んでいた日々より断然足取りも軽く、人の波に乗って二つのプラットホームに降り立ち、駅と直結してる病院へ地図を片手に歩いていました
決して大きくないけど綺麗な病院で
先生も気さくな感じ
「手術したら大丈夫」
そんなこんなで段取りよく手術に向けて簡単な検査等をしたり、病院も初めて行く時よりは道も慣れて二回目以降は一段と前だけを向いて足早に歩けた
何のことはない
手術当日も局部麻酔だったので先生と雑談しながら、麻酔の魔法のような不思議な感覚や、先生のずっと描いていた夢の話を聞かせてもらった
「僕はね、血を見るのは全く怖くなくて細かい作業も大好きだから、ずっと脳外科医を目指してたんだけどね」
もう、難しいかもしれないけど
まだ諦めきれない・・・って
そうこう言ってる間に手術は無事終えた
ある程度休む時間を与えてもらって先生が様子を見に来てくれたのと同時に「ちょっと、立ってみて」・・からの
「はい、そこで屈伸して」
え・・は?
イヤイヤ、痛い痛い痛い
無理無理無理だってぇ~💦
先生いわく
足を優しく労わってる場合じゃなく
それよりも術後のエコノミー症候群の方が怖いからって
とにかく「動け」とのこと!
そこから家に帰ってからの注意事項や一定期間欠かせない弾性ストッキングについての説明や、明日からも仕事を休むことなく行くこと
通常の日常生活を変えるな
そして最後に
「タクシーなど使わず来た通り帰りなさい」でした
・・・・
あ、因みに
「あのぉ~明後日会社のボーリング大会があるんですけど」
「別に行ってもいいよ」
あっそうですか
まぁ、先生が言うならそうなんだろうけど
しかし、来た通り帰れって言ってもマジで痛くて一歩一歩が辛くて前になかなか進まず先の駅までが長い💦
何とか電車に乗れたけど、次に降り立ったプラットホームは私の予想をはるかに超えた過酷なものでした
大量の人の流れが一斉に巻き起こっていて、その中に足を踏み入れる勇気は今まで感じたことのなかったくらい消滅していて、いつもの日常の一コマと思ってたいたものがこんなにも激流だったのかと改めて怖くなった
でも、このままだと一生帰れない・・・
今朝何も疑わず歩いてきたばかりなのに
意を決してその流れに身を任せたけど、まるで人の流れを止めてるような存在になり、邪魔だと言わんばかりの多くの視線や動作が足よりも痛かった
いつの間にか
私は追いやられるように端に身を寄せて流れをただ茫然とその場所で見ているだけになってしまい途中で下を向いてしまった
こんなにも足も心も痛いとは💦
少しして、その場所で顔を上げると
人の流れや人の顔、動きがはっきり見えてきてたまに隙間が生まれたりしてることに気づき、その隙間から反対側にあったお店が見えてた
雑貨屋さんの店頭に置いてる可愛い靴下や置物
「へぇ~こんな店があったのか」
何回も通ってたはずなのに全然気づいてなかった😅
あれ、その横の店には懐かしいお菓子が置いてるやん
その時の私は目の前の流れに無理して乗ることじゃなく、隙間を縫って反対側のお店に場所を変えようと考えていたんです
冷静に見極めて何とか人と人の自然に生まれた隙間をゆっくり歩いて渡った先のお店で、何故か息子たちのお土産のお菓子をワクワクしながら品定めしてて
「昔よく食べてたよなぁ~🎶」
って、帰ったあとに息子たちと話してる様子を想像してた
別に何も悪いことなんかしてない
自分のペースでゆっくり帰ろう
帰りの途中で友達からメールが届いた
「大丈夫?」
「うん、大丈夫😊」
もうすぐプラットホームが見えてくる
電車に乗り
いつもの通り降り立ち
いつもとは違ったペースで歩き
家に何とか辿り着いてから先生に言われた注意事項を思い返し、息子たちと買ってきたお菓子を食べながら術後の体験談を熱く熱く語ってた
そして、ちゃんと次の日は悪戦苦闘しながら弾性ストッキングを履き終えいつも通り会社に向かったんです
その次の日も
まだ少し痛い💦
周りに心配されながらも夕方開催のボーリング大会に向けて足をさすりながらドキドキして仕事をしてたけど・・・
ちょうど、休憩時間
眩暈のような変な感覚に襲われた
カタカタカタ
ロッカーに付けっぱなしだった鍵に付けてるキーホルダーが小さく
一斉に揺れ始めて地震だと気づいた
3.11
東日本大震災だった
こちらでは大きな揺れはなかったものの関連会社に大きな影響があった為、急遽ボーリング大会は中止になった
人生の中で当たり前に自分もその流れで歩いてきた道があるけど、時にそれが激流となって押し寄せることがある
いつもの見慣れたプラットホームからの流れが
あの日、痛みと恐怖で足がすくんだ
けれど、私もまた
以前はその激流の一部であったのかもしれない
遠く違った場所で痛みに耐えながらも激流に目的とは違った先に流され、見失い追いやられた悲しみの場所で顔を上げ、初めて見たものからまた自分のペースで歩き始めた人も多いことを知った
そして、私の経験なんて
決して比べるべきではないほど
とても小さくちっぽけだけど
今は顔を上げて初めて見えたものから
また歩き出した
その、ほんの一部になれたような気がしてる
最後に
私の記事をマガジン掲載して頂きました
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是非、一度裏通り覗きにきてください😊
