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種まき三回目。春のハウスで芽吹きを見守る日々

2026年4月24日



1. 先週末、3回目の種まきをしました

先週末に、今年3回目となる種まき作業を行いました。
毎年の定番になっている野菜たちに加えて、この日はバジルの種をいつもより多めに播種しました。

香りの良さはもちろん、ソースやオイル、サラダ、ハーブティーなど、台所での使い方を思い浮かべていくと、バジルの可能性はまだまだ探求できそうだと感じます。

2. バジルの可能性と、香りが広げる楽しみ

今回バジルを多めにまいたのは、「香り」が暮らしに与えてくれる豊かさを、もっと畑から届けてみたいと思ったからでもあります。
同じ葉ものでも、バジルがあるだけで料理の表情ががらりと変わり、食卓の季節感もぐっと増します。

育ち方や香りの強さ、葉の大きさなど、品種を変えながら試してみることで、ひだまりファームらしいハーブとの付き合い方が見えてくるかもしれません。

3. ズッキーニとカボチャの、力強い芽吹き

芽吹きの力強さに、毎年のように驚かされるのがズッキーニとカボチャです。
発芽してすぐに、ぐっと大きな子葉を広げ、その姿からは「生命の勢い」という言葉がぴったりと感じられます。

そんな彼らは、発芽したらすぐにトレイから苗ポットへ移植して育てています。
根がのびのびと張れるようにスペースを確保してあげると、その後の生長も安定し、畑に出してからの活着もよくなります。

4. 軽やかに育つビーツなどイタリア野菜の個性

一方で、ビーツをはじめとしたイタリア野菜たちは、発芽までの時間が比較的短く、その後の生長もどこか「軽やか」な印象です。
同じ種まき作業の一列に並んでいても、芽の出るタイミングや伸び方のスピードが少しずつ違っていて、品種ごとの個性がよく表れます。

この「個性の違い」を観察する時間も、今の季節ならではの楽しみのひとつ。
双葉の形や色合いを見比べながら、この先どんな姿になっていくのかを想像する時間は、小さな研究のようでもあります。

5. ビニールハウスの温度と、発芽にとって理想的な環境

最近のビニールハウスの中は、朝の冷え込みがあっても5℃を下回ることはなく、日中は20〜30℃に届く日も出てきました。
このくらいの温度帯になると、多くの春夏野菜にとっては発芽しやすく、生長も安定しやすい環境が整ってきたと言えます。

外の空気はまだひんやりとする時間帯もあるものの、ハウスの中では春から初夏へと季節が一歩先に進んでいるような感覚があります。
自然の気温の変化に、ハウスという設備がそっと手を添えているようなイメージです。

6. 夜の冷え込みから小さな芽を守る工夫

とはいえ、夜の冷え込みを甘く見ることはできません。
ハウスの中とはいえ、晴れた日の放射冷却などで思った以上に温度が下がることもあります。

そこで、夜間は育苗ベッド全体にさらにビニールを掛け、小さな芽を冷気から守っています。
人の手でひと手間かけて守ってあげることで、自然に任せる部分と、人が支える部分とのバランスが少しずつ見えてきます。

「守りすぎず、放っておきすぎず」。
その加減を探ることも、自然と共存する農の形の一部なのだと感じます。

7. 苗づくりから定植へ。連休明けまでの段取り

これから苗たちは、およそ5cmほどの大きさまで育ててから、畝を整え、マルチを張り、畑への定植を進めていきます。
苗の大きさ、根の張り具合、葉の色つやなどを見ながら、「そろそろ外に出られるかな?」と一株ずつ声をかけるような気持ちで畑に送り出します。

例年の目安としては、5月の連休明けあたりが定植のピーク。
育苗と畝づくり、マルチ張りの作業を少しずつ前倒ししながら、そのタイミングに向けて準備を整えていきます。


8. 遅霜と向き合いながら考える、今年の気候の表情

北杜では、連休明け以降でも遅霜が顔を出すことがあり、油断のできない時期が続きます。
天気予報だけでなく、空の様子や夜の空気の冷たさ、朝の霜の残り方などを確かめながら、慎重に定植のタイミングを見極めていきます。

「今年の気候は、どんな表情を見せるのか」。
毎年微妙に違うその表情と向き合いながら、作付けの計画も、作業の進め方も、少しずつ変化させていくことになります。

9. 自然と向き合いながら、新しい農業の形を模索する

種をまき、芽を守り、畑に送り出す。
この一連の流れを繰り返す中で、自然の力に学びながら、人の手でできる工夫を重ねていく時間が続きます。

自然のリズムを尊重しながらも、設備や技術を上手に取り入れていくこと。
そのバランスを探るプロセスこそが、わたしにとっての「新しい農業」の模索そのものなのだと感じています。

今年の苗たちが、どんな季節の物語を見せてくれるのか。
これからの畑の変化を楽しみにしながら、日々の小さな記録を重ねていきたいと思います。

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