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「ごまかす」という技術

急な出番に備えて、常に準備を整えているのが一流。
これは急な出番に慌てて準備を始めた三流のお話。

Nゲージの運転会に誘われた。ただ、持ち込む車両にはテーマ縛りがあった。
ワタシの手元にはテーマにピッタリの、手付かずの鉄コレがある。

動力ユニットとNゲージ用の折りたたみできるパンタグラフを買い足して、
「直前に組み立てて持っていけばOKでしょ」と油断をしていた。

鉄道コレクション・烏山線EV-E301系「ACCUM」の製品状態の屋根上。
実物と違い、避雷器(パンタグラフ左下の円柱状の部品)が屋根から生えてしまっている。
このままではNゲージ用のパンタグラフをつけられない。

実物のパンタグラフはE231・E233系と同じようなカタチで、土台になっているフレームの端っこが伸びていて、そこに避雷器を乗せる構造だ。
買い足したパンタに交換するには一工夫が必要だと気付いたのが
運転会の3日前である。

よく見たら避雷器と屋根板の間にスキマが見えたので、引っこ抜いてみた。
製品の部品同士の合いが良かったので、気が付かない人がいても不思議ではない。

お~っ。さすがに公式で推奨している部品の取り付けには対応していた。
これで避雷器の重複や干渉はなくなった。パチッとつけてみる。

干渉はしなくなったけど、めっちゃ穴あいてるやん。
雨降ったら運転手さん、ずぶ濡れやで。

そもそも避雷器の位置が1mm強ズレている。パンタグラフに別付の避雷器を乗せても角穴を隠せない。実物通りにするには避雷器の台座ごと削り取って、穴を埋めて、ビードまで復活させるという手間がかかる。
このままではカッコ悪いけど、運転会は3日後。さて、どうする。

パンタグラフから伸びるアームを避雷器と接するギリギリの箇所で切断。
アームと元の避雷器がつながっているように見せる、というゴマカシだ。

根元からアームを切断して、要は鉄コレの製品状態の「畳めないパンタ」と同じように扱ってしまうのが、おそらくスマートな大人の解決方法だ。

ただ、ワタシは大人げなく「避雷器がパンタグラフに直接つながっている」コトにこだわってしまった。実際のアームはこんな二股に分かれた形ではないのだけれど。

あ、避雷器とアームの間にスキマができないようにするの、
意外に難しかったんですよ。

「実物通り」のカタチに固執するでもない。
「製品通り」のカタチで妥協するわけでもない。

読者のアナタから見れば中途半端な解決法に見えるかもしれない。
その評価は甘んじて受けるけど、ワタシ自身はこの仕上がりをそこそこ気に入っている。
そんなもんでいいんです。それが趣味というものです。

※タイトルカットを差し替えました(2025/3/19)

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