小さな違和感を、ずっと見ないふりをしていた


今思い返すと、
「なんとなく苦しい」
と思う瞬間はずっと前からあった気がする。

妊娠がわかったとき
夫は「一緒にお酒をやめる」と言ってくれた。

少しうれしかった。

でも、その宣言は次の日には終わっていた。

理由は、「仕事のストレス」。

責めたいわけじゃない。
ただ、そのとき少しだけ
「この人とは感じ方が違うのかもしれない」
と思った。

つわりが始まってからは
毎朝、何も食べていなくても吐いていた。

それでも準備をして、
アパレルの仕事に向かっていた。

ある日、
「食べないと子どもに栄養がいかない」と言われて、
無理にご飯を食べた。

そのあと、またトイレに駆け込んだ。

その様子を見て、
少しは理解してくれた気もした。

でも同時に、
どこか納得していないようにも見えた。

大きな出来事じゃない。

でも、
こういう小さな違和感を、
私はずっと見ないふりをしていたんだと思う。

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