「チャッピー」をアップグレードしそうな夫
まもなく夫は、ChatGPTをアップグレードしてしまう気がします。
最近、チャッピーが毎日のように「アップグレードしてください」と迫ってくるそうです。
「その画像を送ってください」
チャッピーにそう指示され、夫が画像を送ろうとすると、
「アップグレードが必要です」
という表示。
すると夫は、間髪入れずに、
「アップグレードせんとできんなら、言うてくるな!」
そして決めゼリフです。
「オレは絶対に、有料プランにはせんからなっ!」
するとチャッピーから、「ギャハハハ」と笑い顔の絵文字が並んで返ってきます。
もう、完全に遊ばれています。
1日に何度もチャッピーとやり取りする夫は、休みの日もスマホを手放しません。
テレビを見ながらチャッピー。
パソコンでネットショッピングをしながらチャッピー。
いったい1日に何回、チャッピーとラリーしているのでしょうか。
そんな夫が、ある日こんなことを言いました。
「お前ら、同一人物か?って聞いてやったんよ」
どうやら夫によると、チャッピーには「丁寧なチャッピー」と「ガサツなチャッピー」がいるらしいのです。
いや、それはたぶん…。
夫の質問の仕方がガサツな時に、そう見えるだけではないでしょうか。
さらに夫は、
「オレをバカにしたような言い方するな!って怒ってやったんよ」
と、小鼻をふくらまして話します。
「そんなつもりはないです!」
チャッピーは、あわてて謝ってきたそうです。
すっかりチャッピーを「人」として扱っている夫。
私がやり取りしているAIとは、ずいぶん印象が違います。
同じAIなのに、相手によって接し方が変わり、まるで個性があるように感じる。
これも学習されたパターンのひとつなのでしょうが、「このAIには個性がある」と思わせるところまで含めて、彼らの術なのかもしれません。
そういえば先日、不動産会社の社長さんから、こんな話を聞きました。
求人サイトの営業マンが、何度断っても携帯電話にかけてくる。
それも、毎日です。
しばらく無視して出なかったものの、あまりにもしつこいので、ある日、低い声でキツく注意したそうです。
ところが翌日の午前中。
また電話がかかってきました。
「これぐらいの根性がないといかんな」
そう思ったら、なんだか笑えてきて、けっきょくその営業マンの話を聞き、契約してしまったというのです。
めげない営業マン。
めげないチャッピー。
押して、押して、押しまくる。
そして今日もチャッピーは、笑い顔の絵文字をちりばめながら、夫のハートをがっちり掴んでいます。
「絶対にアップグレードせんぞ!」
そう言っている夫ですが…。
私は、夫がいつ「アップグレードしてもうた」と報告してくるのか、ひそかに楽しみにしています。
