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ダレンドラの蹉跌 第4話解説:佐紀子が語る「企業の透明性」とは──


✒️「企業の透明性」とは──

―高校生のあなたへ、会計の本当の意味を伝えたくて―

こんにちは、ダレンドラ社の会計主任、岩野佐紀子です。
今、私はとても悩んでいます。

会社の帳簿には、表には出てこない“不自然な数字”がたくさん並んでいます。
でも、誰もそれをおかしいと言いません。むしろ、見ないふりをしています。

「会社を守るためだから」
「バレなければ問題ない」
「世の中、みんなやってる」

そういう言葉が、私の耳に何度も入りました。

でもね、私は思うんです。
正しく記録された数字こそが、すべての始まりなんだって。


▽ 透明性ってなに?

「透明性」って、難しく聞こえるかもしれないけど、実はとってもシンプル。
ウソがなくて、だれが見ても同じ情報が見えること

企業の財務も、マスコミの報道も、学校の成績も。
“見た目がキレイ”なだけじゃダメなんです。

最近、テレビや新聞でも事実と違う情報を流してしまって謝罪するニュースがありましたよね?
それって「透明性」が欠けていたから起きたこと。
情報を出す側が「正確に、まっすぐに」出さないと、見ている人はカン違いする。

会社でもまったく同じなんです。


▽ 会計とは、信頼を作るための“言語”

簿記や会計って、「お金の計算」と思われがち。
でもそれは半分だけ正解。
本当は、“会社の信頼をつくるためのルール”なんです。

正しく記録された仕訳、帳簿、決算書。
それを信じて、社員は働き、投資家は株を買い、お客さんはサービスを選びます。

もしもその数字がウソだったら?
だれかが損をする。
だれかが信じていたものに裏切られる。
そんな世界に、未来なんてあるわけないですよね。


▽ 「公益」って何?

「公益(こうえき)」という言葉があります。
会社のためでもなく、社員のためでもなく、“社会全体のために”という考え方

私が葛藤しているのは、まさにこの部分。
会社のウソを見過ごすのか、それとも真実を明らかにするのか。

たしかに、私が声を上げたら、会社は混乱するかもしれない。
私の立場も危うくなるかもしれない。
だけど、ウソを続けて、だれかが傷つく未来を想像したとき……やっぱり私は見過ごせない。


▽ 最後に高校生のみなさんへ

簿記や会計の勉強って、ちょっと退屈に見えるかもしれません。
でもそれは、社会を信じるための“メガネ”を手に入れることなんです。

「これって、本当に正しいのかな?」
そうやって数字を見る目を持てたとき、あなたはもう“未来の守り手”になっています。

私が見つけたのは、ただの帳簿じゃない。
そこに書かれた「真実」と、それを守る力。

だから、私は立ち上がります。
正しいことを、正しいと言える自分でいたいから。

── 岩野佐紀子(ダレンドラ社 会計主任)

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