Shopee無在庫で何を売るか|教科書どおりに詰まる3か所と、出す前に外す7項目
〜9月13日 10:00
「出品はしてみた。でも1件も売れない」
「そもそも、何を出せばいいのか分からない」
無在庫を始めた人から聞くのは、だいたいこの2つだ。
そして、この2つは同じ悩みじゃない。前者は出したあとの話で、後者は出す前の話。詰まっている場所が違う。
僕がずっと見てきたのは、後者で止まっている人の方が圧倒的に多い、ということだった。
売れる商品の探し方は、もう無料で全部公開されている
まず、はっきりさせておきたいことがある。
「売れる商品の見つけ方」は、隠された秘密じゃない。
Shopee Academyが2026年版のリサーチガイドを完全無料で出していて、手順が5つに整理されている。
日本セラーを見つける。売れ筋商品を特定する。需要と競合を分析する。利益が出るか計算する。少量でテスト出品する。
数値の目安まで書いてある。

出典:Shopee Academy「Shopeeリサーチ完全ガイド 2026年最新版」
Shopee公式にも「Selling Coach」という無料ツールがあって、需要が伸びているカテゴリやトレンド商品を教えてくれる。無在庫販売そのものの解説ページも[公式が出している](https://shopee.jp/column/shopee-dropshipping-guide/)。
情報は足りている。むしろ多すぎるくらいだ。
教科書どおりに1日やると、何が起きるか
手順の1つ目は「日本セラーを見つけて5〜10店舗ブックマークする」だ。
これは本当に効く。自分でゼロから商品を考えるより、すでに売っている人の棚を見る方が早い。日本から出しているセラーは、日本で仕入れられる物を扱っているから、そのまま参考になる。
2つ目の「売れ筋商品を特定する」も、やること自体は難しくない。販売数とレビュー数を見るだけだ。
問題はここから先で、3つ目の「需要と競合を分析する」に入った瞬間に、時間が溶ける。
売れている商品を見つける。同じ物を扱っている出品者を数える。価格を並べる。仕入れ元を探す。送料を調べる。
1商品でこれをやると、慣れていない頃は30分近くかかる。
そして4つ目の利益計算で、その商品が落ちる。
30分かけて、出せないと分かる。これが延々と続く。
僕が最初に思ったのは、「調べる順番が逆なんじゃないか」ということだった。
落ちると分かっている商品を、なぜ30分かけて調べてから落としているのか。
それでも売れない人が多いのは、なぜか
僕はこの手順に文句がない。書いてあることは正しい。
ただ、実際にこの通りにやると、決まった場所で詰まる。
しかもその詰まる場所は、手順書のどこにも書かれていない。書けないんだと思う。手を動かした人にしか出てこない話だから。
詰まるのは3か所ある。
1つ目は、利益計算をした瞬間。教科書は「利益率20%以上、1個500円以上」と言う。ここまでは計算できる。でも実際に計算すると、候補のほとんどがこの線を割る。じゃあ何を変えればいいのか、そこが書かれていない。
2つ目は、売れ筋を真似した瞬間。売れているセラーの商品を見つけて、同じ物を出す。当然だけど、そこには先に出している人がいる。
3つ目は、注文が入った瞬間。無在庫は、注文が来てから仕入れる。仕入れられなかったときに何が起きるかを、出す前に考えていない人が多い。
Shopeeは発送遅延率と受注達成率という数字でセラーを管理している。売れたのに送れないという1件は、売れなかった100件よりダメージが大きい。それを知るのが、たいてい最初の1件が売れたあとになる。
この3つは、リサーチが下手だから起きるんじゃない。リサーチの前にやる作業を飛ばしているから起きる。
探すより先に、外す
物販を17年やってきて、途中からやり方が変わった。
昔は「売れる商品を探す」ことにほとんどの時間を使っていた。相棒と2人でやっていた頃、リサーチは僕の担当で、彼が仕入れる。家電量販店を回って、深夜3時まで商品を探していた。
今は逆になった。
先に「出しても意味がない商品」を外す。残ったものだけをリサーチにかける。
順番を入れ替えただけなのに、作業量が全然違った。
理由は単純で、探す作業は候補が無限にあるけれど、外す作業は基準が7つしかないからだ。
しかも外す判定は、1商品あたり数分で終わる。調べ尽くしてから落とすのと、見た瞬間に落とすのとでは、1日にさばける数が変わる。
無在庫は在庫を持たないぶん、失敗しても現金が減らない。減るのは時間だけだ。だから時間の使い方が、そのまま成績になる。
僕の初めての物販の売上は、家にあった雑誌を600円で売ったものだった。送料が750円かかって、赤字で終わった。
17年前のその1件が、今も僕の1項目目になっている。
ブックマークだけが増えていく
たぶん、心当たりのある人がいると思う。
「あとで調べる」で保存した商品ページが、20個も30個も溜まっている。
そのどれも、出品には至っていない。
いや、これは昔の僕の話でもある。候補は毎日増えるのに、出品数は増えない。増えないから焦って、また候補を探す。
なぜ出せなかったのかというと、出さない理由をその場で言えなかったからだ。
「なんとなく微妙な気がする」で保留にする。微妙の中身が言葉になっていないから、判断が終わらない。終わらないから保存する。
外す基準を7つ決めてから、この保留がほぼ消えた。
7つのどれかに引っかかれば外す。引っかからなければ調べる。それだけで、保留という状態そのものがなくなった。
決められないことが問題であって、目が悪いことが問題だったわけじゃなかった。
僕が出す前に見ている7項目
外す基準は7つある。上から順に、厳しい順に並べてある。
これは誰かに教わったものじゃない。Shopeeのアジア6カ国と向き合って、クロセルという出品ツールを3ヶ月・240時間かけて作る過程で、「この条件の商品は出す価値がない」と分かってきたものを言語化したものだ。
ツールを作るというのは、判断を全部ルールに落とすということでもある。人間の勘のままだと、プログラムには書けない。だから言葉にするしかなかった。
その言語化したものを、この先に全部置く。
あわせて、この7項目をそのまま判定に使うためにAIへ投げている指示文も、丸ごと載せる。コピーして自分の候補商品に当てるだけで動く形にしてある。
さらに、さっきの「詰まる3か所」それぞれに対して、僕が実際に何を変えたかも書く。
この記事の有料部分に入っているもの。
・出す前に外す7項目(判定基準つき)
・7項目をAIに判定させる指示文の全文
・教科書どおりにやって詰まる3か所と、その抜け方
・7項目を使うときにやりがちな失敗
値段は500円にしてある。手順とテンプレート型の有料記事は1,000円前後が相場らしいけれど、今の僕にはまだ相場を名乗る資格がない。読んで損したと思われるより、安すぎたと思われる方がいい。
7項目は、上から順に厳しくしてある。1つ目で外れる商品が一番多い。
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8月14日 10:00 〜 9月13日 10:00
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