【ネタバレあり】湊かなえさんの「落日」読みました
この作品は読み始めたキッカケが特殊。
ABCラジオの「言って聞かせて」で、ふつおたとして「イヤミス読みました」というメールを紹介されたとき、パーソナリティの今村翔吾先生が「イヤミスなんやろ?落日とかかな?」という発言があった事がそもそも。
今村先生すみません、正解は、道尾秀介先生の「向日葵の咲かない夏」でした。本当に申し訳ない事をした。再発防止。
こんな事もあり、読もうと積ん読してたのを先日読み終えたという事です。
では、ネタバレ回避タイムです。
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も少し待ちますね。
ミステリーはネタバレすると本当に楽しめないですからねー。
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ではネタバレ感想です。
構成は「エピソード」という、映画監督である長谷部の過去の話と「第○章」という、見習い脚本家である真尋の現在の話で構成されてます。
ミステリーなんだから意味があるものなんでしょうが、最初に「エピソード1」から入るので「これは誰の何の話だ?」という心境から始まります。
このエピソード1から強烈で、母が熱心な教育ママ、課題のノルマをこなせないとマンションのベランダに放り出されるという、今なら大問題、児童相談所と警察出動案件です。
そんなときに、壁の向こうに似た年頃の子供がベランダににいる事を知って、壁を叩く音や絵で、顔が見えないままにコミュニケーションをしていくという話。
そして、この後の第一章を読むと、エピソードは長谷部の幼少時代と何となくわかります。
監督は、ある殺人事件を題材に新作を撮りたいと真尋に相談するが、今更というほど、世間がもう忘れかけてる事件なので意図が読めず困惑。
で、ここから取材なり、監督のエピソードが積み重なって行くのですが、ラストに向かって、恐ろしいまでの伏線回収で、逆にパニックになりました。
ミステリーって、こんなに凄いんですね。あまり読んだことないので、ラストの展開に驚きっぱなしでした。様々な出来事が漏斗のように1つの注ぎ口に集まってく感覚、脳が痺れました。
事件で殺された妹が虚言癖があって世間から叩かれてたとか、クラスでいじめられてる男子を助けたら、性的な暴力を受け、拒否したら自殺したとか、本当に鬱になるかと思う展開のオンパレード。
AI様に聞いたら、湊かなえ先生の作品でもイヤミス感は薄めらしい、ホンマかいな。これ以上だと心が耐えられんかも。
今書いてる作品はミステリーでは無いですが、少し謎解き要素を入れてはいるので、本格ミステリーを読むと打ちのめされますね。「お前がやってるのは作家の真似事だ」と。
話の展開でも、物語の完成度の両方で食らってしまいました。
現在執筆中の拙作でも最近書いた部分を何度も細かい書き直しをするほど、自分の中のハードルが上がった名作でした。
やばいなぁ、次派綾辻行人先生の「Another」を読む予定ですが、更に食らいそうで心配です。

