1月の読書記録 〜物語の余韻と、心に残った言葉たち〜
年が明け、新しい物語との出会いを楽しんだ1月。
今回読んだ本は、どれも「生きること」に真正面から向き合った作品ばかりでした。
このタイミングで出会うべくして出会った本たちについて、記録を残したいと思ったのでお付き合いいただけると嬉しいです。
ページをめくるたびに、「人はどう生き、どう死ぬのか」「選択とは」「食べることとは」と、さまざまなテーマが心に残り、読後の余韻がじんわりと続く…そんな1月の読書記録を。

📖 『投身』 /白石一文【著】
白石一文の作品はいつも、人間の深い部分に触れてくる。大好きな作家さんの一人です。
この本も例外ではなく、「生きる」「死ぬ」「愛する」「繋がる」といったことについて、登場人物たちの思いが絡み合う物語。
生きることと死ぬこと、その境界線ってどこにあるんだろう?私たちは、いくつもの選択をしながら生きているけれど、その選択肢の先には何があるのか。
登場人物それぞれの生き方や、過去に抱えているものが重なり合いながら進んでいく物語に、気づけばぐっと引き込まれていた。
📖 『ミシンと金魚』/永井 みみ【著】
認知症を患う老女・カケイの一人語り。
彼女の人生は決して穏やかではなく、むしろ壮絶だった。けれど、リアリティと、切なさと、ユーモア、読後に訪れる美しさ。胸がいっぱいになって、涙がじんわりと滲んだ。
「幸せでしたか?」
そう尋ねられたカケイの答えを、私は何度も反芻した。人はどんな人生を送っても、「幸せだった」と思えるのだろうか。幸せは、誰かに測れるものではなく、自分の中で決めるものなんだろうな。
人生の輪郭をなぞっているような物凄いものを読んだという余韻。素晴らしい一冊だった。この作品に出会えたことに、心からありがとうと言いたい。
📖 『みかんとひよどり』/近藤 史恵【著】
食べることって、命をいただくこと。
そんな当たり前のことを、私は普段どれくらい実感しながら食事をしているだろうか?
「みかんの味がするひよどり」
この一文に、頭の中で味を想像してしまった。
どんな香りがするんだろう?
どんな風に料理するんだろう?
ジビエ、フレンチ、狩猟、そして料理人の生き様。
全く違う世界のようでいて、実は日常と地続きにある話ばかり。
「最善のものが手に入らなければ、その次によいものを探せばいい」
そういう生き方が、今の自分に必要なのかもしれない。何かを選ぶことは、何かを手放すことでもある。
読んだあと、しみじみ「いただきます」をもっと大事にしようと思った一冊。
📖 『一線の湖』 /砥上裕將【著】
水墨画を題材にした物語。
絵が見えるわけではないのに、読んでいるだけで筆の軌跡が頭の中に描かれるようだった。
「見えない場所になど置かれていない。隠されてもいない。ただ、自分がそれを見ることができない」
この言葉が、なぜだかすごく心に残った。
もしかしたら、私たちは見えていないのではなく、「見ようとしていない」だけなのかもしれない。
「向いていないんじゃなくて、やったことがないだけ」
新しいことを前にすると、つい「自分には無理かも」と思ってしまうけれど、それってただの経験不足なんじゃないか。
子どもたちは何でも「やってみよう!」とするのに、大人になるとどうして慎重になりすぎてしまうんだろう?
そんなことを考えながら、物語の世界に没頭した。
📖 『やり場のない感情を整える 62のヒント リセットする習慣』 / 枡野 俊明【著】
「毎日を淡々と過ごすことが、実は何よりすごいこと」
この言葉に、静かにうなずいた。
特別なことがあるわけじゃなくても、ただ淡々と続けること。それがどれだけ難しくて、どれだけ大切なことか。
私の毎朝のルーティンも、お弁当作りも、日記を書くことも。「淡々とやること」の積み重ねが、自分の暮らしをつくっている。
「知らなければ素直に学び、やったことがなければ経験を積めばいい」
知らないことを怖がらず、ただやってみる。
シンプルだけど、大事なこと。
この本に何度も背中を押してもらえた気がする。
📚 1月の読書を振り返って
どれも「生きること」について考えさせられる作品ばかり。食べること、生きること、選択すること、そして「淡々と積み重ねること」について考えさせられる本が多かった。
本を読んでいる間は、まるで自分が別の人生を生きているような感覚になる。
だからこそ、現実に戻った時に、少しだけ自分の世界が広がっている気がするのかもしれない。
素敵な本との出会いを求めて…
さて、次は何を読もうかな。
あなたが最近読んだ本の中で、心に残った一冊はありますか?よかったら教えてください!
こんな人が綴っています↓
最後まで読んでくださってありがとうございます!
普段はふとした日常の中にある、心がほっとする瞬間を綴っています。では、また!
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