「パパ優しいから」──3歳の息子に教えられた受容・共感・自己一致

キャリアコンサルタントとして学ぶ中で、「受容」「共感」「自己一致」という言葉に何度も触れてきました。

クライエントとの面談では大切にしているつもりでも、実は日常生活ではなかなか実践できていないことがあります。

先日、それを痛感する出来事がありました。

3歳の息子との衝突


最近、3歳の息子への対応に悩んでいました。

ご飯のおかわりがないのに何度も要求する。
歯磨き後のうがいをしない。
おもちゃの片付けをしない。

何度伝えても動かず、私はつい声を荒げてしまいました。

「どうしてやらないんだ」
「何回言わせるんだ」

そんな言葉が口をつきます。

本当は怒鳴りたくない。
でも、気づけば怒鳴っている。

そんな自分に自己嫌悪を感じていました。

翌朝も怒鳴ってしまった

そんなことがあった日の夜、「ごめんね」と息子に謝りました。

ところが翌朝、幼稚園の準備中にまた怒鳴ってしまいました。

歯磨き後のうがいをしない。
トイレになかなか行かない。

時間もなく、焦りもありました。

「昨日謝ったばかりなのに」

そう思うと余計に落ち込みました。

仲直りした時の一言

その日の仕事が終わり帰宅した後、改めて息子に謝りました。

すると息子が突然こう言ったのです。

「パパ優しいから」

私は言葉を失いました。

妻に聞いても、普段そんな会話をしているわけではないそうです。

正直、最近の私は「優しいパパ」だったとは思えません。

怒鳴ってばかりで、反省してばかりでした。

それでも息子は、私の中にある優しさを見ていてくれたのかもしれません。

受容とは


キャリアコンサルティングにおける受容は、相手を評価せず、その人の存在や感情を受け止めることです。

私は息子に対して、

「なんでできないの?」

という見方ばかりしていました。

しかし本当は、

「もっと食べたかったんだね」
「遊びをやめたくなかったんだね」

という気持ちがあったはずです。

行動は止める必要があっても、感情まで否定する必要はありません。

これはクライエント支援でも同じだと改めて感じました。

共感とは「解決すること」ではない


私たちはつい、相手を納得させようとします。

息子にも、

「もうないんだよ」
「だから仕方ないでしょ」

と説明を重ねていました。

しかし、息子が求めていたのは説明ではなく、

「もっと食べたかったんだね」

という共感だったのかもしれません。

キャリア相談でも同じです。

相手は必ずしも答えや助言を求めているわけではありません。

まずは理解してもらうことを求めていることがあります。

自己一致とは「完璧な自分」ではない


今回、一番考えさせられたのは自己一致です。

私は「怒鳴らない父親」でありたいと思っています。

しかし実際には怒鳴ってしまうことがあります。

その事実をなかったことにしようとすると苦しくなります。

だからこそ、

「怒鳴ってしまった」
「本当は怒鳴りたくなかった」

という自分の気持ちを認め、息子に謝りました。

完璧な父親ではありません。

それでも、自分の感情に正直であり、関係を修復しようとすることはできる。

それも自己一致の一つなのではないかと思いました。

おわりに


キャリアコンサルタントとして学ぶ「受容・共感・自己一致」。

それは面談室の中だけで必要なものではありませんでした。

むしろ、最も試されるのは家庭なのかもしれません。

3歳の息子からもらった「パパ優しいから」という一言。

その言葉は、私にとってキャリアコンサルティングの原点を思い出させてくれる、大切な言葉になりました。

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